ナガサキアゲハの飼育(25):アゲハの幼虫は、孵化したら、それまで入っていた卵の殻を食べますが、ナガサキアゲハの孵化したばかりの幼虫が卵を食べている動画撮影に成功しました。
[背番号2010-*]の表示は2010年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧をご覧下さい。
2010年8月19日 死闘! ナガサキアゲハ vs カマキリ
毎夕恒例のカブトムシの餌皿清掃と餌の交換をして、カブトムシの棲家へ運ぶ途中でデコポンの木の傍を通ったら、「バサバサバサッ」と激しい音。何事かと見たら、ナガサキアゲハが大暴れ。
クモの巣にでも引っ掛かったのかと思ったら、ナガサキアゲハの向こう側にはカマキリ。
慌ててカブトムシの餌を地面に置いて手を近づけたら、ナガサキアゲハはヨタヨタと飛んで逃げました。
カブトムシの餌皿を衣装ケースへ入れて戻ってみたら、翅が折れたナガサキアゲハがデコポンの木の近くの地面に。
カメラを近づけたら、少しずつ飛びながら逃げ回りました。
この写真は、隣の家の庭まで飛ぶ寸前です。折れた翅で10m以上飛びました。
ナガサクアゲハが産卵に来て、産み付けようとした時に、そこにはカマキリが居て襲われたのでしょうが、カマキリには襲う権利がありますし、これが自然界の厳しさでしょうね。
なお、我が家の橙の木、デコポンの木、ユズの木には、カマキリはもちろんのこと、クモ、アリ、カミキリムシ、トカゲなどが住んでいますし、スズメなどの小鳥もウロチョロしています。また、葉の表面には蛾の卵やカイガラムシが、葉の中にはエカキムシが隠れています。
2010年8月21日 [背番号2010-025]が羽化・・・珍しい動画を撮りました
今年のナガサキアゲハの第2陣の最後、[背番号2010-025]の羽化です。
前日(20日)の夜、羽化した後で翅が伸びて固まるのを待つための補助具(ぶら下がり棒)を取り付けました。
棒は何年か前に買ったアイスキャンデーの棒。船場吉兆も顔負けの使い回しです。
取り付けは速乾タイプの木工ボンド。用剤後は水に浸けています。木工ボンドは、水に浸けておけば簡単に剥がれます。
4時39分に疑似夜明けにしましたが、全体的に真っ黒で、殻が浮き上がったところが見えませんので、今日の羽化も昨日と同じように遅くなりそうです。
翅の赤い模様がチラッとは見えますので、メスには間違いないと思います。
8時50分まで待ちましたが羽化するつもりはないようなので、庭へ出して外出しました。
10時30分に帰宅。
羽化して待ちくたびれているのではないかと思って、真っ先に庭へ回ったら、蛹のまま。
しかし、蛹の殻はスキマが出来たような色になっていましたので、もう少ししたら羽化が始まるのではないかと思いました。
10時35分に室内へ持ち込み、カーテンを閉めて、照明用の灯りを点けて、動画撮影の準備をして待ちました。
11時16分に殻が割れて羽化開始。
いつものように足を出して、羽化の補助具に掴まり翅が出てきて、最後に尻尾が出てきましたが、尻尾の先端に綺麗な薄緑色の液体が・・・
殻から出てきて直ぐにオシッコかなと思ったのですが、尻尾の先から垂れ落ちずに、雫の形で宝石のようなものが呼吸に合わせたようにヒック、ヒック。いつまでも続きました。
この宝石のようなものがヒックヒックしている様子は動画に撮っていますので、岩国市田舎村昆虫館の日記の愛読者限定(?)でご覧頂きます。
動画をご覧になった方は、ヒックヒックしている宝石のようなものが何であるかを、掲示板でお教え下さい。
動画を撮り終えた後は庭へ出しましたが、ヒックヒックは続いていました。
宝石の中にゴミが混ざっているように見えますが、上の室内の写真と同様に透き通っています。
翅が映っていると思いますが、光の加減でゴミのように見えるのでしょう。
昼過ぎ(12時30分頃)に見に行ったら、尻尾の先端の宝石のようなものは無くなっていて、下の食品用トレーには茶色っぽいオシッコの痕がありましたので、宝石が落下して、砕け散ったものと思われます。
【マル秘:翡翠のしずく】非常に珍しいナガサキアゲハの羽化 (2010/08/21)
他の所では見ることが出来ないと思われる雫の形の宝石です。
この動画の詳しい説明は、YouTubeには書いてありません。
岩国市田舎村昆虫館の日記の愛読者の方だけへの付録です。