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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ナガサキアゲハの飼育(10-1) 米軍岩国基地の傍の広場で米国籍(?)の幼虫を発見

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ナガサキアゲハの飼育(10-1) 米軍岩国基地の傍の広場で米国籍(?)の幼虫を発見

昆虫館の館長
昆虫館の館長

ナガサキアゲハの飼育(10-1):米軍岩国基地の近くへ戦闘機の写真撮影で行っていますが、広場のユズの木でナガサキアゲハの幼虫を発見し、10匹持ち帰りました。羽化も進んでいます。


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[背番号2009-*]の表示は2009年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧をご覧下さい。

2009年6月17日(3) ナガサキアゲハの幼虫を10匹連れて帰りました

このところ毎日のように昼食を早目に食べて、米軍岩国基地周辺へ写真を撮りに行っていますが、今日は時間があったので、広場をあちらこちら回っていて、柑橘類の木を発見しました。
大きなトゲがありますのでユズ(?)かなと思います。


こんな所に、こんな木がと、薄暗い所を睨んでいたら、幼虫が2匹。緑色に白い帯ですからナガサキアゲハですよ。2匹だけではない筈だと、写真撮影はそっちのけで幼虫探し。

居ました。麻生首相ばりの捻じれた顔立ちのナガサキアゲハの終齢が!
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こうなったら徹底的に探すことにして、3齢、4齢、終齢を取り混ぜて、10匹発見しました。
地面から約1.5m以下の低い所で、日陰の薄暗い所。

もしかしたら、治外法権米軍基地のフェンスのすぐ傍ですから、アメリカ国籍のナガサキアゲハか、ハーフのナガサキアゲハかもしれません。金髪のナガサキアゲハも見てみたいものです。
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昨年から、自転車の前籠には、幼虫が入れられるケースを乗せていますので、幼虫を発見しても即対応できます。
それにしても、幼虫にとっては5kmの自転車の長旅。ガタガタするたびに驚いて、臭角は出しっ放しだったことと思います。帰ってみたら、ケースの中には黒い液体がありましたので、いずれかの幼虫が吐き出したのかもしれません。(ラーメン屋の出前をぶら提げるようなものを付けておかなければなりませんね。)


なお、今日連れて帰った10匹は、背番号を特殊とし、2009-A**・・・Aが付けてあります。一応10匹分は背番号を予約しておいて、終齢になった時点で、正式に背番号を与えることにします。
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今日連れて帰った1匹の終齢は、[背番号2009-A54]と命名して、洋式の別館へ隔離しました。

2009年6月18日 Aシリーズの終齢・・・[背番号2009-A55][背番号2009-A56][背番号2009-A57]

朝早く見たら、昨日連れて帰った10匹のうち、2匹目が終齢になっていました。[背番号2009-A55]とします。
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夕方見たら、更に1匹が終齢になっていました。[背番号2009-A56]とします。
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もう1匹、脱皮したばかりの幼虫がいました。仮面は脱ぎっぱなし、皮も脱ぎっぱなし。[背番号2009-A57]で登録しました。
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2009年6月18日(2) 変形した蛹の[背番号2009-048]

前ページの6月17日の写真で、蛹の形が変だと気付かれた方はありませんか?
蛹化の時に寝ていた安置箱のティッシュが古くて、蛹の液体などを吸収して、固くなっていたのかもしれません。固くて平らな所で蛹化したように、変形しています。
写真では判りませんが、腹の部分の半分が平らになっています。
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2009年6月19日 幼虫を2匹発見・・・[背番号2009-064][背番号2009-065]

朝、橙の木を見ていたら、1/4くらい齧られた葉を発見。その葉には何も居ませんでしたが、隣の葉に幼虫が1匹。[背番号2009-064]と命名しました。
大きさから考えると、[背番号2009-052][背番号2009-053]と兄弟姉妹のようです。
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この様子では、ほかにも兄弟姉妹が居るはずです。
来週からは梅雨らしい天気になりそうなので、雨が降らないうちに脚立を出して登ってみます。


「膳は急げ」と言いますので、午後、脚立を立てて、橙の木の幼虫探しを決行。
脚立は立てましたが、自分の目線より低い所で1匹発見しました。[背番号2009-065]とします。
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6月17日のアメリカ国籍らしき幼虫の居場所、また、庭の橙の木への産卵場所、幼虫の居場所から考えると、「ナガサキアゲハの幼虫は、日陰で、薄暗くて、低い所の、葉の表側に居る」ことが、やっと納得出来ました。

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