記事内に広告が含まれています。
広告
岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

アオスジアゲハの飼育(11) 越冬蛹編・越冬蛹が羽化、ヤドリバエに産卵された蛹は死亡

広告
●このページは、前ページからの続きです

2011年4月5日(2) [背番号2010-E02]が羽化

[背番号2010-E02]の羽化は今晩だろうと思い、明朝の確認を忘れないように、蛹のケースをパソコンの近くに置いて、早目の夕食を終えて、ブログとTwitterの投稿をしていました。
「無視の知らせ」と言うものでしょうか?
キーボードから目を離して蛹のケースを見たら、[背番号2010-E02]の頭のほうに黒い物。
羽化です! 羽化が始まったばかりです。19時29分。
慌ててカメラを探して写真撮影。しかし、ケースの中ですからうまいこと撮れません。
ケースの外に持ち上げれば撮り易いのですが、翅が伸びきっていないうちに墜落したら大変なことになりますので、少し待って撮りました。

P20110405-P1100623-2
P20110405-P1100625-2P20110405-P1100627-2
P20110405-P1100629-2P20110405-P1100631-2
P20110405-P1100635-2


この[背番号2010-E02]は昨年(2010年)の10月31日に蛹化したものです。
5ケ月間の越冬ですよ!

2011年4月6日 [背番号2010-E02]の旅立ち

朝5時に蛹のケースを見たら、[背番号2010-E02]はアイスキャンディの棒に掴まって垂れ下がっていました。
写真を撮ろうとしたら大暴れ。下のトレイに掴まったところを写真に撮っておきました。

P20110406-P1100637


8時頃には芝桜に日が当たり始めたので、芝桜の上に置いて、自己責任で飛び立ってもらうことにしました。


芝桜への引越し中です。
P20110406-P1100638
何回か地面に落ちたのですが、なんとか芝桜に掴まりました。
P20110406-P1100640

2011年4月6日(2) [背番号2010-E03]に羽化の補助具を取り付け

羽化の補助具」と言えば聞こえはよいのですが、アイスキャンディの棒、すなわち「羽化した後、垂れ下がるために掴まる棒」を接着しておきました。
あとは羽化の兆候を待つだけです。

P20110406-P1100641-2

2011年4月17日 [背番号2010-E03]に羽化の兆候が現れました

鉢植えのクスノキの新芽が出てきています。
今日は、13時過ぎでしたが、なんとなく[背番号2010-E03]が入っている蛹のケースを見たら、目玉の下辺りに翅の模様らしきものが僅かに現れていました。
順調にいけば羽化に間違いないだろうと思って、頻繁に確認することにしました。

P20110417-P1100782-2


18時過ぎに見たら、蛹の半分から上のほうが黒くなって、翅の模様が透けて見えていました。

P20110417-P1100784-2

2011年4月18日 [背番号2010-E03]が羽化しました

今朝は5時に起床して、[背番号2010-E03]の状態を確認。
全体が黒くなっていましたので、詳しくは判りませんが4時間以内には羽化でしょうか?

P20110418-P1100785-2


8時19分のことです。
4月16日に行った造幣局広島支局第21回 花のまわりみち-八重桜 イン 広島-で撮ってきた桜の写真を見ている時に、蛹のケースの中に異様なものが・・・
[背番号2010-E03]が羽化。殻から出てきていて、翅が広がっている真っ最中でした。
この[背番号2010-E03]は昨年(2010年)の11月1日に蛹化したものです。
5.5ケ月間の越冬ですよ!

P20110418-P1100787-2 P20110418-P1100788-2


8時40分。
翅は順調に広がっています。
P20110418-P1100789-2


10時25分。
翅が広がりきったと思われたので、写真を撮ろうと思ってケースの蓋を開けたら、バタバタと飛び跳ねて、食品のトレーの上に落ちてしまいました。
P20110418-P1100790-2


午前中は雨が降っていましたが、午後からは晴れ上がったし、[背番号2010-E03]はケースの中でバタバタと暴れるので、15時過ぎでしたが庭に出すことにしました。


まだ芝桜が咲いていますので、芝桜の上に落としてやったのですが直ちに飛び立ってしまい、庭をぐるりと一回り。その後で掴まって一休みした場所は、なんと、私の胸。記念写真を撮っておこうと思って、そろりそろりと家の中へ入ったら、庭へ飛んで出てしまいました。
掴まった所は、庭のサツキです。

P20110418-P1100792


そっと捕まえて、もう一度芝桜の上に置いたのですが、直ちに飛び立って、生垣へ。写真を撮り終わったら飛び立って行きました。

P20110418-P1100793-2


[背番号2010-E03] (2011/04/18)

P20110418-P1100795-2

2011年4月18日 [背番号2010-E02]と[背番号2010-E03]は無事に羽化

昨年の秋から越冬していた[背番号2010-E02]と[背番号2010-E03]は無事に羽化しました。


クスノキの鉢植えも新芽が出ています。
今年も産卵に来てくれることを楽しみに待つことにします。
産卵や幼虫が確認できたら、今年も日記を書くことにします。

P20110418-p1100796

お知らせ

このページの前後のページもご覧下さい。

アオスジアゲハの飼育(10) 越冬蛹編・ヤドリバエに白い卵を産み付けられた
昆虫館の館長 アオスジアゲハの飼育(10):11月初めに、クスノキの鉢植えでアオスジアゲハの終齢幼虫を発見。ヤドリバエに付き纏われて、体に卵を産み付けられたので羽化まで到達は無理かと思います。蛹には黒い怪しい模様があります。 の表示は201...
アオスジアゲハの観察(12) アサギマダラ用のフジバカマで吸蜜するアオスジアゲハ
田舎村昆虫館館長 幼虫飼育は2011年で卒業し、2013年からは、見ただけ観察をすることにして、これはと思った時には写真を撮り、写真による観察日記として続けています。 2013年10月12日 アオスジアゲハもフジバカマが好きなのでしょうか ...