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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ルリタテハの飼育(8) ルリタテハもアオムシコバチの被害に遭いますよ

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●このページは、前ページからの続きです

2008年9月17日 今日も前蛹が湧き出て、次々と蛹になっています

昨日に引き続き、今日も前蛹が湧き出て、次々と蛹になっています。
今日も写真どころではありませんので、最小限の写真ですが掲載しておきます。


羽化待ち用の正式の物干し竿です。
蛹の間隔が狭いので羽化の時に隣同士が喧嘩するかもしれませんし、竿が長すぎて倒れるかもしれません。
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蛹の引越し要領ですが、蛹がくっ付いている葉を細長く切り取って、セロテープで棒へ貼り付けるだけです。葉から尻の糸が剥がれた場合は、糸をセロテープで貼り付けています。
赤色矢印=葉を細長く切って貼付け。 緑色矢印=糸を貼付け。

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[背番号2008-81]は前蛹の時に尻が外れて飼育箱の底へ墜落。
拾い上げて横に寝かせておきました。

慣れない体制での蛹化に苦労したのか?怪我でもしたのか?脱ぎ終わる少し前に黒っぽい液体が流れ出していました。(右端の写真)幼虫の棘ですが、刺されることはありませんが、尖った先へ指を当てると少しですが痛さを感じます。皮を脱いだ直後の軟らかい肌を自分の針で刺したのではないでしょうね。
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ネットの中で蛹になっていた[背番号2008-92]です。
しかし、ネット越しにも見えましたが、蛹から何か液体が出ています。
ネットの中には、憎っくきアオムシコバチが約10匹。目が粗いから出入り自由自在ですよ。蛹はアオムシコバチが掴まっただけでも体を振って大暴れしますので皮に傷がついたのか?それともアオムシコバチに刺されて液が出っぱなしになったのか?
ツマグロヒョウモンもですが、ルリタテハも何故か蛹から液体が漏れますよね。

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ネットの中で幼虫に纏わり付いていたアオムシコバチです。
ネットを取り外して1匹ずつ退治。最後まで残ったシツコイ1匹を記念撮影。

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しかし、目の前のアオムシコバチを退治したからといっても安心できません。
まだまだ居るはずですし、ネットの中はアオムシコバチで満員電車のようになるかもしれません。
一応、ユリの葉に残っている終齢幼虫は、全て準密閉型のケースに入ってもらい、室内で蛹になるまで面倒をみることにしました。

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深刻な話はこれくらいにして、少しは明るい話を。

1枚のユリの葉で、前蛹と蛹です。
この左に葉を這っている幼虫が居たら説明用の写真になるのですが・・・
1匹連れてきて、「ヤラセ」写真を撮ればよかったですね。
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今日は10匹が前蛹になりました。蛹になった数は、昨日からの続きの計算がややこしいので、数えないことにします。
なお、本日も個別の記載は省略しますので、2008年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧をご覧願います。(頭の中の糸が縺れたままです。)

2008年9月17日(2) お騒がせの[背番号2008-64]が前蛹になりました

一旦は前蛹の支度かと思わせた[背番号2008-64]ですが、食べるだけ食べて、ケースの中で前蛹になりました。深さ4cmのケースですが蓋にくっ付いて垂れ下がりました。

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2008年9月18日 [背番号2008-64]が蛹になりました

綺麗な蛹ですね。

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この写真は、上の写真の一部をカットしたものです。
この写真をご覧のあなたには、何に見えますか?
「ルリタテハの蛹」=残念でした。ハズレです。

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私は幼虫や蛹を見ると、人や動物の顔に見えてしまうようになってしまいました。
小さな2つの目。幅の広い眉毛。大きな三角の鼻。・・・人面蛹です!
私の目は、重度の幼虫病に感染してしまったのでしょうか?

2008年9月18日(2) 様々なことに遭遇します

今日は騒ぎが一段落して、前蛹になったのは4匹でした。
次々と前蛹になると言うことは、次々と蛹になるわけですが、いろいろなことに遭遇しますよ。


右側の蛹が、昨日(17日)ネットの中で蛹になり、液体を流していた[背番号2008-92]です。発見後直ちに飼育箱の仮の物干し竿に固定しておきましたが、飼育箱の底を見たら黒いものが混じった液体を垂らしていました。この液体は何か判りません。漏出していた液体が再度漏れたのでしょうか?蛹は羽化台へ並べて、羽化してくれることを待つことにします。

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ケースの底から蓋へ上がらないまま前蛹になり蛹化したもの、ケースの蓋に貼り付けたユリの葉で蛹化したものなど、ケースの中では蛹化が進んでいます。

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アオムシコバチに付き纏われて大暴れのルリタテハの蛹 2008/09/18

2008年9月19日 蛹の尻に糸を付けて、吊るす支度

今使っているケースですが、来年の春にカブトムシの幼虫を♀♂1匹ずつ入れて、蛹室を作らせて蛹になってもらうわけですが、透明なケースならその様子が見えると思って100円ショップで買い集めたものです。上蓋のうち約8割の部分が開くので非常に便利なのですが、ポリプロピレンのためにツルツル滑るのかどうかは判りませんが、どうしても糞が溜まったケースの底で蛹化してしまいます。

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糞の中から蛹を取り出して、蛹の皮が固まるのを待っていますが溜まる一方。今日は、物干し竿に吊るせるように尻に糸を接着しました。接着剤が固まったら吊るすことにします。

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今日、前蛹になったのは1匹です。

2008年9月20日 ユリの残骸に残した幼虫が大きくなりました

9月も2/3が過ぎてしまい彼岸です。庭の隅では彼岸花が咲き始めました。
1ケ月くらい先には来年用の球根の植え付けですが、9月17日にルリタテハの小さな幼虫をそのまま残したユリの残骸の様子を見ました。

これらの幼虫は自然の状態で蛹になってもらおうと思って、ネットを被せずに放置しておいたのですが、僅か3日間で大きくなっていましたよ。
カサブランカの残骸の葉の裏には10匹くらい掴まっていましたね。
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カサブランカの葉の裏の点検を終わってから、その他のユリの残骸はどんなものかと思ったら、スカシユリに1匹掴まって、美味しそうに食事中。食料のテスト中には嫌がったスカシユリですが、孵化した直後から食べればOKなんでしょうね。

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ネットを被せない状態で、スズメバチの被害にも遭わず、ここまで大きくなれたのは8月9日の隣の家のスズメバチ退治の効果が現れたのですね。その後2~3日は庭を飛び回るスズメバチの姿を見掛けましたが、あれ以来見ていません。
昨年は9月2日に、セグロアシナカバチに襲われる生々しい光景を目にしましたから、今年は早目にネットを被せていました。
やれやれ一安心と思ったのですが、目の前にスズメバチ系のギャングが登場。
大急ぎでケースを取りに行き、ユリの葉に掴まっていた大小合わせて約10匹の幼虫を全て収容しました。


なお、今日は2匹が前蛹になりました。

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