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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

キアゲハの飼育(27) アオムシコバチが蛹を這い回る

●このページは、前ページからの続きです

2008年7月16日(3) 大失敗 [背番号2008-③]

庭へ出る時に飼育箱に当たってしまい、アッと言う間もなく、飼育箱の蓋が芝生の上へ。

蛹は蓋から離れた所に傷もなく転がっていました。蓋が蛹の上に落ちなくて良かったですよ。
背中の糸も、尻の糸も、粘着力が弱くて蓋から剥がれたようです。・・・不幸中の幸い。
直ちに救助用の※※ポケットを組み立てて収容しました。今回は正式の使い方ですよ。

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2008年7月16日(4) 2匹が蛹に [背番号2008-④] [背番号2008-⑤]

午後、前蛹の皮が白っぽくなり、グワグワした感じになったので、皮を脱いで蛹になるのが近いなとは思ったのですが、じっと見ている時間が取れなかったので夕方見たら、薄い黄緑色の蛹になっていました。
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2008年7月16日(5) その次の2匹が歩き始めました [背番号2008-⑥] [背番号2008-⑦]

2匹の写真を撮りましたが、1匹はピンボケでした。
明日の朝は前蛹になっているのでしょうか?

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2008年7月17日 2匹が前蛹になりました [背番号2008-⑥] [背番号2008-⑦]

背中の糸の位置は間違いなく掛けています。
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上の写真を撮った後、蓋を裏返してみたら・・・
幼虫が張り巡らした糸がキラリと輝いていました。
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ついでに、[背番号2008-④] [背番号2008-⑤] [背番号2008-⑥] [背番号2008-⑦]の記念撮影です。
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2008年7月17日(2) 蛹になる前の準備・・・糞!フン!ふん! [背番号2008-⑧]

朝の見回りで、午後には逃げたしそうな1匹を逮捕して飼育箱へ入れました。

予測どおり午後には飼育箱の蓋に掴まっていました。
飼育箱の底を見たら蛹になる前の準備として糞!フン!ふん!・・・糞の置き去りです。
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幼虫の糞の写真を敢えて載せました。汚いとは思わないで下さい。(犬の飼い主が散歩だと誤魔化して、他人の家の玄関先へ置いていく糞よりは、はるかに綺麗ですよ。)
幼虫を飼育していると、必ず出会うことです。幼虫が病気になって下痢をしているのではありません。
腹の中を空にしてから蛹になる場所を探して歩き始めます。

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2008年7月17日(3) さらに1匹収容 [背番号2008-⑨]

たぶん明日には逃走するのではないかと思われる幼虫を逮捕してきました。
これで収容は一時休止して、羽化の日を待つことにします。

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2008年7月17日(4) ただいま謎の※※ポケット増築中

パセリに残っているキアゲハの幼虫も2匹くらいになりました。キアゲハも夏休みになるのでしょうね。
飼育箱へ収容するのは一旦中止することにして、謎の※※ポケットが不足しますので追加製作しました。割り箸は使用済みのものを捨てないようにしているのですが、改めて探して見ると無いものですね。

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2008年7月18日 緊急事態発生 [背番号2008-⑦]

[背番号2008-⑥] [背番号2008-⑦]の見事な蛹を見たいと思って、今朝は5時過ぎに飼育箱の蓋を開けてみました。

ギョッ!

[背番号2008-⑦]が頭をダラリと垂れているではありませんか。
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頭の近くの皮は裂けています。
背中に掛けた糸から尻尾にかけては皮は付いたままで黒っぽくなっています。
掲示板のNo.467と同様な状態です。
食べ物は無農薬が自慢のパセリ。まわりに殺虫剤は散布していません。
もし、外部の環境が原因なら、もう1匹の[背番号2008-⑥]も同じようになると思うのですが・・・
背中の糸の掛け方が悪かったのか? 皮を脱いでいる最中に他の幼虫が歩き回って邪魔をしたのか? [背番号2008-⑦]だけのことだと思いますが原因は判りません。
しかし、尻尾のあたりの皮はルーズソックスのようにズルズルと緩んでいますので、脱皮途中でスタミナ切れかなと勝手な想像をしていますが・・・
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2008年7月18日(2) [背番号2008-⑥]は蛹、[背番号2008-⑧]は前蛹

[背番号2008-⑥]は蛹に、[背番号2008-⑧]は前蛹になりました。
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2008年7月18日(3) アオムシコバチが[背番号2008-⑤]と[背番号2008-④]の蛹を這い回っています

[背番号2008-⑤]につきまとうアオムシコバチです。

前蛹に掴まって待っていて、脱皮している時に柔らかい肌を刺して幼虫の体内に産卵。
蛹の体内で孵化したアオムシコバチの幼虫はアゲハの蛹の体内を食べ尽くし、成虫はアゲハの蛹に孔を明けて出てきます。
これまで、前蛹に付き纏っているアオムシコバチや、蛹の中からゾロゾロと出てくるアオムシコバチを見たことがありますが、しつこく蛹に纏い付くこともあるんですね。
写真の[背番号2008-⑤]に付いていたアオムシコバチは捕らえて潰しましたが、10分くらいしたら[背番号2008-④]の背中も歩き回っていました。まだ脱皮した時の匂いが残っているのでしょうか?
アオムシコバチの体長は3mmくらいです。少しボケていますが、参考用として写真を3枚掲載しておきます。

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[背番号2008-⑤]と[背番号2008-④]が無事に羽化すれば、蛹には卵は産み付けないことになるし、蛹に孔が開いてアオムシコバチがゾロゾロ出てきたら蛹にも卵を産みつけることになります。
羽化を楽しみに待ちます。

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