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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

アオスジアゲハの飼育(1) クスノキの巨樹から幼虫を採取してきました

●このページは、前ページからの続きです

2008年9月16日 食事中

クスノキの巨木での生活から、クスノキの小枝での生活に慣れたのか、食欲が出てきました。誰が見ていようとお構いなくクスノキの葉を齧っています。
アオスジアゲハの幼虫のことを調べていたら、「食事が終わったら齧った葉から離れて、齧った痕跡のない葉へ移動する。齧った痕跡のある葉で休んでいると敵に気が付かれ易い」とのこと。
そういえば、クスノキの巨木で幼虫を探す時、齧った痕跡のある葉の周辺には見当たらず、形の崩れていない葉に掴まっていましたね。

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ところで上の写真の右上のあたりに、ドーナツが見えませんか?

幼虫が生活しているケースの中のドーナツを拾い集めてみました。
大きさから言うと、「ドーナツ」よりは「ビーズ」と言ったほうがよいかもしれません。
100円ショップで売っている小さな孔が明いているガラス玉で糸を通して飾りを作ったりするアレです。
小さな幼虫の糞ですが、「ドーナツ」や「ビーズ」のように孔が明いた糞。どんな尻をしているのでしょうかね?

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2008年9月17日 台風13号が近づいています、 [背番号2008-89][背番号2008-90]が仲間入り

台風13号が近づいています。予想進路では、我が家を台風の目が狙っています。と言うことは、クスノキの巨木も狙っていることになります。当地は東側の瀬戸内海からの風が強く、台風の時は潮風が吹きつけますので庭木の葉も真っ黒になるし、我が家の橙の木の大きな枝が吹き飛んだこともありました。今日は夕方から雨になりそうですし、台風の風の影響が現れ始めて、幼虫が吹き飛ばされるのではないかと心配になり、クスノキの巨木へ行ってみました。


大きな木ですから少しの風でも枝が揺れていました。
今日も目を皿のようにして探しました。
居ましたよ!2匹! これまで見つけ出した枝と同じ所です。もちろん連れて帰りました。
一応[背番号2008-89]と[背番号2008-90]で登録しましたが、ケースの中の7匹は、どれが何番かわかりません。前蛹になったとか、蛹になったときに正式に番号を振り当てることにします。

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2008年9月17日(2) 先住者は4齢に

先住の一番大きな幼虫です。昨日、何の遠慮もなく食べまくっていた幼虫です。
昨日と今日撮った写真を見ていて、角の間に黄色い帯が現れたなとは思ったのですが、この黄色い帯が4齢の証なんですね。
いろいろと教えて頂いているおイモさんの目はさすがに鋭いですね。14日の写真で黄色い帯が見えるんですから・・・。私の目には、今日になって黄色い帯がはっきりと見えるようになりました。また一つ勉強しましたよ。

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こちらは豆粒(?)のように小さかった幼虫です。だいぶ大きくなりました。
今日は更に小さい幼虫が仲間入りしましたので、先輩になりました。

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2008年9月19日 [背番号2008-65]を正式に命名

台風13号が来るとのことで、ドシャ降りの雨では庭に出ての餌の追加は出来ないため、昨日の夕方、アオスジアゲハの幼虫のケースの中にクスノキの葉をたっぷり入れていました。(台風13号は何事も無く通過しました。)
ケースの中はクスノキの葉で中が見え難いため、葉を減らすことにしてケースの蓋を開けたら、一番上の角が白くなった幼虫が・・・おイモさんの情報の終齢(5齢)になったのでしょうね。
幼虫を前から見たら、「鼻毛のオジサン」の顔が変わってしまい、「目の小さいカバ」、いや、「ムーミン」だと、我が家の後期高齢者予備軍の2人の住人が顔を見て喜んでいます。
幼虫に言わせれば、「本当の顔は、ここではないよ!」と怒られると思いますが、顔を見てやって下さい。

