ナミアゲハの観察(15):20数年ぶりのナミアゲハの幼虫飼育。ダンボール箱を使った羽化の時刻の調整など、あれこれと飼育の要領を思い出しました。来年は、キアゲハの幼虫飼育に挑戦しようかと思っています。
背番号については2005年・アゲハの蛹の背番号一覧をご覧下さい。
2005年8月22日
長い間(?)、静かな毎日でしたが、そろそろ背番号25が羽化する頃になりました。
しかし、今朝は未だ少し早いようで、何も変化はありません。
ところで、羽化への道から脇道へ入ってしまった背番号12、16、23ですが、背番号12と23は身体が腐ったように黒ずんできましたし、背番号16は尻のあたりに黒いホクロのようなものが3つ。触っても反応がないし、中がスカスカのようでもあるため、今朝、検死の結果、死亡宣告しました。
秋にサナギになったものなら、サナギで冬を越して来年の春に羽化することもあるでしょうが・・・・
昼は真夏日の連続で熱中症、夜は冷房で風邪。体調を崩したのかもしれませんね。
漏洩したアゲハ町の住民基本台帳によりますと、
[2005年8月22日08時00分現在 蛹3+前蛹0+成虫18+死亡6]。
この他に、食べ盛りの幼虫が1匹住んでいます。
2005年8月24日
背番号25の様子を見るために、5時45分にダンボール箱を取り除いて夜明け。
背番号25は迷彩色の服を着ていますので、よく判りません。
しかし、背番号27が順調に完熟。
背中には黄色い筋が2本、腹のあたりには羽の模様が透けて見えています。
久々にアゲハ蝶の羽化が見れますよ。
夜明けにしてから3時間経っても羽化の気配がありませんので、サナギの様子を見ながら、竜田揚げ串の竹を使って耳のトンネルの掃除器を作りました。
この竜田揚げ串の竹も、幼虫の引越しや、羽化したばかりのアゲハ蝶の引越しに活躍してくれましたね。
作り終わったのが、夜明けにしてから約4時間後。
今日は羽化してくれないのかなと、サナギに背を向けて耳のトンネル掃除。
内緒の悪口でも聞こえるようになったなと思ったら、横の方から、幼虫飼育助手のオバサンが「アレッ!」と一声。
9時36分。夜明けから約4時間後ですが、サナギを取り付けていた箸に、羽化したアゲハ蝶がぶら下がっていました。
サナギもだんだんと賢くなってきて、油断しているスキを狙って羽化するようになりました。(ではなく、私の気合が抜けているのでしょうね。)
[2005年8月24日10時00分現在 成虫19+蛹2+前蛹0+幼虫1+死亡6]
2005年8月25日
今日は、背番号25か26が羽化してくれる頃だと期待していたのですが、残念ながら、羽化はありませんでした。
その代わりに、背番号28が前蛹になっていました。
明日の朝はサナギになっていますよ。
背番号25 |
背番号26 |
背番号28 |
[2005年8月25日16時00分現在 成虫19+蛹2+前蛹1+幼虫0+死亡6]
お知らせ1
子供さんの夏休みも残り6日間になりましたね。
自由研究(と言うのですかね?)で、幼虫を探してきて、アゲハ蝶の羽化の観察をされた方もあると思います。
サナギの殻を破って、アゲハ蝶が出てくるところが見れましたか?
2005年8月26日
夕方、久しぶりに庭の橙の木をみましたら、幼虫が元気な姿を見せてくれました。
左の写真の幼虫は、サナギになる場所を探す旅立ちの寸前です。
自然の中で最適な場所を探してもらいます。
2005年8月31日
今日で学校の夏休みも終わりですね。
自由研究でアゲハ蝶の幼虫を飼育された方、羽化は見れましたか?
少しでも皆さんのお役に立てないかなと思って、息子が小学校の1年の頃ですから、30年近く前のことを思い出しながら幼虫を飼育して、羽化の瞬間も見せてもらいました。
あの毛虫のような幼虫がイモムシのようになり、サナギになって、大きなアゲハ蝶が現れてくる。
神秘の世界に入ったような感じですよね。
まだ、背番号25、26、28の3匹はサナギのまま。
好きな時に、好きなように羽化してもらうように、棒を庭に立ててあります。
アゲハ蝶も涼しくなったら再び飛び始めて、サナギも越冬して、来年の春には青空を飛んでくれることでしょう。
2005年のアゲハ蝶の幼虫の飼育日記は今日で終わることにします。
ホームページのログを見ますと、アゲハ蝶のページを閲覧された方の多さにビックリしています。
このような纏まりの無い、気まぐれのホームページをご覧頂いた方には、この場を借りてお礼を申し上げます。有難う御座いました。
ところで、身近な所では橙の木だけでなく、パセリにもアゲハ蝶が卵を産み付けます。
このアゲハ蝶はキアゲハ。
来年は、パセリの種を買ってきて、庭をパセリ畑にする夢も見ていますが、どうなることやら?
それではアゲハ蝶フアンの皆様、来年もお会いしましょう。
背番号25、26、28の、その後
9月に入ってから、背番号25、26、28の3匹のサナギは、自然の中で羽化してもらおうと、庭に棒を差していたのですが、台風14号の暴風雨により、吹き飛ばされてしまいました。
2005年9月16日 日記に貼り付けたメモ
庭の橙の木へ大きな黒いアゲハ蝶が来て、卵を産み付けていました。
直ちにカメラを持ってきてパチリ。
羽の形からみて、ナガサキアゲハではありませんよね。
クロアゲハか、カラスアゲハだろうと思いますが、私の安物の図鑑では裏側の写真が殆ど出ていないため、目を皿のようにして見ても判りません。
お知らせ2
2006年もアゲハの幼虫の飼育をしています。
但し、2006年はキアゲハの幼虫の飼育です。
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