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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

カブトムシの飼育(23) 人工蛹室・ペットボトル・糞掃除・コバエ・蛹室・前蛹

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2009年5月15日 ペットボトルへ引越し(2回目)

今日は、残りの44匹を引越ししました。
5月13日にダンボール箱に入れていたものを衣装ケースへ移しました。
5月15日現在の様子は、

20組 40匹
P20090512-P1100673

20組 40匹
P20090515-P11006981

16組 32匹
P20090515-P11006991

1組 2匹
P20090512-P1100675

57組114匹が新居で生活を始めました。
まだ蛹室造りは早いかもしれません。
マットを食べれば糞になって出てきます。
底の広さ10cm X 8.5cmのペットボトルでは少し狭いかなとも思いますが、様子を見ることにします。

2009年6月3日 蛹室造りが終わったのか? 静かになりました

5月の20日頃から、衣装ケースの中に並べたペットボトルをガリガリと齧る派手な音が始まりましたが、6月に入ってからは聞こえなくなりました。
蛹室造りが終わったのでしょうね。

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2009年6月7日 ペットボトルの中を点検

今日は、衣装ケースの中に並べたペットボトルの中の様子を見ることにしました。一つの衣装ケース分を出してみたら、殆どが前蛹で、何匹かは蛹になっていました。
蛹室は全て作り終えているようですから、蛹室の上の方の不要なマットを取り除くことにしました。
しかし、ペットボトルの底まで取り除いても蛹室がなく、幼虫の屍骸もないものがあり、変だなと思ったら、一つのペットボトルに3匹が蛹室を作っているのが何個かありました。

P20090607-P1110705


不要なマットの取り除きは、少しずつ丁寧にやったつもりですが、安普請の手抜き工事の蛹室もあるらしく、天井に穴が開くものがあります。
現れたのはオスの角。

P20090607-P1110698-2


これは一大事!
直ちにウサギ小屋のような私の部屋に戻り、人工蛹室の製作して緊急避難させました。

P20090607-P1110697-2


下の写真のオスが緊急避難の第1号です。角の付け根の所に黒いものが付着していますが、蛹室から取り出すときにケガをしたようです。
P20090607-P1110700-2 P20090607-P1110699-2
P20090607-P1110701-2


下の写真をご覧下さい。
ヘットボトルの手前の面には、蛹の尻が、左側の面にはオスの角の先が見えています。
最初に見たときは2匹かなと思ったのですが、もう1匹蛹の姿が見えます。
他のペットボトルのカップルが夫婦喧嘩をして、追い出された方が潜り込んできたのだろうと思い、不倫の現場を押さえようと思ってペットボトルの中を掘り返してみたら、写真のオスは斜めに蛹室を造っていました。もう1匹はメス。2匹しかいませんでした。・・・不倫の証拠写真はありません。

P20090607-P1110704-2


斜めの蛹室に潜んでいたオスですが、角が曲がっています。
狭いペットボトルの壁も利用した蛹室ですから、寝返りも難しかったと思います。
この曲がった角ですが、真っ直ぐに出来ないものかと、恐る恐る手で少しだけ曲げてみました。蛹の中は液状で、ブヨブヨしていますから簡単に曲がりますが、手を離すと元に戻ります。曲がったままで皮が硬くなってきているのでしょう。

P20090607-P1110706-2


今日のところは、上の写真の4匹を掘り出しましたが、狭いペットボトルの中では、まともな蛹室は造れていない恐れがあるし、3匹では蛹室どころではないと思いますので、「ペットボトルでの♂♀2匹方式」は失敗だったなあと諦めて、全てを昨年のように人工蛹室に取り出すことにします。
人工蛹室用として、昨年からトイレットペーパーの芯を隠し持っていたのですが、ペットボトルが60本分確保できた頃から捨てていました。手持ちを数えてみたら47本。94匹分です。
今日、47本を半分に切って、底にガムテープを貼って、底にトイレットペーパーを敷いて人工蛹室に仕上げ、飼育箱に並べて、蛹の掘り出しが出来る準備をしておきました。

P20090607-P1110707

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2009年6月9日 今日もペットボトルの中を点検

今日は3つ目の衣装ケースの中のペットボトルを点検しながら、不要なマットを取り除きました。

下の写真をご覧下さい。点検しているうちに超過密状態のペットボトルを発見しました。
左の写真をご覧下さい。2ケ所の隅に蛹が見えます。その裏側の2ケ所の隅は中央と右の写真ですが、1匹ずつ前蛹が見えます。と言うことは、狭いだろうなと思ったペットボトルに4匹が蛹室を造っているではありませんか!
これは、ペットボトルの深さが不足だったのですね。半分くらいの高さで切断したのですが、幼虫をペットボトルへ入れた時点では未だマットを食べるかもしれないと思って、ペットボトルの上までマットを入れました。この狭いペットボトルの中で蛹室を造るのは嫌だと腹を立てた幼虫はマットの上に出て、隣のペットボトルへ潜り込んでしまったのですね。もう少しペットボトルの口に近い辺りで切断して、マットは半分の高さくらいまで入れて、マットの上面へ出てきても乗り越えられないようにするべきでした。そういえば、5月の下旬に衣装ケースの蓋を開けてみたら、ペットボトルのマットの上面へ出ていた幼虫を見かけました。そのまま潜らずに隣のペットボトルへ潜ってしまったのか?見た時は既に隣のペットボトルだったのかもしれません。

P20090609-P1110802 P20090609-P1110803
P20090609-P1110804

不要なマットを除去しているうちに、誤って前蛹の蛹室を壊してしまいました。大きな前蛹です。オスです。壊れたものは仕方がないので、人工蛹室へ入ってもらうことにしました。

P20090609-P1110805-2 P20090609-P1110807-2

6月9日現在の掘り出し品は、左の写真の通りです。
P20090609-P1110808-2


<<<皆さんへ大事なお知らせです>>>
蛹を掘り出す場合は、飼育箱などのケースは絶対に逆さまにしないで下さい。
蛹になって間もない頃にケースを逆さまにすると、オスは蛹室の中で、ブヨブヨした軟らかい角で体を支えることになり、必ずと言っても間違いなく蛹を損傷してしまいます。
羽化の状況を見たいなどの場合で蛹を掘り出す場合は、蛹になってから2週間くらい過ぎた頃、ケースを横に倒して、少しずつマットを取り除いて下さい。その時は、スプーンなどの道具は使わずに、感触が直接判る自分の手の指で行って下さい。

お知らせ

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