【怪事件:その3】 2007年9月13日~15日
2007年9月13日
怪事件:その2を横目で睨みながら赤い網を這い回り、時々下を向いたり。
サナギになる場所を探しています。
2007年9月14日
朝見たら、背中の糸が無くダラーーン。
尻尾の辺りが曲がっていますので、昨夕からこの状態だったのでしょうね。
背中の糸が外れたのではなく、糸の痕跡もありませんので、背中に糸を掛けることを教わってなかったのか、糸が足りなくなったのでしょうか?
直ちにカッターナイフを使って尻の糸を剥ぎ取って救出。
そのまま入院させました。
身体を動かしますので生きてはいますが、逆さまになっていたので頭に血が下がって、溢れていないか心配です。
2007年9月15日
早朝の回診で覗いてみたら、息を引き取っていました。
残り少ない力をふりしぼって、なんとか蛹になろうとしたのでしょうね。
シーツには糞を撒き散らし、ベッドから転げ落ちていました。
あまりにも惨い姿ですから、写真の掲載はしません。
【怪事件:その4】 2007年9月13日~15日
2007年9月13日
安物のセロリの拒絶で、一旦は痩せ細った5匹の幼虫ですが、1匹は食い逃げしたので残り4匹。最後の1匹になりました。
美味しいパセリに喜んでか?無理をしなくてもよいのにイナバウア。
皆さん、何か「ゴキッ」という音が聞こえませんでしたか?
背骨が折れたとか、腰のタガが外れたとかが無いように祈っています。
2007年9月14日
怪事件:その3の救出作業が終わってからパセリのポットを見たら最後の1匹の容態が異常。これまで見たことがないくらいに丸々と肥って・・・
大きな身体を、自分の糞が撒き散らされた所へ横たえて・・・
この様子を見た時に、パッと閃きました。
メタボリック症候群!
この幼虫も救急車へ乗せてGARAKUTA昆虫病院へ運び、入院させました。
2007年9月15日
早朝の回診で覗いてみたら、息を引き取っていました。
残り少ない力をふりしぼって、なんとか蛹になろうとしたのでしょうね。
シーツには糞を撒き散らし、ベッドから転げ落ちていました。
あまりにも惨い姿ですから、写真の掲載はしません。
【怪事件の原因は?】
安物のセロリの拒絶で、一旦は痩せ細った5匹の幼虫。
1匹は食い逃げしたので4匹に蛹になって飛び立ってもらおうとしたのですが、4匹とも昇天。
何が原因なのでしょうか?
昔の人は、「バカな考え休むに似たり」と言いましたが、バカらしいことも交えて、原因を考えてみました。
- 補助金を停止させられたので、ツマグロヒョウモンと蛹化施設が共用。ツマグロヒョウモンは先住者がいても全くお構いなしに歩き回るので、トゲで刺されたのか?
- パセリと間違えてスミレを食べてしまって食中毒か?
- 安物だからと拒否反応を起こし全く食べてくれなかったセロリ。気分を害したままなのか?
- 水分の多そうなセロリだったため、蛹化のためのスタミナ不足か?
- パセリ、セロリに薬物が使用され、残留していたのか?
- 病気、伝染病か?
- 地球温暖化、異常気象のとばっちりか?
- 地球の自然破壊を続ける人間への抵抗、警告か?
結論は?・・・私の腐りかけた脳味噌では判定不可能です。
2007年9月9日
キアゲハの幼虫が3匹。スミレに隠れてツマグロヒョウモンの幼虫も。これが共同蛹化施設です。
この赤い網の目は粗過ぎます。蛹の中で羽化してウヨウヨと出てくる蜂が通り抜けられて、前蛹にとりついています。
線香立ではありませんよ。糸なしアゲハ蝶の羽化施設です。
岩国市田舎村昆虫館の豊富な施設は、社会保険庁のグリーンピアのように、皆さんの血の滲み出る思いの年金掛け金をチョロまかせて購入したものではありませんので、幼虫の年金は100年どころか、環境破壊で地球が破壊しない限り永遠に大丈夫です。
2007年9月14日 朗報です
怪事件の処理が一段落して、線香立てのような羽化施設を見たらキアゲハの蛹の胸に、羽根の模様がかすかに透けてみえていました。
9月4日に蛹化したサナギです。羽化の準備をしておきました。
2007年9月15日 久しぶりの羽化!
雨がパラパラするので、ルリタテハの鉢を軒下へ入れようと、早目に庭へ。
一歩踏み出して足元を見たら・・・ギョッ!
蛹の殻から頭を出したばかりのキアゲハと視線がガッチンコ。
お互いに一瞬でしたが固まってしまい、動作が止まりました。
羽根が伸び始めるのに時間が掛かったので心配しましたが、見事なキアゲハが誕生しました。
サナギになってから11日目の羽化でした。
2007年9月17日 新しい仲間が仲間入り
今日はカブトムシ用のマットと、パセリの苗を買いにホームセンターへ行きました。
棚から「日本産」の昆虫用マットをよりだしていたら、店員さんが「パセリの苗に緑色の幼虫が居たので、店長がゴミ箱へ捨てたよ」と言いながら、ゴミ箱の所へ連れて行ってくれて、幼虫を引っ張り出してくれました。一頑張りすれば蛹になれそうな大きな幼虫!
キアゲハの餌用に買うパセリの苗ですから、買ったばかりのパセリの茎にしがみつかせて、クーラーの効いた車に乗せて連れて帰りました。
カブトムシの幼虫は商品として売っているホームセンターですが、さすがに、特価売出し中の商品「パセリの苗」を食べるキアゲハの幼虫は無料でした。
車のクーラーで冷えきって、寒さで震えていないかと早々の車から出して、仲間入りの記念に写真を撮ろうとしたら・・・
もう1匹、小さな幼虫が無賃乗車して付いてきているではありませんか!
人間なら無賃乗車の現行犯で逮捕ですが、キアゲハの幼虫ですから大歓迎。
それにしても、このパセリの苗は、ひ弱な感じがしますが「無農薬栽培」ですよ。しかも安価。
この大きさの幼虫なら、店が仕入れた後に産卵、孵化したものでなく、苗を栽培した所で産卵、孵化したものですね。
「無農薬栽培」の証明付の苗。幼虫だけでなく、人にも優しいパセリ。
皆さんも、このような苗を買って、鉢に植えて、食用として育てませんか。美味しいですよ!
園芸店で売っている苗は立派ですが値段は高いし、農薬(殺虫剤)が使われているような気がします。
私は、園芸店の苗は、新しく出た芽を幼虫に食べさせるよう努力していますが、なにしろ大食漢ですから、葉が大きくなるまで待てません。