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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

アオスジアゲハの飼育(5) 庭の鉢植のクスノキの苗木で幼虫を発見して飼育

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2010年7月26日(2) 3匹目が終齢になりました・・・[背番号2010-030]

夕方の点検で、3匹目の[背番号2010-030]が終齢になっていました。

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昨日終齢になった[背番号2010-028] [背番号2010-029]は大きくなりました。


一番大きなものを[背番号2010-028]として身長を測ってみました。
35mm

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続いて終齢になったばかりの[背番号2010-030]を測ってみました。
25mm。

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[背番号2010-028]ですが、身長測定の時に、モノサシが体に触ってしまい、嫌がって他の葉へ移ってしまいました。写真は、他の葉への移動途中です。

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2010年7月26日(3) またまた食事中

本日最後の夕方の巡視。
[背番号2010-030]以外は見当たらなくなったので4つの目で探していたら、クスノキの枝の一番上の柔らかい葉を美味しそうに食べていました。
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見つけた時は半分くらい食べたところでしたが、蚊に大事な血を吸い取られながら見ていました。


食べるのが速いですし、葉が枝に付いている根元まで全て食べることが判りました。今まで食べ残しの葉が見当たらないので、どこを齧っているのか不思議だったのですが、少し判ったような気になりました。
まだ、ケースの中に取り込んでいませんので、自然の姿を見ているのでしょうね。

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食べた後は、大きな葉へ移動しました。

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2010年7月27日 新芽の柔らかい枝を先端から丸齧り

昨日は葉を食べる様子を見せてもらいましたが、今日は、新芽の柔らかい枝を先端から丸齧りしているところを2度見せてもらいました。

正午過ぎに見た時、1匹の幼虫が枝の先端に登っていましたので、何をしているのかなと思ったら、枝を先端から丸齧りしているではありませんか!新芽の柔らかい枝です。柔らかいとは言っても、「枝」ですよ。
満腹になったのか?食べ終わったら大きな葉へ戻って行きましたが、気になることが一つ。
枝の先端から降りる前に、枝の先端へ茶色の液体を吐き出したことです。
何事もなければよいのですが。
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ナガサキアゲハの日記に「2010年7月27日 なにやら怪しい雰囲気」として書きましたが、小鳥が幼虫を食べるのであればアオスジアゲハの幼虫も被害者になる可能性があるため、クスノキの苗木を植えた大きな鉢を抱えて、裏の掘っ立て小屋へ移動しました。
今日は、飼育箱(大)に入っていたカブトムシ強制退去させましたので、近いうちに、安心・安全と思われる飼育箱の中に取り込みます。


掘っ立て小屋では地面(コンクリート張りですが)の上に置いてあるのでクスノキのテッペンが見えやすくなりました。
夕方傍を通ったら、またまた枝の先端を丸齧り中。
今回は動画で撮っておきました。


昨日と今日の行動を見て感じたことですが、アオスジアゲハの幼虫を探す時は、新芽の近くの大きな葉が目の付け所のような気がしました。



クスノキの新芽の枝を丸齧りするアオスジアゲハの終齢幼虫 (2010/07/27)

2010年7月28日 食事の後は、安心して居座れる葉へ移動

今日は堅くなったクスノキの葉を食べていましたが、カメラを持ってきて、撮り難いので植木鉢を回したら怖がってしまい、食べるのを止めて安心して居座れる葉へ移動して行きました。
食べていた葉は位置から推測すると、自分が居座っていた葉のような気がします。

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それにしても、アオスジアゲハのヒクヒクしたような歩く姿はユーモアたっぷりですよ。


クスノキの葉を食べて、他の葉へ移動するアオスジアゲハの幼虫 (2010/07/28)

2010年7月28日(2) 安心・安全(?)の飼育箱へ引越し

蛹化には少し早いと思いますが、逃走と襲撃から守るために、飼育箱に入れることにしました。
出来るだけ自然の状態に近い環境にしようと思って、クスノキの苗木の枝を切って水差し。
背が高いので、飼育箱(大)を縦にして入れました。
3匹のうち1匹は食事中だったので、今日の引越しは2匹です。
掴まっている葉をセロテープで枝に貼り付けておきました。
それでは、引越し大作戦の一部始終をご覧下さい。


鉢植えのクスノキの苗木の枝を切り取って、壊れた霧吹き(カブトムシの飼育用)の残骸へ水を入れて挿しました。

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食事中の1匹は第2便で運ぶことにして、2匹を空輸しました。

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縦向きに置いた飼育箱に、水に挿したクスノキの枝を置いて、空輸した2匹がくっ付いた葉をセロテープで枝に貼り付けました。

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2匹の幼虫に葉が一部重なっていますが、この2匹は、今晩のうちに自分たちの気に入った葉へ移動していると思います。

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飼育箱の蓋の小窓から中が見えます。

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安心・安全(?)とは書きましたが、この飼育箱の蓋の目は大きすぎます。
幼虫の逃走防止には効き目がありますが、外部からの小さな侵入者には効果がありません。
今後も毎日点検して、前蛹になったら、他のアゲハの前蛹を入れる蛹箱へ入れることにします。


お食事中の皆様、お尻を見せて申し訳ございません。
食事中だったためにクスノキの苗木の鉢に取り残された1匹です。
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少し食べ過ぎたようで、腹がはって我慢できなくなりました。
トイレが遠いので、ヒョコヒョコと歩いていたのでは間に合いません。
誠に申し訳ございませんが、チョッとだけ失礼します。


腹がスッキリしました。
腹が減っては戦が出来ません。
大好物のクスノキですから、食べ残さないようにします。

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