2010年7月2日(2) 元気が良すぎた前蛹が死亡
元気が良すぎて人工蛹室から這い出していた前蛹ですが、6月20日の写真以降、様子を書いていませんでした。20日以降、蛹化の兆候が現れ始め、もう少しで蛹だなと思っていたのですが・・・
6月29日
7月2日
日が経つにつれてコゲ茶色が濃くなり、人工蛹室の中で頭を垂れてうずくまっています。通常なら、何かショックを感じたら、背筋を伸ばすのですが、うずくまったままです。)
今朝確認したら、頭の辺りを突付いても、体を触っても、全く反応がありません。
人工蛹室から出してみました。
皮には皺がより、今にも脱皮出来そうに見えますが、皮の内側は、なんとなくの想像ですが、蛹の形になろうかなというような感じはしません。
掲示板 に投稿されていますが、この状態と同じです。
今までは前蛹で掘り出して人工蛹室へ入れたことはなく(何年か前に1匹入れたような気もしますが・・・)、掲示板の写真を見てもピンとこなかったのですが、自分の目で見て考えてみました。
経験不足の脳味噌ではいくら考えてみてもコレといった結論は出ませんが、自前の蛹室と人工蛹室の環境の違いが影響しているのかなと思うことにしました。
環境の違いといえば、糞で固めた自前の蛹室は機密性がよく、適度な湿り気が保持されていると思いますが、人工蛹室は開けっ放しで乾燥のし放題。このあたりが影響しているような気がしますが、定かではありません。
「苦しい」とか「暑い」とか、人間の言葉で何か言ってくれれば判るのですが、カブトムシ語は通じませんので、どうすることも出来ません。
これまでは、人工蛹室は蛹に使うものだとは思っていましたが、前蛹の段階で入れるのは邪道かもしれません。今後は、前蛹の時期に自前の蛹室を壊すことのないように注意することにします。
しかし、私が若い頃に学校で習ったことは、「理論より実践」。理論も大切だが、もっと大切なのは、先ず実践すること。そして経験を積むこと。
今後も邪道を繰り返すかもしれません。
6月19日に「前蛹の日数は?」と書きましたが、死んでしまったので、日数を数えられませんでした。
2010年7月2日(3)
6月18日に動画で紹介しました蛹化不全の蛹ですが、全く動かなくなり死んでしまいました。
死亡した元気が良すぎた前蛹と共に、土に戻してやりました。
2010年7月3日 今日もオスとメスが羽化
今日もオスとメスが1匹ずつ羽化しました。
今日現在の成虫は、オスが3匹、メスが3匹です。
2010年7月4日 今日は羽化を動画で撮りました
今日は朝から羽化ラッシュです。
今朝の確認で羽化していたのはオス1匹とメス1匹ですが、その他の蛹の様子を見たら、皮がシワシワ、グワグワになったメスがいたので、羽化が間近だと思ってトイレットペーパーの芯の人工蛹室から出して、バスタブのような横型の人工蛹室へ寝かせました。
寝かせた時には殆ど動かなかったので、しばらく他の用事をして戻ってみたら、足を派手に動かして羽化が始まっていました。直ちに動画撮影開始。
出来るだけ羽化の様子が判り易いように下向きにしたり、仰向けに戻したり、無理矢理向きを変えながら撮りました。
アゲハ蝶の羽化とは違って、なにしろ皮を脱ぐ時間が長いですから何度かに分けて撮影し、接続してあります。脱皮したばかりの白い翅も撮れていますのでご覧下さい。
上の写真は下の動画の途中で撮ったものです。
白い翅が見えます・・・カブトムシの羽化 (2010/07/04)
2010年7月4日(2) 羽化に失敗です
6月13日に紹介しました翅の部分と足が変形したメスの蛹が羽化しました。
しかし、誠に残念なことには、羽化後に翅が伸びてくれません。
翅に外力が掛からないように、うつ伏せに寝かせて、しばらく様子を見ることにします。
2010年7月4日(3) 6月13日の日記の一部訂正です
6月13日の日記に、小さな前蛹が丸まって横たわるので、人工蛹室を作るトイレットペーパーの芯の直径を小さくすることを書きましたが、直径を小さくした人工蛹室は、前蛹を入れる時だけに限定してください。
今日、動画を撮りながら足を動かしての脱皮を見ていて気付いたのですが、直径を小さくした人工蛹室では、足を曲げたり伸ばしたりしての脱皮動作が出来ません。
直径を小さくした人工蛹室で蛹化した蛹は、数日後に、通常の大きさ(直径)の人工蛹室に移して下さい。
2010年7月4日(4) もう1匹の羽化の写真です
もう1匹、羽化が始まっているのに気付いて動画を撮ろうとしたのですが、室内では暗くて撮れないため、静止画で撮りました。(写真は撮った順に並べてあります。)
撮った後はトイレットペーパーの芯の人工蛹室へ戻しておきました。
7月4日現在 | オス | メス | 備考 | |
羽化済の成虫 | 4 | 6 | ||
居残りの蛹 | 8 | 4 | ||
羽化失敗 | 1 |
お知らせ
今年もカブトムシの成虫のシーズンになりました。
カブトムシは買ってくるものだと思っている子供さんたちが多くなりましたが、本来は山に採りに行くものです。しかし、近頃は雑木林も少なくなり、カブトムシに出会うことも少なくなりましたし、山へ行く子供さんも少なくなりました。
せめて、カブトムシの成虫を手に入れたら、大事に育てて産卵させ、羽化するまで幼虫を飼育してみませんか?
小さな子供さんには無理なことがあるかも知れませんが、最初は親が一緒になってやり、慣れれば子供さんだけでも飼育できるはずです。
ホームセンターなどで成虫を買えば手っ取り早いですが、形が変わる蛹化や羽化の状況を体験する喜びは非常に大きいものです。
皆さんも、オスとメスのペアで飼育して産卵させて、来年の羽化を楽しみませんか?(産卵を望む場合は、交尾済みのペアは買わないようにして下さい。)
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