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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

カブトムシの飼育(17) 越冬・コバエ・糞掃除・マット・蛹室・人工蛹室・蛹化

カブトムシの飼育(17) 越冬・コバエ・糞掃除・マット・蛹室・人工蛹室・蛹化

昆虫館の館長
昆虫館の館長

カブトムシの飼育(17):越冬が終わってからの糞掃除、よく食べてよく肥るカブトムシ用のマット、前蛹や蛹の掘り出し、蛹化中の写真や、その他の動画もご覧下さい。


昨年(2007年)の秋から、59匹の幼虫が越冬しています。
屋外の寒い所へ置いていますが、丸々と肥っています。

注意

今年は、前蛹の様子、蛹の様子、羽化の様子などを見て頂くために、カブトムシが作った蛹室を壊して、人工蛹室に移しています。
幼虫、前蛹、蛹、羽化直後の成虫などは、チョッとした傷が付いても死んでしまいますので、ご覧の皆さんは絶対に真似をしないで下さい。死んでも責任はもてません。
なお、蛹室作りに失敗してマットの上で前蛹になってしまったとか、あやまって蛹室を壊してしまった時などは、手作りの人工蛹室でも羽化させることが出来ますので参考にして試してみて下さい。
なお、判らないことがあれば蝶(アゲハ・他)の幼虫・成虫、カブトムシの幼虫・成虫など、昆虫飼育の情報交換掲示板でお尋ね下さい。私は素人ですが、知っていることは何でもお教えします。ご覧の皆さんも、ご存知のことがあれば掲示板でお教え願います。

2008年1月4日 幼虫たちは元気で冬を過ごしています

今年初めての糞掃除。
なにしろコバエが大量発生し、正月は、家の中にまで侵入してきたのでマットを全て交換しました。
マットの使用量=50リットル。
写真は、掃除中の避難場所。40匹退避しています。

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2008年2月8日 糞掃除

小さい飼育箱の糞掃除をしました。
4匹入りの箱が3つ。7匹入りの箱が一つ。写真は7匹入りの飼育箱です。十分な隙間がないと、共食いしますから・・・
まだ寒いので動きも鈍いですが、3月になって暖かい家の中に入れたら、食欲も増して、大きくなることでしょうね。

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2008年3月10日 糞掃除

今日は一日中ポカポカ陽気。糞の大掃除をしました。
まだまだ寒いから食欲が無いのか? 糞も少ないようですね。
左の写真の容器は、通常4匹が住んでいるのですが、糞の掃除中のため59匹が入っています。
右の写真は、左の30秒後に撮ったものですが、元気に動いているのが判りますね。

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使用中のマット

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使用中のマット

メーカーから広告料や裏金は貰っていません。怪しまないで下さい。

育成マット(三晃商会)
幼虫:★★★★★ 成虫:★★★★★
10リットル入り 798円 (79.8円/1リットル当り)
http://sanko-wild.com/insect/c_017.htm

( ★は、各種のマットを試してみた結果の独断と偏見の数。価格は近所のホームセンターの売値。)
マ※カンのマットより割高ですが、卵から孵化したばかりの小さな幼虫も柔らかくて食べ易そうだと思って、成虫の飼育の時は底から10cmくらい固めに押さえて敷いています。その上に10cmくらい安物のクヌギのマット。 もちろん幼虫の飼育用として使っていますが、よく食べて丸々と太ってくれます。 冬の間でも近くのホームセンターで取り寄せてもらっています。
近頃は、人間の食料だけでなく、カブトムシのマットも中国産へ移行していますね。原価は安い(しかし、売値は安くならない)が、品質はドスンと落ちます。 冷凍ギョーザのようなことは無いとは思いますが・・・

2008年4月21日 マットの白い粉のようなもの

幼虫の様子を見るためと、糞やコバエの掃除のために約1ケ月毎にマットを掘り返しています。
寒い間は水の補給が少なかったのか、衣装ケースの中のマットの表面はカラカラに乾いていて、白い粉のようなものが覆っていました。多分、良質の菌糸の一種だろうと勝手に決め付けて、霧吹きで水分を与え、掻き混ぜたら見えなくなりますので、新しいものと混ぜ合わせてそのまま使いました。
幼虫は丸々と肥っていて、暖かくなってきたので動きもよくなってきたようです。身体をグニャッと動かす力も強いです。
糞掃除はもう少し先でもよさそうなので、今日はマットの補充だけにしておきました。

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2008年5月2日 最後の糞掃除

昨年は6月中旬には蛹になりましたので、蛹になる前にしっかり食べてもらって肥ってもらおうと思って、糞掃除をして新しいマットを補充しました。
59匹、全員が元気に育っています。

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【注意】
5月には蛹室作りをしますので、糞の掃除、マットの補充・交換は4月終わりには行ってください。
蛹室を作らせるためには、マットの深さは15cm以上必要です。但し、幼虫がまだ食べるかも知れませんので20cmしておけば少しは安心です。
できれば透明な容器(大きなペットボトルを高さ20cm位に切ったものなど)に幼虫とマットを入れて下さい。蛹室、前蛹、蛹、羽化などが見えると思います。
なお、5月以降の糞掃除、マットの交換は絶対にしないで下さい。

2008年5月9日 幼虫の動きが活発です

ケースが傷だらけと、透明度が悪いので見え難いのですが、幼虫は動き回っています。もう少ししたら自分の糞を使って蛹室を作り、蛹になるのでしょうね。

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2008年6月4日 蛹室の中を覗いてみました

半月前くらいから衣装ケースの底をガリガリ齧るような強烈な音を昼夜を問わずさせていましたが、今週になってから少し静かになったし、今朝は天気が良いので蛹室の中を覗いてみました。


衣装ケースは20匹住み込んでいますので、4匹のケースを持ち上げて底を見たら、蛹室らしき空洞に前蛹らしき幼虫が見えます。古墳の発掘のつもりで少しずつマットを取り除いていきました。

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蛹室の上の方を取り除きました。丸々と肥った前蛹です。大きな蛹になりそうですね。
(3枚の写真は同じ一匹です。)いつ前蛹になったのかが判りませんし、蛹化がいつになるのかも判りませんが、今後は毎日、この蛹室の様子を見ることにします。

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今年は全て人工蛹室へ取り出して、蛹の状態で子供たちへ渡そうと思って、トイレットペーパーの芯で人工蛹室作りを始めました。1本を2つに切断して2匹分に。しかし、トイレットペーパーの芯が不足ですね。

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