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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ナガサキアゲハの飼育(12) 米軍岩国基地の傍で採取した幼虫が羽化(お色気タップリの金髪でした!)

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2009年7月13日(4) [背番号2009-102]は死亡

昨日(7月12日)採取した[背番号2009-102]ですが、今朝見たら、岐阜提灯のように縮んでいました。夕方見ても伸びていません。脱皮ではなく、死んでしまったように思えます。
病気だとしても、個室ですから他の幼虫へ伝染することはないので、明日の朝確認して処分することにします。
P20090713-P1000636-2


2009/07/14追記
昼前に確認したら全体が茶色になっていました。・・・処分しました。

2009年7月14日 [背番号2009-053]が羽化

7月12日は、少し明るくなった5時20分には羽化していました、7月13日は4時50分には羽化していました。今朝は3時半に起床したのですが庭は真っ暗。明るくなってからでは遅れをとると思って、4時30分に、暗くて肉眼では見え難い蛹置き場へ行き、懐中電灯を点灯。
懐中電灯の光に照らし出されたのは、真っ黒な振袖をダラリと垂らした[背番号2009-053]。もう少しで後翅が広がりきります。
今朝も先を越されてしまいました。
P20090714-P1000696


ナガサキアゲハが蛹の殻から出る(羽化する)時の判断基準は?
明るさ? 気温?
皆さん、ご存知でしたら教えて下さい。

今まで、羽化の瞬間に立ち会うための一つの方法として、前日の夕方、蛹に羽化の兆候が現れたらダンボール箱を被せて、羽化当日の夜明けをコントロールすればよいと思い、ナミアゲハ、キアゲハては、この方法でやってきました。しかし、7月12日から今朝までのナガサキアゲハの状況では、暗闇でも羽化していると思います。
7月12日から、夜はクーラーなしでは寝られないくらい暑い夜が続いています。
今朝、5時の温度、湿度ですが、庭で温度が24℃、湿度が85%。この室内で温度が30℃、湿度が70%です。湿度は関係ないと思いますが、温度は関係しているような気がします。
これはナガサキアゲハだけのことかもしれませんが・・・


暗闇の中で羽化した[背番号2009-053]ですが、6時45分に蛹置き場を見たら、見当たりません。
早々と飛び立って行ったなと思ったら、蛹置き場の下の芝生で翅を広げていました。
しかし、後翅が縮れたままで広がっていません。従って、飛び立っても直ぐに墜落。何処かへ掴まらそうと思って手を差し出すと逃げ回ります。
P20090714-P1000701-2


なんとか捕らえてハイビスカスの鉢植えに掴まらせておきました。
この垂れ下がった姿をパッと見ると、翅が縮れているようには見えません。
が・・・この写真の2つ上の写真、今朝一番の写真をご覧下さい。
あと一息で後翅が広がりきると思ったのですが、縮れたままの姿だったのですね。
この[背番号2009-053]は飛んで行けるのかなと心配しましたが、キアゲハの交尾の動画を撮っている最中に、前翅だけ(と思います)で隣の敷地へ飛んでいきました。
P20090714-P1000702-2

2009年7月14日(2) [背番号2009-105][背番号2009-106]が孵化

[背番号2009-105][背番号2009-106]が孵化していました。
2匹ともナガサキアゲハです。
P20090714-P1000749-2

2009年7月14日(3) 幼虫を1匹発見・・・[背番号2009-107]

今年の橙の木はナガサキアゲハの宝庫です。
今日は脚立に登って、1匹発見しました。
大きさは[背番号2009-103]と同じくらいですから同居させました。
P20090714-P1000756-2

2009年7月15日 [背番号2009-064]が羽化しました

[背番号2009-064]は迷彩色ですから羽化の兆候が判り難いのですが、遅れをとってはならないので、今朝は4時30分に蛹置き場へ行ってみました。
懐中電灯で照らしてみましたが、蛹の模様は昨日の夕方と変化がないように感じました。
今朝は、6時前に裏の方から緊急通報・・・「カブトムシらしいものが仰向けになっていて上を見ているので、恥ずかしいので上を跨いで通れない」とのこと。今日もカブトムシのメスが餌の匂いに誘惑されて、何処からかわかりませんが遊びに来ていました。
話が脇道にそれましたが、カブトムシ騒動が終わって朝食。朝食前に念のためにと蛹置き場を確認したら、[背番号2009-064]が羽化していて、近づいたらパッと翅を開きました。(写真の中で、左側はキアゲハです。)
P20090715-P1000781-2


なお、[背番号2009-064]が羽化したことで、これから暫くの間はナガサキアゲハの羽化はありません。[背番号2009-052]~[背番号2009-064]を、2009年のアオスジアゲハの第2陣として、皆さんに決算報告書をご覧頂くことにします。

種別 入居数(飼育数) 羽化数 羽化までの死亡数 羽化率
ナガサキアゲハ 第2陣 11 11 0 100%

第2陣は全て羽化しました。
悲惨な目に遭った第1陣から考えるとウソのようです。
これから第3陣の幼虫の飼育が続きますが、第2陣のやり方を守って、羽化に漕ぎ着けたいと思います。

2009年7月15日(2) 幼虫を1匹発見・・・[背番号2009-109]

今朝は橙の木の葉を歩いている幼虫を発見しました。
大きさからでは夜の間か、今朝孵化したばかりと思います。
孵化したばかりのナガサキアゲハの幼虫は、卵の殻を食べた後、居座る場所が決まるまでは歩き回りますよね。1日に何度か橙の葉を見ていて、突然に幼虫が見つかるのは、歩き回ってくれているからでしょうね。
P20090715-P1000794-2

2009年7月15日(3) [背番号2009-108]が孵化

今朝、[背番号2009-108]が孵化していました。ナガサキアゲハでした。
P20090715-P1000787-2

お知らせ

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ナガサキアゲハの飼育(11) 羽化しない蛹を分解してみました
昆虫館の館長 ナガサキアゲハの飼育(11):羽化できないナガサキアゲハの蛹を分解してみましたのでご覧下さい。アオムシコバチの疑いで処分した蛹もご覧下さい。2009年は、7月7日までの羽化率は20%です。 の表示は2009年・幼虫・前蛹・蛹の...
ナガサキアゲハの飼育(13) 脱皮した皮を食べる幼虫の動画(動画もあり)
昆虫館の館長 ナガサキアゲハの飼育(13):アゲハの幼虫は、孵化した卵の殻を食べますし、脱皮した皮も食べます。脱皮した皮を食べている終齢幼虫の動画も公開しました。ついでに、2009年7月22日の日食の写真も掲載しています。 の表示は2009...