見れば見るだけ楽しくなる顔・・・「」の顔にも見えます。
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この幼虫がが一番最初に羽化へ進むと思われますので、[背番号2008-65]と命名して、特別室(VIP Room)へ引っ越してもらいました。

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皆さん、今朝から不思議な事件が発生しています。
今朝、大きいケースの糞掃除をして、背の低い小さいケースへ1匹を引っ越したあと幼虫の数を数えて見たら、1匹足りません。某北国へ拉致されたのか? 謎の失踪事件です。
糞掃除のときに捨てるのは糞と齧られた葉。齧られた葉は表裏を確認しますので、幼虫が付いたまま捨てることはないと思います(?)。このケースの蓋は、カチッと音を立てて閉まりますので、カブトムシやクワガタのように、夜の間に蓋を開けて逃げ出すことはないと思います。
一番怪しいのは、私の目が一時的にボケて、幼虫が葉に溶け込んでいたように見えたのかもしれません。
アオスジアゲハの幼虫は、葉の表側で動かずに休んでいますよね。「忍法・雲隠れの術」で隠れていて、空腹に耐えかねて出てきてくれることを願っています。

2008年9月20日 [背番号2008-65]は体長25mm

体長25mmになりました。
まだまだ大きくなるのでしょうね。

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2008年9月20日(2) [背番号2008-66][背番号2008-67]をVIP Roomへ

2匹が5齢のカバ君の顔に顔になりましたので専用のVIP Roomへ引っ越してもらいました。
背番号は[背番号2008-66][背番号2008-67]にしますが、早く前蛹になった方を正式に[66]とします。

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2008年9月21日 2匹死亡!・・・ウイルス性の病気のようです

何故か?2匹死んでしまいました。足の周りはピンク色になっていました。
午後から日差しが強まり、部屋の中にまで差し込んでいましたから熱中症かもしれません。但し、このケースには4匹居て、他の2匹は元気そのものです。
もう一つ考えられるのは、庭木の殺虫剤散布。
バケツに入れたクスノキにはかけていませんが、薬剤のかかった木の下に置いていたので、庭へ水撒きした時にクスノキに付着し、それを食べたのかもしれません。が・・・ほかの2匹は同じ枝の葉は食べなかったのでしょうかね?
考えられることは手を打つことにして、ケースは部屋の隅に、バケツのクスノキは捨てました。
食料は、別の場所にも隠し持っていますので何日かは賄えます。

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2008/10 追記
ウイルス性の病気のようです。

2008年9月21日(2) [背番号2008-68][背番号2008-69]をVIP Roomへ

残った2匹のうち1匹が5齢のムーミン顔になりました。
また、謎の失踪事件の1匹が発見されました。
小さいし、色が青っぽかったので、クスノキの葉の裏にくっ付いていたのが私のボラ目では見えなかったようです。てっきり某北国へ拉致されたものだと思って、取り戻すために核爆弾付テポドンを発射するところでした。
この2匹は[背番号2008-68][背番号2008-69]と命名してVIP Roomで生活してもらうことにしました。

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お知らせ

9月22日に持ち帰った卵は、羽化するまで特別室(特別号)で監視することにしました。

アオスジアゲハの飼育(特別号) 卵の採取から蛹の越冬まで
昆虫館の館長 アオスジアゲハの飼育(特別号):卵で持ち帰ったアオスジアゲハの孵化から前蛹、蛹、そして蛹での越冬をお目に掛けます。しかし、この越冬蛹は、ヤドリバエの被害に遭っていたらしくて、羽化しませんでした。 こんな顔で皆様にお目にかかれる...

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アオスジアゲハの飼育(2) ヤドリバエの被害に遭いました
昆虫館の館長 アオスジアゲハの飼育(2):クスノキでアオスジアゲハの卵を発見。幼虫とともに持ち帰りました。 背中に掛ける糸作り、背中への糸掛けも見ました。 前蛹になり、蛹に。 しかし、蛹には黒い紋が現れ、腐ったような色になり、ヤドリバエのウ...