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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

カブトムシの飼育(19) 人工蛹室・蛹・羽化・羽化失敗

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●このページは、前ページからの続きです
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2008年7月8日 羽化に少し失敗組

羽化しなくて残っている蛹は♀(メス)が1匹ですが、今日は眠りほうけて羽化しませんでした。


ところで、今日までに羽化に失敗して死んだのは♂(オス)が2匹と、♀(メス)が1匹で、これらは既にお知らせしています。この他に、生きていますが少し失敗気味のものが居ますのでお知らせしておきます。

田舎村写真館
田舎村写真館
この記事のテーブル(表の枠)内に挿入されている写真は、クリックすることにより拡大できます。
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♂(オス) ♂(オス) ♂(オス) ♀(メス)
①♂(オス)にとって一番大事な角が欠けています。
②後ろ足に皮が付いたままで、足が出来ていません。
③上着の寸法取り間違いで、尻が出てしまいました。
④下着が出たまま上着を縫いつけてしまいました。

この4匹は養子養女縁組は無理でしょうから、餌を食べるようになったら腹一杯食べさせて、当面の餌とともに大自然の懐へ帰してやることにします。

2008年7月9日 今日は養子養女で5組送り出しました

今日は5組送り出しました。今日までで♂(オス)と♀(メス)のペアを17組。1人1組ですから17人の子供たちに。まだ2歳に満たない子供から小学6年まで。本当に皆好きなんですね。
ペアは全て片付きました。
まだ蛹の♀(メス)は蛹のまま死んでしまったような気配ですから、養子に出せるのは♂(オス)が3匹になりました。


今日送り出した最後の1組は、♂(オス)と♀(メス)を一緒にケースに入れた途端に交尾。

このカップルは、本日、ある所へ行きましたが、行った先では幼虫から育てることはないでしょうね。来年は成虫での配布は止めて、2月か3月頃に幼虫で配ろうと思っています。(幼虫から育ててくれる子供たちは、ほんとうにカブトムシを可愛がってくれますよね。)
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ところで、私が子供の頃ですから、今から60年近く前ですが、裏山へ採りに行っていました。山のスイカ畑にはカブトムシが沢山いましたよ。昔は畑を持っている家は、スイカは自給自足。収穫が手遅れで割れてしまうことがあり、カブトムシの餌はもちろん、子供たちのオヤツにもなっていました(戦後の食料にも事欠いていた時でしたが、自分の家の畑でしたから、あの頃流行っていたスイカ泥棒ではありませんよ)。何時からかは判りませんが、カブトムシは採りに行く昆虫ではなく、買いに行く昆虫になったのですねえ・・・・

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2008年7月11日

最後まで残っていた♀(メス)の蛹の羽化を待っていましたが死んでしまっていました。
7月8日には、人工蛹室を入れた飼育箱が振動したらピクピクと身体を動かしていたのですが、9日以降はピクリとも反応しなくなりました。今日は人工蛹室から取り出して精密検査をした結果、死亡と判定し埋葬しました。
また、7月8日に紹介しました♂(オス)3匹と♀(メス)1匹は、協議の結果、家出を許可することにしました。

出生届
受付年月日
出生届 養子養女縁組届
(成虫)
埋葬許可書
(死産)
KABUTO村の
人口
養子養女縁組届
(蛹)

オス

メス

オス

メス

オス

メス

オス

メス

オス

メス
A B C D E F G H J K
2008/07/09計 30 24 17 17 *2 *1 11 6 **1 **1
2008/07/11 最後まで残っていた♀(メス)の蛹は死亡
♂(オス)3匹と♀(メス)1匹は家出
2008/07/11計 30 24 17 17 *2 *1 8 5 **1 **1

養子に出せる♂(オス)が3匹残っています。子供たちが店などで衝動買いするのなら♂(オス)だけでもOKですが、飼育してみようとなると♂(オス)と♀(メス)のペアでないとダメなようです。
この♂(オス)3匹は、我が家に残る♂(オス)5匹と♀(メス)5匹と共に、来年のために生活してもらいます。

2008年7月11日(2)

今年のカブトムシの大きな山を乗り切りました。
これからしばらくの間は餌やりと水分の補充の毎日が続きます。
今月末か8月初めにマットを掘り起こして卵、幼虫の様子を確認したいと思います。

