カブトムシの飼育(31):今年は、全ての蛹を人工蛹室で羽化させようと思って掘り出したのですが、殆どか前蛹の状態。蛹化の失敗や、羽化の失敗、前蛹での死亡など、いろいろと経験しました。皆さん、参考にして下さい。
【注意】
前蛹を人工蛹室に入れれば、蛹化の状況を見ることが出来ますが、幼虫が自然の状態で作った自前の蛹室を壊すということは、前蛹を死なせてしまうことがあります。
また、蛹の段階で自前の蛹室を壊して人工蛹室へ入れれば、羽化の状況を見ることができ、羽化したばかりの白い翅のカブトムシを見ることができます。しかし蛹を取り出すときに蛹に傷をつけてしまって、羽化できずに死んでしまうことがあります。蛹化して間もない頃は、オスの蛹の角は柔らかくて、角を掴むと角の付け根が傷ついて、白い液体が出てしまいます。このようになると助かる見込みは殆どありません。
このサイトでは、参考になるかなと思って、こんなことを出来るよとの一例を書いています。簡単なように書いてありますが、簡単だとは思わないで下さい。
もし、やってみようかなと思われる場合は、自信がついてから実施することをお勧めしますし、自己責任(2、3匹は死なせる覚悟)で行ってください。
このサイトには掲示板を設置していますが、書かれた時には既に手遅れ状態の時もあり、また、文章では的確な状況が表現出来ませんので、間に合わないこともあります。
しかし、「論ずるよりは実践」です。神秘的な蛹化、羽化に立ち会うことへの挑戦はお勧めします。
カブトムシの成虫をホームセンターなどで買ってきて飼っている子供さんたちよりは、「幼虫から前蛹」、「前蛹から蛹」、「蛹から成虫」の過程に出会えた子供さんたちのほうが目が輝いています。
2010年7月1日 ペットボトルの居残りの蛹が人工蛹室で最初の羽化
ペットボトルの居残りのうち1匹が、人工蛹室の中で羽化しました。
この写真は、ペットボトルから引っ越してきた2匹で、16時59分に撮ったものです。
写真を撮る時にじっくりと見たら、皮がグシャグシャになっているではありませんか。
体を動かしていますので羽化かなと思って覗き込んだら、やはり羽化でした。
動画で撮ろうと試みましたが、人工蛹室の中が暗くて撮れませんので、フラッシュを使って静止画で撮りました。
撮影開始は17時05分。撮影終了は17時21分。
脱皮したばかりの白い翅や白い体が見え難いので、途中で洋式のバスタブのような横型の人工蛹室に出して写真を撮り、また元のトイレットペーパーの芯の人工蛹室へ戻しました。
撮った写真の全てを撮った順に並べておきます。
2010年7月2日 衣装ケースから掘り出した前蛹が羽化し始めました
オスが1匹とメスが2匹羽化しました。
ペットボトルから引っ越してきたものと合わせて、羽化した成虫はオスが2匹、メスが2匹になりました。
今は羽化したばかりですからおとなしくしていますが、何かのショックなどで人工蛹室から這い出してきますので、這い出してから潜り込めるように安物のマットを少しだけ入れてあります。
オスとメスは勝手に交尾しないように、ケースを分けて、片側には蓋をして、お互いに侵入出来ないようにしてあります。