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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

アオスジアゲハの飼育(1) クスノキの巨樹から幼虫を採取してきました

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アオスジアゲハの飼育(1) クスノキの巨樹から幼虫を採取してきました

昆虫館の館長
昆虫館の館長

アオスジアゲハの飼育(1):本サイトの掲示板に投稿されたアオスジアゲハの幼虫の写真を見て、アオスジアゲハの幼虫を飼育してみることにしました。


近くには食草のクスノキの巨樹があるので幼虫探し。
食草の月桂樹の苗木も植えました。

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今年は皆様のおかげで蝶(アゲハ・他)の幼虫飼育、カブトムシの幼虫飼育の情報交換掲示板が盛り上がり感謝しています。
この掲示板でアオスジアゲハの幼虫を飼育されている方があることを知り、私も幼虫を探しに行ってみました。幼虫には出会えましたが、今年は食料の手当てがつきませんので連れて帰って飼育することは出来ません。今年中には食料の確保をしておき、来年は幼虫を飼育してみることにし、今年は幼虫を見るだけの観察日記を書くことにします。・・・と思ったのですが、幼虫飼育を始めてしまいました。
なお、この他に、ナミアゲハ、キアゲハ、ツマグロヒョウモン、ナガサキアゲハ、ルリタテハ、カブトムシの幼虫の飼育日記もありますのでご覧下さい。


[背番号2008-*]の表示は2008年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧をご覧下さい。

はじめに

2007年9月14日、ツマグロヒョウモンの食草であるスミレを探して自転車で走り回る途中で出会ったアオスジアゲハです。
この時は、綺麗な蝶に出会えて、綺麗な写真が撮れて大満足していましたが、掲示板おイモさんの鼻毛をチョコンとのぞかせたアオスジアゲハの幼虫の顔に魅せられてしまい、今年は、アオスジアゲハの幼虫を見るだけの、「見るだけ観察」をすることにしました。

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2008年8月31日 天然記念物 クスノキの巨樹のご紹介

ここは空母艦載機の移転で全国的に有名になった極東最大の米海軍航空基地を目指して拡張工事中の米軍岩国基地がある三角州の西側の頂点です。
ここには、樹齢約350年。もっとも大きいのは高さ約30mの巨樹。山口県の天然記念物に指定されたクスノキがあります。中央の写真の右下の車をご覧下さい。クスノキの巨大さが判ると思います。このような巨木が数えただけで8本あります。
今日から暫くの間、このクスノキがアオスジアゲハの幼虫を見るだけの、「見るだけ観察」の舞台になります。

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2008年8月31日(2) 幼虫との初めての出会い

クスノキの巨木の下に行きましたが、幼虫は、どのような葉に潜んでいるのか、何処から探せばよいのか全く見当がつきません。
垂れ下がった枝もなんとか手が届く高さで、見上げても幼虫らしきものは見当たりません。


クスノキを見上げながら歩いていたら1本の木の根元にひこばえをみつけました。
先ずはここから探してみようと思って座り込んで探し始めたら・・・

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手を頭の後ろで組み、膝を曲げたオジサンが、「おいでませ!」とご挨拶。あまりにも滑稽な姿なのでアオスジアゲハの幼虫探しは中断。
このオジサンの正体は???
突付いてみました。手足を伸ばしました。オジサンに変身していたクモでした!

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変なオジサンの正体が判明したので幼虫探しを再開。
掲示板で見せて頂いた写真を思い出しながら鼻毛をのぞかせている顔を探しました。


発見!
おイモさんのおかげでアオスジアゲハの幼虫に出会えました。
鼻毛が大きくて、大人びた顔をしていますが体長は17mmの子供ですね。
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モノサシが無かったので代わりのもので身長測定。

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このひこばえには、この1匹以外にはみつかりませんし、他の枝でみつかる保証も無いので、写真だけはと思って撮っておきました。最初の出会いの幼虫の姿を心ゆくまでご覧下さい。
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これらの写真を撮った後、他の木の手が届く枝へ行ってみたら赤ちゃん幼虫がいるではありませんか。

あっちへ向けたり、こっちへ向けたりして写真を撮っていたら、「オジサン、木の葉の写真を撮って何にするの?」と超若い女の子の声。この女の子は、色々な蝶やカブトムシに詳しく、話に花が咲き意気投合。女の子の一家4人と一緒になって幼虫探しをしました。
10匹以上みつけましたよ。

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この蛹は、テントウムシではないかと思いますが、「探し始めたからには何でも探そう。何にでも興味を持とう。」と、記念に撮っておきました。

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2008年8月31日(3) 成虫も飛び交っていました

アオスジアゲハの乱舞。
クスノキの巨木の中で最高の雰囲気です。

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