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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ルリタテハの飼育(7) ワッフルのような肌にサボテンのような派手な棘

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2008年9月11日~14日 食事の量(食べる量)の調査・・・[背番号2008-63]

今日の身長測定では、背伸びをして約40mmになっていました。
P20080911-P1060353-2 P20080911-P1060355-2


田舎村写真館
田舎村写真館
この記事のテーブル(表の枠)内に挿入されている写真は、クリックすることにより拡大できます。

もう手遅れかも知れませんが、前蛹になる前に食事の量を調べることにしました。
古いユリの葉は船場吉兆に負けずに大衆部屋へ使い回すことにして、新しいユリの葉を1枚入れました。
調査に協力してくれるテストパイロットは[背番号2008-63]です。

2008年
9月11日
11時00分
P20080911-P1060351-2
P20080911-P1060348-2
P20080911-P1060350-2
ユリの葉の大きさは、長さは先端の枯れた部分を取り去って16.5cm、幅は一番広い所で4.8cm。入れたのはこの1枚で、午前11時00分です。
P20080911-P1060352-2 調査開始。
2008年
9月11日
19時30分
P20080911-P1060364-2 調査開始から8時間半。
食欲旺盛。
2008年
9月12日
04時35分
P20080912-P1060365-2 調査開始から17時間半。
夜の暗闇でも食べまくっています。
胃腸の調子良好。
2008年
9月12日
07時30分
P20080912-P1060367-2 調査開始から20時間半。
早く起こしたから腹ペコになったのか?
2008年
9月12日
09時50分
P20080912-P1060389-2 調査開始から23時間。
2008年
9月12日
11時20分
P20080912-P1060404-2 調査開始から24時間半。
ユリの葉がなくなりました。1日に1枚食べました。自分の体より小さいユリの葉にしがみ付いています。
P20080912-P1060409-2 24時間半の糞です。数えてみますか?
2008年
9月12日
11時24分
P20080912-P1060406-2
P20080912-P1060407-2
P20080912-P1060408-2
ユリの葉を追加します。長さは先端の枯れた部分を取り去って15cm、幅は一番広い所で4.5cm。午前11時24分です。
P20080912-P1060410-2 2枚目の新鮮な(?)ユリの葉を試食開始。
P20080912-P1060418-2 テストパイロットの[背番号2008-63]の体長は45mm。
2008年
9月12日
14時10分
P20080912-P1060421-2 2枚目を食べ始めてから3時間。
2008年
9月12日
17時05分
P20080912-P1060432-2 2枚目を食べ始めてから6時間。
この食べっぷりからみると夜中に食料が無くなることが予測されるため、1枚追加しておくことにしました。
2008年
9月12日
17時10分
P20080912-P1060429-2
P20080912-P1060430-2
P20080912-P1060431-2
3枚目のユリの葉です。予定外の3枚目ですから枯れた部分の多い葉にしました。枯れた部分は長さで約5cm。ここを取り去って8.5cm、幅は一番広い所で4cm。 0.7枚分の追加といったところですね。追加は午後17時10分です。
P20080912-P1060433-2
2008年
9月12日
19時30分
P20080912-P1060435-2 2枚目を食べ始めてから8時間。
3枚目を追加してから2時間。
2008年
9月13日
03時10分
P20080913-P1060437-2 2枚目を食べ始めてから16時間弱。
3枚目を追加してから10時間。3枚目を1/3くらい食べています。
この調子なら、11時頃には葉がなくなり糞だけが残っていることでしょうね。
それにしてもよく食べます。2日で2.7枚?
1日に1.5枚のユリの葉を確保しておかなければ餓死させることになります・・・そろそろ蛹になってもらわないとユリの葉がなくなります。
2008年
9月13日
06時50分
P20080913-P1060442-2 突然ですが別のテストです。
このユリの葉はカサブランカではありません。何年間か球根が頑張ってくれて毎年花を咲かせているスカシユリです。
P20080913-P1060443-2 今日は夕方まで、スカシユリの食べ具合のテストを特別に実施させてもらうことにします。
2008年
9月13日
16時50分
P20080913-P1060525-2 スカシユリの葉を入れてから10時間。
少しは食べているのですが、喜んで食べているようには見えません。
殆ど残っていないカサブランカの上で断食中のようです。
2008年
9月13日
17時10分
P20080913-P1060527-2
P20080913-P1060528-2
P20080913-P1060529-2
断食で痩せ細り、蛹になれなかったら事件になりますので、残り少ないカサブランカの葉を入れてみることにしました。長さは先端の枯れた部分を取り去って15.5cm、幅は一番広い所で3.7cmです。
P20080913-P1060534-2 カサブランカとスカシユリの食べ残しは、船場吉兆のような使い回しが出来ないように、ゴミ箱へ捨てましたのでご安心願います。
2008年
9月13日
20時40分
P20080913-P1060536-2 メタミドホス汚染の心配がないので、安心して食べています。
2008年
9月14日
04時00分
P20080914-P1060538-2 昨夕入れたカサブランカの葉を60%以上は食べていますね。1日に1.5枚ペースに戻りました。昨日の断食で、腹の皮と背中の皮がくっ付いていたようです。
この葉を入れてから11時間経過。17時までは追加しなければならないでしょうね。
2008年
9月14日
12時30分
P20080914-P1060552-2 朝確認してから殆ど食べていません。
カサブランカの葉ですから拒食症ではありません。そろそろ前蛹になるのかもしれません。
食べてくれなければ調査は出来ませんので、ここで調査を終わることにします。

テストしてみて大食漢であることが改めて判りました。
終齢幼虫で、大き目のユリの葉を1日に1~1.5枚食べるんですよ!
今、ルリタテハの幼虫は35匹くらいがユリの咲き終わった残骸に住み着いています。
毎日様子を見ていますが、ユリの葉は見る間に減っています。
ユリの葉より小さくて薄いホトトギスの葉はアッと言う間に無くなることでしょうね。
パセリのキアゲハ、スミレのツマグロヒョウモンに続いて、ユリのルリタテハも飢饉に見舞われそうです。

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