2008年7月12日 家出許可の4匹のその後(1)

皆さんより一足早く夏休みに入ったのですが、昨日(11日)家出を許可した♂(オス)3匹と♀(メス)1匹の様子をお伝えするページがありませんので、このページの日記を少しだけ続けます。


家出を許可したからには何処へ行こうとカブトムシの勝手。昨日は、4匹を入れたケースの蓋を取り払って一夜を明かしました。

朝早くケースの中を見たら4匹とも家出を拒否して居座り中。
大好物のゼリーも食べていません。
何か異変を感じ取ったのかもしれませんよ。

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家出を拒否するのなら強制退去か国外追放しかないので、夕方、庭の椿の木(我が家にはカタギはありますが、クヌギはありません)に掴まらせました。
♂(オス)1匹と♀(メス)1匹は大喜び(か、どうかは判りません)で上の方へ登っていきました。
明日の朝は、全員が大自然の懐へ飛び込んでいることでしょう。

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2008年7月13日 家出許可の4匹のその後(2)

朝の1便で巡回してみたら、アリャ~~。
♂(オス)1匹と♀(メス)1匹は椿の木の中で朝寝坊中。
足元をみたら、♂(オス)1匹が仰向けになって、襲ってきた熊を誤魔化す時のような死んだふり。
一晩中食べる物がなかったろうとゼリーの食卓へ案内したら食べる!食べる!

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今晩こそは出て行ってもらうぞと捻り鉢巻。
籠に食卓と共に3匹を入れました。何匹居なくなったかは明日の朝のお楽しみです。

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2008年7月14日 家出許可の4匹のその後(3)

今朝は夜明け前に視察。
しぶといのが1匹居座っています。
ここは樹液より美味しいゼリーがありますから、自分で苦労して餌を探すよりは、居座るほうが楽ですよね。

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2008年7月15日 家出許可の4匹のその後(4)

ついに全員出て行ってくれました。
4匹とも新天地で新しい生活を始めてくれていることと思います。
やれやれ肩の荷が降りホッとしています。(本音は食い扶持が減って、家計に占める食費が減るのでホッとしているのですが・・・)
橙の木にくくり付けていた籠ですが、この橙の木はアゲハの幼虫の安住の地。さすがに籠の中にはアゲハの幼虫の糞がどっさり。

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籠を洗って橙の木の下に戻って上を見上げたら・・・なんと、ナント!!
13日の夜中に家出したはずの♀(メス)が橙の木を徘徊中。
新天地に馴染めず戻ってきたのか?見知らぬ所へ行きたくなかったのか?

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家出しなかった理由を詰問したのですが黙秘権を行使して何も言いません。
このまま追放して餓死させるわけにはいきませんので、♂(オス)8匹と♀(メス)5匹が住んでいる豪邸に同居することを許可しました。
来年のために、産卵に頑張ってもらいます。

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2008年7月16日 家出許可の4匹のその後のその後(5)

今朝は庭の鉢へ水撒きした後、「シャカシャカ、シャカシャカ」と何処からともなく異様な音が聞こえてくるんですよ。散水した水道の蛇口が閉まりきっていないと思ったのですが間違いなく閉まっています。

音がする場所を捜索してみたら、カブトムシが1匹、仰向けになって助けを求めているではありませんか。
米軍岩国基地拡張のための埋立用土砂採掘用として山口県知事が崩してしまった愛宕山のカブトムシが、立退きを強制代執行されて逃げてきて、我が家の庭で力尽きて仰向けにひっくり返ったのだと思って、直ちに担架を持って救助に行きました。
救急車での搬送手続きをしようと思ってカブトムシの顔を見たら、なんと・・・
12日の夜中に、最初に出て行った♂(オス)ではありませんか!
現在、豪邸には♂(オス)8匹と♀(メス)6匹が住んでいて満員状態。この♂(オス)は英語が得意らしいので、我が家の隣の米国人の家に養子に出しました。

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お知らせ

もう帰ってくることはないでしょうね?


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カブトムシの飼育(18) 羽化・羽化不全・後食・人工蛹室・白いカブトムシ
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