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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ルリタテハの飼育(6) 物凄い数の卵

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●このページは、前ページからの続きです

2008年8月27日 嬉しい悲鳴・・・卵を14個発見!

なんとか天気予報が当たりそうで、夕方近くから雨が1滴、2滴と落ち始めました。
産み付けられた卵は全てくっ付いているかなとユリとホトトギスを巡回。ホトトギスの前まで来たら足がピタッと止まりました。
卵です!

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昨日見落としたのか? 昨日確認後に産み付けられたのか?
いずれにしてもこの際は関係なし。卵の近くにマジックインキで印を付けながら数えてみたら14個。
昨日と合わせてホトトギスで30個発見です。多分全てが孵化することはないにしても、何個が孵化するかが楽しみです。

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2008年8月28日 卵に攻められています・・・今日は14個+8個発見

これが鶏の卵なら、朝昼晩、目玉焼きが食べられそうです。

今日は夕方近く、ツマグロヒョウモンの糞掃除と食料補給をしていたら目の前にルリタテハ。
このところ毎日のように来ているが、何かいいことがあるのだろうかと思いながら傍のホトトギスを見たら、またまた卵が14個。これはユリも確認しておかなければならないと思って裏へ回ってみたら、ユリには8個の卵。とにかくビックリするほどの数を産み付けています。
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ところで、最初に産卵を見つけたのは8月24日ですが、産み付けられた卵を再確認したら、あちらこちらの卵が無くなっています。無くなっているのは葉の表側。裏側の卵は残っています。雨などで接着力が弱まり落ちたのでしょうか?
5日間で発見した卵が全て孵化したら62匹の幼虫! こんなことはありえませんよね。
孵化出来ない卵もあれば、孵化出来ても途中で蜂などの被害に遭う。これが自然の摂理でしょうね。

★[VIP Room]2008年8月29日 孵化、孵化、孵化! 幼虫が湧き出てきました!

最初に気付いた8月24日の産卵から5日目です。
夜が明けたら雨が一時的に止んだので、孵化していないか見て回りました。
先ず8月24日に産卵したと思われる卵のチェック。
3個のうち2個は孵化を確認。1個は卵が行方不明。
続いて、8月25日に産卵したと思われる卵をチェック。
5個のうち3個は孵化を確認。2個は卵が行方不明。
ユリの葉に付いた雨水をティッシュで吸い取りながら確認しました。

(ピンボケしていない写真は全てお見せします。孵化した後の卵の殻が写っている写真もありますよ。)
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幼虫は全て2.5mmから3mmくらい。体を丸めている幼虫は指で潰しそうになります。
マジッインキで印を付けていたから探し易かったのですが、あの小さな体で思った以上に歩いていた幼虫もいました。葉の裏表を念入りに見ました。ユリに葉の裏側を齧っていた幼虫もいましたね。
この他に、日付の書いてない葉でも孵化した幼虫がみつかりましたので、卵調査の時の見落としと思います。

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一応、ツマグロヒョウモンを入れているタッパーと同じものがありましたので、5匹の羽化したばかりの幼虫を保護しました。

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午後、ホトトギスの卵の様子を見たら、穴が開いた葉が何枚かあります。昨日は穴が開いた葉はなかったがと思いながら裏を見たら孵化したばかりの幼虫。
何枚かの葉を見ましたが、幼虫がウヨウヨ。10匹以上。幼虫が湧き出したような感じです。
これらの幼虫を全てタッパーへ入れた後にタッパーの中で異変が発生したら幼虫は全滅になりますので、ホトトギスの幼虫はそのまま残しておきました。
明日じっくりと調べて、定住先(ユリの残骸)へ移住させることを検討します。

★[VIP Room]2008年8月30日 ユリの葉を齧っています

左の写真には4匹の幼虫が写っています。
これはユリの葉の裏側ですが、緑色の濃い所は、幼虫が齧った痕跡です。
ホトトギスの葉は肉厚が薄いので穴が明きますが、ユリは肉厚が厚いので、穴が明くまで時間が掛かりますよ。

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食べたら糞。小さな糞が山盛りです。
濃い緑色のものを食べても、黄色の糞は不思議ですね。

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2008年8月30日(2) 体長2mm弱の幼虫・・・孵化直後ですよ

朝から晴れ上がったのでホトトギスの様子を見ました。


葉には沢山の穴が開いていました。穴は幼虫が齧ったことが判る証拠です。
ユリは葉の肉厚が厚いので穴が開くまでには時間が掛かりますが、ホトトギスは薄いので簡単に穴が開き、裏側に幼虫が居ることがバレてしまいます。
面白いことには、葉の表側に産み付けられた卵ですが、孵化した幼虫は全て葉の裏側へ移動しています。

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昨日もですが、今日もクモか何か判らない虫が3mmくらいしかない小さな幼虫を咥えているのを見ましたので、ホトトギスの葉の幼虫は昨日の5匹とは別のケースの中に強制避難させることにしました。少し大きくなってからネットを被せたユリに強制移住させるつもりです。

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ホトトギスの葉の裏の幼虫は、幼虫の周りの葉をハサミで切り取っていますが、体長2mm弱の幼虫を発見しました。さすがに頭は某国の政治家に負けず劣らず真っ黒け。この小さな幼虫が、賄賂探しか、裏金作りか、それとも歳費を使って料亭へ行く途中なのか? 忙しそうに歩いていました。

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2008年8月30日(3) 産卵中の後姿を見せてもらいました

綺麗な振袖も破れ果てたルリタテハが産卵に来ました。
尻の後ろに産みたての卵が2個見えています。
産卵しているのは、幼虫たちの安住の地 = 楽園として残してあるユリです。
このユリには、クモなどの被害防止として隔離してある幼虫を住まわせることにしていますが、その時には、蜂からの被害防止のネットも被せてもらえて安全そのもの(?)。
このユリは、政治家の間で大流行の言葉、口先だけの「安心・安全」とは一味違うことがルリタテハの母親には判ったのでしょうね。

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今日のルリタテハは、お婆ちゃんのため動作が鈍いのか?最後の力を振り絞って産卵しているのか? 産卵中の様子を少しだけ見せてもらえました。
ユリの葉に掴まると1個目の卵。少し(2~3mm)動いて2個目の卵。更に少し動いて3個目の卵。
離れた位置にバラバラに産卵することが殆どですが、今日は写真のように3個の卵がかたまっているのが何箇所かにありました。

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★[VIP Room]2008年8月31日 スクスクと育っています

VIP Roomの5匹はスクスクと育っています。

頭は黒。体は濃い緑。尻は黄土色。
この5匹の他に、もう少し小さなのが1匹住み着いているようなきがするのですが???・・・(9月1日に再確認しましたが5匹でした。)
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