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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ルリタテハの飼育(8) ルリタテハもアオムシコバチの被害に遭いますよ

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ルリタテハの飼育(8) ルリタテハもアオムシコバチの被害に遭いますよ

昆虫館の館長
昆虫館の館長

ルリタテハの飼育(8):ルリタテハの幼虫は歩き回ることもなく、食べていたユリの葉の裏にくっついて前蛹になり、蛹化して蛹になります。ルリタテハも蛹化の時からアオムシコバチが付き纏いますので、被害に遭わないように。


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[背番号2008-*]の表示は2008年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧をご覧下さい。

2008年9月14日 食事の量(食べる量)の調査の[背番号2008-63]が前蛹

アオスジアゲハの幼虫を連れて帰った14時50分。前蛹になる支度の真っ最中。
糸を張り巡らせていました。しかし、糸を張り巡らせている場所は、ケースの壁、垂直な面です。
垂直な面に尻を引っ掛けて、どのような形の前蛹、蛹になるつもりなのかと想像しながら好きなようにさせておきました。

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15時30分に見たら、尻はケースの壁にくっ付けて、前蛹のつもりで垂れ下がっていました。垂れ下がっていたとは言え、深さ4cmのケースの中央ですから底まで2cmの所に尻尾。ケースの底には背中が着いてしまって何とも無様な姿。笑いたかったのですがグッと我慢してケースを立ててやりました。
しかし、急に縦横が変わったことと、糸の接着が悪くて尻尾付近の糸が外れたのに驚いて大慌て。前蛹どころの騒ぎではなく無様な宙吊り姿をみせてくれました。
ここまできたら逃げ出すことはないでしょうし、写真を撮る時の蓋を開けるショックで驚きますので、蓋は外しておきました。

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17時10分の確認ですが、前蛹になっていました。
尻尾の上の糸を見て下さい。蜘蛛の巣のようになっています。
本来ならアルファベットのJの文字の形の前蛹ですが、尻尾の先端が不安定なためか、の文字の形になっています。

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2008年9月14日(2) ユリの残骸を1本、ほとんど食べ尽くしました

ネットを被ったユリの傍を通って目立つのは、終齢で棘の所の皮が茶色になったルリタテハの幼虫ばかりです。なにしろ幼虫が多いですし、ユリの葉は少なくなる一方。残骸のうちの1本は、葉を殆ど食べつくしましたので、別の残骸へ引越しさせました。そのほかの残骸は、食べて無くなってしまった葉の部分を切り取って背を低くしました。

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2008年9月15日 [背番号2008-63]が蛹

非常に見え難いとは思いますが、最初に蛹の尻尾の上を見て下さい。
ケースに張り巡らせた糸の接着が悪いため尻尾の部分が外れて漏斗のようになっています。真綿を引っ張ったような感じですね。
表面がツルツルのポリプロピレンのケースの上、密閉タイプですから中は湿気でムンムン。糸の接着も難しかったことでしょう。
このような不安定な状態で蛹化に成功しました。
しかし、脱いだ皮を振るい落とそうとして体を動かしても、尻尾の先端が固定されていないので尻尾もブラブラ。皮がくっ付いたままです。
大暴れしなくなったら物干し竿に引越しして吊るすことにします。

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2008年9月15日 食料(餌)調査の[背番号2008-64]が前蛹の支度?

朝からケースの蓋にくっ付いて、頭を振ってみたり、時々頭を下げてイナバウア。 糸を張り巡らしたり、垂れ下がった時に頭が底に当たらないかを調べているのかなと思って、深いケースの上に蓋を載せておきました。

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夕方まで待っても垂れ下がる気配はなし。
念のためにユリの葉を入れてみたら、食べる、食べる。物凄い勢いで食べまくるではありませんか。
私が勝手に「前蛹の支度」と決め付けたのが間違いだったようです。

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2008年9月16日 前蛹が湧き出て、次々と蛹になっています

35匹くらい引越ししたユリの残骸の幼虫が次々と前蛹になり、さらに次々と蛹になっています。
本日9月16日は、前蛹になって垂れ下がったのが11匹。そのうち蛹になったのが7匹。
蛹になった7匹のうち1匹=植木鉢の縁で蛹になったものですが、私の不注意で、植木鉢を回すときに縁と一緒に蛹を掴んでしまいました。お陀仏です。
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前蛹、蛹を順次写真に撮っていたのですが、なにぶんにも数が多いため途中で整理が付かなくなり、個別の写真撮影は止めました。一応、様子が判る程度の写真だけを載せておきます。


植木鉢の縁で蛹になり、誰かの不注意でお陀仏になった[背番号2008-70]です。

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押し合いへし合いの葉の裏で垂れ下がるもの、前蛹の時は隠れていて蛹になって突然姿を現すものなど、ユリの葉の裏から10匹を取り外しました。

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取り外した前蛹は飼育箱の中に設置した物干し竿へ仮取付け。蓋を閉めて、その上に濡れタオルを掛けて蛹化待ちです。(この物干し竿は、何度も繰り返して使うためと、蛹になった時に取り外し易いように、100円ショップのアルミ線を使用しています。)

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蛹化は順調に進んでいます。
暫くしたら蛹が並んでおり、飼育箱の底には脱いだ皮が落ちていました。(皮を落とさずに尻に付けたままのもいます。)

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ユリの残骸4本も背が低くなりました。

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なお、本日前蛹になったものには背番号を振り当てています。
個別の記載は省略しますので、2008年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧をご覧願います。(頭の中が混線気味です。)

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