記事内に広告が含まれています。
広告
岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

モンキアゲハの飼育(6) 庭の橙の木へ産卵した卵を採って飼育

広告
●このページは、前ページからの続きです

2012年8月26日 [背番号2012-056]が前蛹

今年のモンキアゲハ第2号、[背番号2012-056]が前蛹になりました。
P20120826-P1170620

2012年8月26日 モンキアゲハが橙の新芽に産卵

今日は橙の木へモンキアゲハ(99%はモンキアゲハの自信あり)来て、産卵しました。
直ちに脚立を立てて、尻尾を丸めた新芽を見たら湯気が立ち昇っているような卵を発見。
モンキアゲハの卵としてタッパーへしまい込みました。
P20120826-P1170622-2


脚立を立てたついでに、橙の木の新芽を全てチェック。
産卵まもないと思われ、ナミアゲハよりは大きいと思われる卵を6、7個も、合わせてタッパーへ入れておきました。
P20120827-P1170640-2

2012年8月27日 大事故!!! [背番号2012-056]が蛹になりましたが・・・

今朝は[背番号2012-056]の蛹化の日です。


今朝は4時に起床し、蛹化前の写真を撮っておきました。
P20120827-P1170624


1時間と少しの間、ホームページの更新などをして、蛹のケースを見たのが5時25分。
[背番号2012-056]は尻尾が糸から外れて、背中に掛けた糸で宙吊り状態。
皮が尻尾の先に残っており、これを振り払おうとして大暴れ。
P20120827-P1170625


このままでは首吊り状態になるので、背中に掛けた糸を切ることにしました。
この作業が大事故の元だったようです。
P20120827-P1170626


5時28分。
背中に掛けた糸の切断作業完了。
前蛹の皮と、蛹の皮の間の液体が、[背番号2012-056]を寝かせたティッシュペーパーに付いたのだろうと思ったのですが・・・・
P20120827-P1170627


5時34分。
ティッシュペーパーの濡れかたがひどくなり、尋常ではないと感じました。
P20120827-P1170628


5時36分。
ティッシュペーパーを新しいものに交換してみたら、[背番号2012-056]の腹の部分から体液が滲み出ているではありませんか!
怪我です。
P20120827-P1170629-2


5時45分。
体液が滲み出る、と言うよりは、噴出!
チョッとした怪我なら、放っておけば体液は止まるのですが、止まりそうにありません。
P20120827-P1170630


先般の私の入院騒動を思い出しました。

私は軽かったとはいえ脳梗塞の前科者。それ以来、予防のために「血液サラサラ」の薬をのみ続けていますが、手術にはこの「血液サラサラ」効果が悪影響を及ぼし、手術箇所の血が止まりにくくなるとのことで、手術の前後、皆さんより10日間も入院期間が長くなります。あの騒動の時は、手術はしなかったものの、手術の準備として「血液サラサラ」の薬を点滴に変えてから2日過ぎて手術中止が決まり、点滴から「血液サラサラ」の薬に戻すのに2日間、計4日間をムダに入院させられていました。


話が脱線しましたが、[背番号2012-056]の腹の部分を見ていたら、「血液サラサラ」の薬をのんでいるのではないかと疑いました。


6時18分。
体液の噴出が止まりそうにないし、このままでは蛹の中身は無くなり、ペシャンコになる(?)ことが想定されるので、ICUに入れて監視することにしました。
P20120827-P1170631 P20120827-P1170632


6時58分。
噴出した体液は固まってきているようです。
ティッシュペーパーで吸い取ると、噴出が止まらないような気がするので、このまま暫く放置することにしました。
P20120827-P1170633


15時37分。
ICUの中を見たら、体液の噴出は止まっていました。
P20120827-P1170636


しかし、[背番号2012-056]の腹側を見たら、私が前回7月の検査入院で4日間の断食で痩せた私の腹どころではなく、1/4くらいは体液が流出したのではないかと思われるくらい凹んでいました。
このままでは、羽化は出来ても、モンキアゲハの形にはなれないかもしれません。
P20120827-P1170637


大事故の現場検証は以上の通りですが、何故このような大事故が発生したのか?ですね。

背中に掛けた糸を切った時に使ったハサミは、切れ味の良い上等なハサミです。
糸を切った時に、ハサミで蛹の皮に傷付けたことは無いと確信しています。
となると、
ハサミで糸を切った後、ティッシュペーパーの上に転がり落とした時に傷がついた。・・・なにしろ脱皮した直後で、蛹の皮は軟らかいうえにも軟らかいので、これは可能性があります。

体液が出続けたのは、モンキアゲハの蛹の特徴である約85°の反り返り。
蛹になったとたんに反り返ろうとする習性が現れて、体液が止まらなかったのではないかと思うのですが?・・・通常は割りと早く止まります。

今回の大事故を振り返っての反省

今後、尻尾が糸から外れて宙吊り(首吊り)状態になった場合は、直ちに背中に掛けた糸を切ることはしないで、蛹と割り箸等と一緒に、広いケースに寝かせておき、蛹の殻が硬くなってから糸を切ることにする。
ケースはアオムシコバチが入らないように蓋付きを使用する。

2012年8月30日 8月26日に産卵の卵が孵化しました・・・[背番号2012-077]

2012年8月26日に産卵の卵が孵化していました。
[背番号2012-077]
P20120830-P1170670-2


8月26日に採取したその他の卵は孵化しませんでした。
P20120830-P1170670-3

2012年9月1日~11日 非常事態勃発! 9月1日~9月11日緊急入院

9月1日は錦帯橋近くを歩いている時に、突然に意識喪失。
意識が戻ったのは救急車の中。
救急車搬送を初体験。
詳しいことは、ナガサキアゲハの日記(2012年9月1日 非常事態勃発! 9月1日~9月11日緊急入院)をご覧下さい。

お知らせ

このページの前後のページもご覧下さい。

モンキアゲハの飼育(5) 越冬蛹編・越冬蛹に育てようと思った卵は孵化しない
昆虫館の館長 モンキアゲハの飼育(5):9月終わりに、モンキアゲハが庭の橙の木へ産卵したので、越冬蛹として飼育しようと思ったのですが、孵化しませんでした。 の表示は2010年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧をご覧下さい。 2010年9月28日 ...
モンキアゲハの飼育(7) 意識喪失で緊急入院中を生き抜いてくれた幼虫が羽化
人面蛹!!! 眉を吊り上げて怒っています。  片目の人面蛹!!! 伊達政宗に変身。 の表示は2012年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧をご覧下さい。 2012年9月12日 が終齢になって待っていてくれました 8月26日産卵、8月30日に孵化した...