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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

カブトムシの飼育(30)(特別版1-5)蛹室・人工蛹室・前蛹・蛹化・蛹

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カブトムシの飼育(30)(特別版1-5)蛹室・人工蛹室・前蛹・蛹化・蛹

昆虫館の館長
昆虫館の館長

カブトムシの飼育(30):毎年のことですが、幼虫の冬眠中(休眠中)は、マットの表面が白い菌糸のようなもので覆われます。菌糸であれば無害ですし、幼虫が死んだことがないので放っています。

2010年6月13日 衣装ケースの前蛹が蛹化を始めました

昨日(6月12日)は25匹全て前蛹でしたが、今朝見たら、オスが1匹、メスが3匹、蛹になっていました。

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しかし、メス3匹のうち1匹は人工蛹室の中で丸まって横たわっていて、出してみたら翅の部分が足より外側に出ていました。また、足も変形していました。脱皮後に丸まって横たわっていたので変形したんですね。
原因は、トイレットペーパーの芯の直径が大きすぎて、前蛹の時から丸まっていて横たわっていて、そのまま脱皮したものと思います。

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左の写真で青矢印の前蛹は立っていますが、赤矢印の前蛹は丸まって横たわっています。
蛹になれば横たわることはありませんが、前蛹は体を丸めますので、メスのような小さな前蛹は、大きな直径のトイレットペーパーの芯には、スッポリと埋まりこみます。

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人工蛹室の中に横たわっている前蛹を取り出してみました。写真の他にもいますが、どれも小さいです。
写真の白いお皿のような物は、2006年に使用した洋式の人工蛹室です。これは国産のカブトムシの人工蛹室には向かないのですが、蛹の皮にシワが現れて羽化間近になったら、この中に寝かせておいて、この中で脱皮させたら観察しやすいです。
前蛹を全てチェックして、前蛹がトイレットペーパーの芯の人工蛹室の中で丸くなって横たわっているものは、人工蛹室を作り替えて入れ替えることにしました。

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トイレットペーパーの芯を2つに輪切り。
次に縦割りして、円周方向を少し切り取り。
ガムテープで貼って円筒にします。

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外側は通常のもの。
内側が新しく作ったもの。

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完成。

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ところで、トイレットペーパーの芯ですが、年々直径が大きくなっていると思いませんか?


直径を小さくした人工蛹室について・・・2010/07/04追記
直径を小さくした人工蛹室については、前蛹に限定し、蛹には使わないほうがよいことが判りました。
2010年7月4日の日記を必ずご覧下さい。

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2010年6月14日 次々と蛹化しています

今日も次々と蛹化しています。天気が良かったので、何回か庭へ出ました。出るたびにケースの中の様子をチェック。そのたびに蛹化して時間が経っていない、白い蛹、角が伸びていないオスの蛹に出会えました。
写真は撮ったものの中から、適当に選んで入れておきます。
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今日は今年になって初めて気付いたことをお教えします。

写真の赤矢印のところをご覧下さい。
前蛹の背中の肌に茶色の部分が現れていますが、このような状態になると、半日くらいのうちに脱皮(蛹化)するようです。1日も待たなくても脱皮するようですから、時間があれば蛹化に立ち会えます。

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上の写真は、上の写真より少し前の状態ですが、薄っすらと茶色の部分が見えています。

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今日の夕方現在の25匹の状態です。
蛹化済みのオス・・・3匹。
蛹化済みのメス・・・6匹。
前蛹・・・16匹。

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