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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ナミアゲハの飼育(6) 緊急のお知らせ・・・アオムシコバチ注意報

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ナミアゲハの飼育(6) 緊急のお知らせ・・・アオムシコバチ注意報

田舎村昆虫館館長
田舎村昆虫館館長

ナミアゲハの観察(6):アゲハの幼虫飼育での難題、アオムシコバチについてお知らせします。

2005年のナミアゲハの日記には、ナガサキアゲハなども入り乱れています。
橙の木の葉を食べている幼虫は、ナミアゲハだろうと思っていましたが、黒いアゲハが羽化したので調べてみたら、ナミアゲハだけでなくナガサキアゲハであることが判りました。

今年は梅雨に入ってから殆ど雨が降らず、梅雨なしで暑い夏になるのかなと思ったら、6月の終わり頃から、バケツを引っくり返したような大雨の毎日です。
雲の上のカミナリ様が、左手で持っていたバケツを落としてしまうし、右手で持っていた風袋がパンクしてしまうし、台風の時の暴風雨のような日もありました。
気になるのは、橙の木と山椒の木のアゲハの幼虫です。雨の中で葉の陰に隠れて、何も食べずに雨宿りしていました。
このまま放っておくと小さな幼虫は風で吹き飛ばされるか、雨で叩き落とされるか・・・
ドシャ降りの雨の中で橙の枝ごと切って飼育箱に入れてやり、葉の水滴も取り払って、飼育箱は家の中に入れました。


背番号については2005年・アゲハの蛹の背番号一覧をご覧下さい。

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2005年7月3日

幼虫は、大、中、小の3匹。
オマケとして、卵が1個ついていました。

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7月4日、5日の朝(私の朝は早くて4時頃)、飼育箱の近くへ行ったら「バリバリ」か、「カリカリ」か?音を立てながら食事の真っ最中でした。
元気ですよ。


変身するまで橙の枝を新鮮なものに取り替えながら、そっとしておいてやりますが、一つだけ気になるのは、7月4日に小さな蜂が幼虫の周りを飛び回っていたことです。
卵を産み付けられていなければよいのですが。

2005年7月6日

見てやって下さい。この食べっぷり。
7月3日に橙の枝を2本入れておいたのですが、写真に写っていないもう1本は葉の柔らかい所は無くなっていました。
3匹でこれだけ食べるのですよ!
おかげて飼育箱の中は糞がいっぱい。
毎日、飼育箱の掃除をしています。
元気で育っている証拠ですね。

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今日は先日から続いた豪雨も一休み。
朝から晴れ間が見えるので、庭の橙の木で幼虫探しをしました。
ある程度大きいものだけ選んで、4匹捕ってきて飼育箱の中へ。
飼育箱の中は、7人家族になりました。
中央と右の写真をご覧下さい。
脱皮したばかりで、脱ぎ捨てた服が置いてあります。
今日は忙しい一日でした。

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2005年7月7日

昨日の夕方、1匹の幼虫が飼育箱の蓋へ掴まっていました。
今朝、4時に起きて見たら、前蛹になっていましたよ。
今日はサナギに変身ですね。

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食べ過ぎて(?)丸々と太った幼虫が、もう1匹いますが、
これも、今日か、明日には前蛹に変身するかもしれませんね。


ついでにカブトムシの飼育箱も見に行ったら、朝の食事中でした。
今日も忙しい1日になりそうです。

2005年7月8日 黒から緑へ

朝、飼育箱の大掃除と食料の交換。
幼虫はどんどん大きくなっています。
右の肥満児をみてやって下さい。
間もなくサナギに変身ですよ。

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チョッと油断して手を離したら、脱皮中に橙の葉から落ちてしまいました。
まだお尻のほうは脱いでいません。
恥ずかしいので見ないで下さい。

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昼に見たら飼育箱の底は糞の山盛り。
丸々と太っているように見えたのは便秘だったのかな?と思ったのですが、サナギになる準備ですね。
腹の中を空にしておかないと、サナギになってからではどうしようもありません。
棒を入れてやったら大喜びで登っていきましたが、先端まで登ったら向きを変えて下の方へ。
何度か繰り返しているうちに諦めたのか、飼育箱の蓋へくっ付いてしまいました。
明日は前蛹ですよ。

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2005年7月9日

予定通り前蛹になっていました。
背番号を付けて、サナギに変身した日をメモしておかないと判らなくなりますね。

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2005年7月11日

毎朝、糞の掃除です。 忙しいですよ。
食欲旺盛、しかも大家族。 糞の量も桁外れですね。
左側はカブトムシの豪邸。
右側がアゲハ蝶の幼虫の豪邸ですが、蜂が入らないように目の粗い布を被せています。

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【緊急のお知らせ】・・・アオムシコバチ

皆さん、写真を拡大してみて下さい。前蛹に蜂がくっ付いていませんか?

小バエと思ったら大間違い。
蜂といえばスズメ蜂を思い浮かべてはなりません。
小さいのですが、蜂ですよ!
前蛹に卵を産みつけられたら、サナギになっても、中身を食べられて羽化出来ません。
羽化を待っていたら、サナギに孔が明いて、蜂の子供がウヨウヨと出てきますよ。

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これは2回目の失敗の時の写真です。

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2005年7月12日

ただ今、9匹住んでいます。
異常な梅雨の晴れ間をみつけて橙の木を偵察。
強烈な風雨に叩きつけられて落とされる前に豪邸に引越しさせています。
おかげで私の狭い部屋(3畳程度)は、糞の甘酸っぱい匂いと、タバコの臭いが入り乱れて、異様な雰囲気をかもしだしています。
しかし、きれいなアゲハ蝶が誕生すると思えば、全く気になりませんよ。

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入居者が増えました。
天気予報では、今晩から豪雨のおそれあり、とのこと。
橙の木の下に行ったら「バリバリ」音が聞こえてきました。
耳を澄ませて覗いてみたら、大きな幼虫が食事中。
枝を切って飼育箱の中へ。
写真撮影中も、この写真を追加している今も「バリバリ」食べています。これで10匹ですかね。

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2005年7月13日

毎朝、新鮮な木を切ってきて取り替えています。
豪邸が狭くなりました。
カブトムシが1匹死にそうなので、飼育箱を入れ替えたほうがよさそうですね。

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今日は2匹が大奮闘中です。
飼育箱のツルツルした壁を一生懸命よじ登っています。
滑って登り難いのでしょうね。
何度も落ちてしまって可哀想なので、手助けして、飼育箱の蓋へ掴まらせてやりました。

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お知らせ

頭の中が混乱してきましたので、蛹に背番号をつけることにしました。
背番号簿は、下記のページにあります。

飼育したアゲハ蝶などの羽化情報(2005年)
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