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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

キアゲハの飼育(24) 蛹化の失敗など、謎の怪事件が続発

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●このページは、前ページからの続きです

2007年9月18日

この連れて帰った幼虫が食べているのは、昨日、ホームセンターで買った58円也のパセリの苗です。昨日までなら店長の大目玉を食らったことでしょうが、今日から我が家に来たからには「よく食べてくれた!」と褒められるんですよね。
安心して食べられて嬉しいのか?
私の大好きなイナバウアを何度も見せてくれました。
もう少し反り返ってくれるとヘソが見えたんですが、ゴロッと転げて後ろ頭を打って、ヨイヨイになられたら介護が大変ですから、ヘソを見るのは諦めました。

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新しく作りました。鉢にも被せることができます。
テロ襲撃対策用???
キアゲハの場合は、食い逃げ防止用のほうが主目的ですね。

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2007年9月19日 オレンジ色の臭角

昨日の夕方から籠の中を歩き回っていたので、ボチボチ前蛹になっているかなと覗いてみたら、なんと、角隠しを外して、オレンジ色の臭いの厳しい角を出しているではありませんか。
しかし、ガス探知機で調べても、周辺には異臭は全くなし。
気になるのは・・・通常ならサッと引っ込むオレンジ色の角ですが、いつまで待っても引っ込む気配はなし。初めはピンピンとして元気が良かったですが、そのうちに萎えてしまってグニャリ。
昔で言えば「ラジオのロッドアンテナ」。 平成の時代では「掃除機の電源コード」。
ストッパーで止まるべきところを引っ張りすぎて、バネが壊れ、引っ張り込めなくなったような感じです。

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このまま前蛹になって、オレンジ色のアンテナがついた蛹になるんでしょうか?

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2007年9月20日

前蛹にはなりましたが、頭のデコチンの所にチョコッとオレンジ色が見えます。
早く引っ張り込まなかったので、少し伸びてしまったのかもしれませんよ。
籠の上側は開きませんので、網の外からしか写真が撮れません。
目を皿のようにしてもらえれば、何とか見えると思います。
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毎度のことですが、前蛹になり始めると小さな蜂、アオムシコバチが近寄ってきて、幼虫の身体に掴まるので往生しています。産卵のタイミングを待っているのでしょうね。
この赤い網の目を潜り抜けて入ってきます。

2007年9月21日

頭の先にオレンジ色の角を残したまま・・・蛹になれませんでした。
オレンジ色の角を出すのは、臭いも加えて、敵を威嚇するためですから、何かに襲われたことと思います。
赤い網のすぐ傍で前蛹になる支度をしていましたので、蜂なども刺すことが出来ますよね。

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07年9月21日

皆さん、9月11日の【怪事件:その1】をご覧願います。
今日、この蛹を見たら、胸の辺りが羽化寸前の模様が浮き出ていました。

しかし、それは蛹の右側。 左側は、蛹の皮が無くなっていて黒ずんだまま。
なんとか羽化だけは出来るかなと思ったのですが、この蛹の目玉付近の殻を見ていると、風が吹くたびにグラグラと動いています。
思い切って目玉のところと、羽化の時に開く胸の部分の殻を取り除いてみました。
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触角に触ったのでは何事もないのですが、足に触ったら足を動かすんですよ。
生きています。なんとか殻から出ようとしているのでしょうね。
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せめて殻から出してやろうと羽根の部分の殻を取り除きました。
右側は取り除けましたが、左側は全くダメでした。
この蛹は、翌日の9月22日の午前中は足を動かしていましたが、午後には全く反応がなくなりました。

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このような惨めで可哀想な写真を掲載するのは賛否があろうと思います。
私も掲載したくはありませんが、皆さんが飼育されていて、様々なアクシデントに出会われることと思います。
そのような時でも慌てずに対応出来るように、本サイトでは様々なアクシデントを敢えて掲載することにしています。
参考になるか否かは判りませんが、出来るだけ多くのアゲハを大空へ飛び立たせてやりましょう。

2007年9月23日

9月17日に買ってきた無農薬のパセリの苗について来た幼虫が大きくなりました。

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午後くらいには食い逃げしそうな予感がしたので籠を被せておきました。

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夕方には、蛹になる柱が決定。
前蛹になる支度がほぼ整いました。

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2007年9月24日

朝までに背中の糸も掛けて前蛹になっていました。
少し気になるのは、腰砕け状態です。
それとも、背中に回した糸を付けた位置が悪いのか?
尻の辺りが「し」の字になっています。

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夕方見たら蛹化が始まっていました。
頭の方の皮はすでに裂けていて、これからだなと思ったのですが、いっこうに進みません。
頭に近い腹側の皮を見たら、蛹化の時は白っぽくなるべきところが緑色。
その上、尻尾のほうは強い「し」の字の格好で、身体を動かす力は無さそうです。

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少しでもエネルギーを消耗しないようにと思って、蜂に卵を産み付けられるのを覚悟して、籠を横にしておきました。

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2007年9月25日

朝一番に確認。
皮の裂け目は広がっていましたが、頭の部分は黒ずんでいて、動きませんでした。

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緊急のお知らせ

今年もキアゲハの幼虫と遊びましたが、しばらくの間、幼虫たちの思うままに生活してもらうことにして日記を休みます。
食料のパセリもグワグワと大きくなっています。
幼虫も大きなものから小さなものまで何匹か潜んでいます。
卵も沢山産み付けられています。
昨年は10月末でキアゲハの幼虫との遊びが終わりましたが、これから逆算して、越冬用のサナギ作りの頃になったら、と言っても、10月10日くらいに孵化したと思われる幼虫を発見してから日記を再開します。
なにか訳の判らない言い訳になりましたが、今、ものすごく可愛い幼虫と遊んでいます。
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ナガサキアゲハの孵化したばかりの幼虫です。
パソコンが置いてある机の上のプラケースの中で遊んでいますよ。
産卵した日の卵の時の写真もありますので日記帳を新調してお目に掛けたいと思っています。

お知らせ

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