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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

キアゲハの飼育(27) アオムシコバチが蛹を這い回る

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●このページは、前ページからの続きです

2008年7月18日(4) [背番号2008-⑧]が蛹に、 [背番号2008-⑨]は糞の山を残して徘徊中

夕方覗いて見たら、[背番号2008-⑧]が蛹になっていました。
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[背番号2008-⑨]は糞の山を残して、飼育箱の壁を徘徊していました。

幼虫の体内に、蛹になるための何かが出来上がり、蛹になっても不要なもの、すなわち糞を全て排出して蛹になる場所へ歩く。歩き始めたら何も食べないのでしょうが、蛹になる場所まで歩くスタミナは残してあるのでしょうね。考えても考えても判らない事ばかり。・・・不思議なことばかりです。

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2008年7月19日 [背番号2008-⑨]が前蛹に

今日から学校は夏休みですね。
岩国市田舎村昆虫館は7月11日に蛹になったキアゲハが、もう少しで羽化しますので、夏休みは皆さんより少し遅れます。
今朝は、[背番号2008-⑨]が前蛹になっていました。

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2008年7月19日(2) 緊急救助・・・[背番号2008-⑩]で登録

あと1匹が蛹になれば一段落。日記も2~3日休めるかもしれません。
昨日の我が家の温度計は2つとも36℃。今朝は、キアゲハの幼虫も人間並みに熱中症で地面へ落ちていないかと見て回りました。
見つけた幼虫は2匹。そのうちの1匹は、パンツのゴムが切れるのではないかと思われるほどメタボ。それでもまだシャリシャリとパセリを食べていました。
恥ずかしくもなくよく食べるものだと感心しながら見ていたら、突然、頭を後ろに振ったと思ったら、「ヒクッ、ヒクッ」と痙攣したような、シャックリが止まらなくなったような動作。
先ず状況証拠を確保と思って、カメラを動画に切り替えて20秒間撮影。その後で救急車を依頼しました。
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何がどうなったのかは判りませんが、パセリを2、3本切り、水切りをして赤い霧吹きの残骸に差し込み、幼虫を乗せて飼育箱へ入れました。

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胃が痙攣したのか、シャックリが止まらなくなったキアゲハの幼虫 2008/07/19

2008年7月19日(3) [背番号2008-⑨]が蛹になりました、 [背番号2008-⑩]は蛹になる場所を探しに歩き始めました

夕方見たら、[背番号2008-⑨]が蛹になっていましたが、尻がくっ付いていなくて、背中に掛けた糸だけで宙ぶらりん。
明日は飼育箱の蓋から取り外して※※ポケットへ収容しますが、一つだけ心配なことがあります。
もう1匹、これから飼育箱の中を歩き回るのが居ますので、この蛹の上を歩いて、暴れて下に落とされなければよいがと思っています。

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今から歩き回る[背番号2008-⑩]の幼虫ですが、自分の糞を見て、下に降りるのが嫌になったのか? パセリの陰から恥ずかしそうに糞の所を眺めていましたので、飼育箱の中を綺麗に洗っておきました。蛹になるまで、もう少しですね。

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2008年7月20日 [背番号2008-⑩]は前蛹

朝見たら、[背番号2008-⑩]が前蛹になっていました。
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2008年7月20日(2) [背番号2008-⑨]を救出し、※※ポケットへ収容

尻の外れた[背番号2008-⑨]を救出したのはよいのですが、※※ポケット不足。

安普請ですが、大急ぎで増築しています。

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2008年7月20日(3) [背番号2008-⑩]・・・不吉な予感

午後の一番暑い時に[背番号2008-⑩]の前蛹がゴソゴソと身体を動かしていました。
前蛹の皮を見たら、白っぽくなった部分もあり、皮には皺が見えます。
これは、脱皮して蛹になるなと思い、カメラを構えて50分間、粘り強く+辛抱強く待ちました。

しかし、動かしていた身体は全く動かなくなり、頭は垂れ下がり気味。脱皮する時は、皮は頭の方から裂けるのですが全くその気配はなし。身体をそっと突付いてみましたが全然反応がありません。変だなと思いながら見ていたら、突然ですが尻尾の接着が外れて、ぶら下がってしまいました。
このままでは身動きできないので蓋を裏返しにしましたが、前蛹は身動きしません。
なんだか、蛹になるための脱皮直前に力尽きてしまったようにも思えます。
今日の我が家の最高気温は室内で36℃。人間だけでなく幼虫も熱中症でダウンしたのでしょうか? 蓋を裏返しにしたままにしておいて、明朝、様子を見ることにします。

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2008年7月21日 [背番号2008-⑩]の様子

相変わらず前蛹のままで、ダラリと長く伸びたまま。
時々尻尾をチョコッとは動かしますが危篤状態です。苦しんでいる様子は見えませんので、もう少し様子をみることにしますが、一応、「死亡・蛹化失敗」と記録しておきます。
背中に掛けた糸は切ってあります。

今年は蛹化に失敗したキアゲハが2匹。朝早く庭へでると、私の足は蚊の餌食になるので、渦巻き式の蚊取り線香を庭に置くのですが、この煙が前蛹に悪影響を及ぼしているのでしょうか?
しかし、パセリの根元に4齢幼虫が倒れているのを何度か見ましたが、これは蚊取り線香は関係ありません。地球も温暖化し、アゲハの幼虫が耐えられる最高温度に近づいてきたのではないでしょうね?ところで人間は何度まで耐えられるのでしょうか?

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2008年7月21日(2) [背番号2008-⑩]は・・・

[背番号2008-⑩]を夕方確認したら全く動かなくなりました。
残念ですが埋葬しておきました。

お知らせ

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