ナガサキアゲハの飼育(2):庭の橙の木の葉でナガサキアゲハの幼虫や卵を見つけて、今年から本格的に飼育しています。ナミアゲハの幼虫とは違って、緑色で綺麗です。
今年(2007年)は3種類の蝶の幼虫と遊び、本サイトで紹介していませんが何種類かの蝶とも出会いました。
昨年の日記に続き、我が家の人間族は殆ど食べないパセリを食べるキアゲハ。 スミレの葉を食い尽くし、掲示板で教えて頂いたツマグロヒョウモン。 咲き終わったカサブランカ(百合)の周りを飛び回っていたルリタテハ。 ツマグロヒョウモンの食草、スミレ集めの途中で出会ったヒメアカタテハ。
ところが先日来、気になることがあります。少し涼しくなってきつつあるのかなと思うようになった9月中旬頃から、我が家の橙の木にナガサキアゲハが毎日のように飛んでくるようになりました。
しかも多い日には1日に数回。
今年の橙の木では、ナミアゲハの幼虫の姿を殆ど見かけません。
どこかに幼虫が隠れていないかなと探しているうちに、小さなナガサキアゲハの幼虫に出会い、
また、ナガサキアゲハの産卵を見届けて卵も確認しました。
キアゲハ、ツマグロヒョウモン、ルリタテハは各々の自主性に任せることにして、今後のことは各々の蝶に丸投げしましたので、しばらくの間、ナガサキアゲハの飼育を書くことにしました。
2007年8月9日
庭の橙の木に来たナガサキアゲハです。
♀ですから、多分、産卵でしょうね。
2007年9月20日
頭が白、尻が白、腰に一本の白帯。
身長約6mm(と思う)の幼虫を発見。
2007年9月21日
上半身が丸々と肥えてきました。
2007年9月22日
隣の葉へ移ったり、元の葉へ戻ったり。
移動中は見ていませんが、歩き回っているんですね。
幼虫の左に怪しい液体がありますが水です。ご安心願います。
2007年9月23日
岩国市田舎村昆虫館の監視員に見つかったのが運の尽き。
そろそろ飼育箱へ入れて保護しようかなと思って行ってみたら周りには見当たらない。
代わりに、腹の大きなカマキリが立て籠もり。まさか・・・???
カマキリだけ疑う訳にはいきません。蜘蛛にやられた可能性もあります。
キアゲハの日記の8月8日午後をご覧下さい。
真相は不明で迷宮入りですが、カマキリを見て一念奮起。
ここからが少し本気になった日記です。
2007年9月21日
橙の木の他の幼虫を探している時にナガサキアゲハが飛来。
メスは白とオレンジ色の模様が目立ちますので、そっと見ていたら産卵。
葉の付け根に9/21と書いた紙を取り付けておきました。
2007年9月26日
産卵の翌日から毎日確認していました。
今朝見たら、卵が見当たらず、身長約4mmの幼虫が・・・孵化しました。
産卵から5日目です。
早速新しい部屋を準備。
しばらくの間、ここで生活してもらいます。
2007年9月27日
一人前に、サボテンのようなトゲトゲを頭に付けています。
2007年9月28日
幼虫は大きくなっています。
と言ってもピンときませんので、橙の葉の食べた部分を比較してみて下さい。
2007年9月29日
2007年9月30日
孵化から4日間で身長約4mmが約10mmに。
2007年10月2日
身体を曲げていますので定かではありませんが身長は約11~12mm。
食べた量から考えれば大きくなっている筈です。
糞は物凄く小さいですが、数は物凄く多いですよ。
孵化してから食べ続けてきた橙の葉を取り替えました。
葉は4枚付いていますが、齧った所が判り易いように、2枚に減らしました。
2007年10月3日
1日毎に食べる量が増えていますよ。
新人が仲間入り。捜査班が橙の木で見つけました。
収容所は別々にしてあります。
2007年10月4日
食べる。肥る。食べる。肥る。約16mmになりました。幼虫は食べることが仕事。
年金掛け金をネコババされる心配もないし、年金給付を誤魔化されることもないし・・・安心して生活できますよ!
新人は約10mm。2匹一緒にしても間違えることはないでしょうね。