カブトムシの幼虫の飼育環境(1)
トイレットペーパーの芯を使った人工蛹室、ダンボールを使った人工蛹室、メスの産卵に必要な産卵床・幼虫飼育のマットの使用量などの情報を公開しています。
この記事は、岩国市田舎村情報館:本館から移行したものであり、他のサイトからのパクリ記事ではありません。 2016/05/14 元祖:田舎村
子供さんたちに大人気のカブトムシについては、成虫、幼虫の飼育方法を書いた書籍も沢山ありますし、ホームセンターやスーパーなどに行けば、飼育箱をはじめ、餌なども山済みされて売られています。
某自民・公明政権の議員のように、裏金や賄賂が泉のように湧き出てくるのなら言うことはありませんが、子供さんたちの小遣いの出所は親。この物価高騰、年金崩壊の時代に、少しでも金を掛けないでカブトムシを飼育している岩国市田舎村昆虫館のカブトムシの飼育環境をお教え致します。カブトムシは生きていますので、活きているGARAKUTA Village同様に毎日変化します。
今後、このページのメンテナンスは追いつかないと思いますが、各々の観察日記の写真には新しいものも写っていることと思いますのでそちらの方もご覧の上、ご確認願います。
【緊急のお知らせ】
ここは、岩国市田舎村昆虫館の一部です。
このページの写真、記事、さらに悪質なのは、ページ全体を無断で盗用したサイトが発見されていますが、このサイトが元祖ですので、お間違えのないようにお気を付け下さい。
「パクリ」は中国人の特権かと思っていましたが、日本人によるの「パクリ」の多さには、改めて驚きました。
下記の記事もお読み下さい
人工蛹室・・・安価で簡単な手作りの人工蛹室・・・トイレットペーパーの芯を使用
掲示板にチョコチョコと書きましたが、費用も掛からず、非常に簡単に作ることができる人工蛹室の作り方をお教えします。
製作費用は1円も掛かっていないと思いますし、製作時間は5分も掛かりません。市販品の約1000円のものと比べて、見た目は劣りますが、機能的には負けません。
必要な材料 と 道具
- トイレットペーパーの芯。
ダンボールを丸めてもOK・・・別途説明します。
ラップの芯は直径が小さ過ぎます。 - ガムテープ。
クラフトテープでもOK。 - ティッシュペーパー。
トイレットペーパーでもOK。 - カッターナイフ、または、ハサミ。
人工蛹室の製作 ①から⑧
- トイレットペーパーと言ってもピンからキリまで。幅の狭いものや、芯の無いものもありますが、我が家では芯が直径4cm、長さ11.3cmのものを使っています。
このままでは深すぎて羽化した時などが見え難いので、半分の長さに切って、2匹分に使っています。
オスは角が飛び出てしまいますがOKです。
写真はカッターナイフを使っていますが、手も一緒に切らないように。1個だけ必要なのであればハサミで切って下さい。
- 2つに切れました。切り口は凸凹していてもかまいません。
- 底をつけるためのガムテープです。
幅は2cm程度(ガムテープの幅の半分ていどあれば十分)。長さは8cmくらいで十分です。
- ガムテープの接着面を上向きにして置いて、その上にトイレットペーパーの芯を置きます。(写真は、その後でひっくり返したものです。)
- ガムテープの両端をトイレットペーパーの芯の外側へ貼り付けます。
- ティッシュペーパーを半分に切って、グシャグシャと丸めます。(1枚使ってもよいのですが、量が多すぎて人工蛹室の深さが浅くなります。半分は他のことに使って下さい。節約です。)
- ティッシュペーパーをトイレットペーパーの芯の中へ押し込みます。指で押さえて出来るだけ平らに。少々の凸凹は構いません。
これで完成です。
- 裏返してみました。
ティッシュペーパーはガムテープにくっついているので落ちません。
ガムテープの無い部分が見えていますが、宙吊りすることはないので、蛹などが抜け出ることはありません。
人工蛹室を使う時の注意事項
先ず最初に。
・・・人工蛹室は・・・
カブトムシの幼虫は、前蛹になる前に自分の糞を使って蛹室を作りますが、マットの深さが浅過ぎる、容器が狭くて幼虫が過密状態などで蛹室作りに失敗した時に使う物です。
また、糞掃除の時期が遅れて既に蛹室を作っているのに気が付かず、蛹室を誤って壊してしまった時などにも使います。この場合は、上からマットをかけないで、直ちに人工蛹室を作って救出して下さい。
岩国市田舎村昆虫館では、2008年は全ての蛹を掘り出して、まだ前蛹だったものを含めて手作りの人工蛹室で羽化させました。これは、人工蛹室での羽化や蛹化の確認と、その他の確認のために行ったものであり、興味本位で真似をしないで下さい。
幼虫、前蛹、蛹、羽化したばかりの成虫は非常に傷付き易く、死んでしまいます。(カブトムシが作り上げた蛹室を故意に壊すのは自己責任です。)
- 前蛹、蛹は指で掴んで傷付けたり、潰したりしないように注意の上に注意して下さい。
- 蛹の角の部分などは絶対に掴まないようにして下さい。
- マットの上で前蛹や蛹になってしまった場合は、マットの下からマットと共に、手の平ですくい上げるようにして下さい。
- スプーンを使用してすくい上げる場合は、使い古したスプーン、すなわち、切り口が磨耗して丸みを帯びているものを使ってください。
私は、100円ショップの、3本が100円のスプーンを使っていますが、幼虫などに傷がつかないように、目の細かいサンドペーパーなどでバリを取り去って使っています。 - 前蛹、蛹を人工蛹室に入れる時は、マットが入らないように(何粒かはティッシュペーパーの隙間へ落ちます。)、手の平から滑り込ませるように入れて下さい。
- 前蛹、蛹の入った人工蛹室は、幼虫が入っていた容器の中へ立てて置いて下さい。
もし、羽化して成虫が出てきた時に潜り込めるマットの上が好都合です。
また、前蛹の場合は、オスであった場合は角が人工蛹室から飛び出しますので、蓋のある場合は余裕をみておいてください。 - 人工蛹室は少し斜め(ほんの僅か)にした方が、前蛹や蛹には居心地が良いような気がします。
前蛹や蛹は何も感想を言ってくれないので、気がするだけです。 - 前蛹が蛹になる時に脱いだ皮が人工蛹室の底に残りますが、蛹になって5日くらい過ぎてから蛹を手の平に滑り出させて、皮を捨ててから蛹を滑り込ませて下さい。
この時、ティッシュペーパーの交換は不要です。 - 人工蛹室の中で羽化した後、自分の力で出てくるまで触らないで下さい。
羽化直後から暫く(何時間か)は人工蛹室の縁に前足を掛けて身体を動かします。
人工蛹室は転げないようにして下さい。転げますと、角や羽根が固まらないまま這い出てきてマットに潜りますが、変形した身体になります。
その後は眠ったように静かになり、後食(羽化して初めて餌を食べる時で、羽化から1~2週間らしい)の頃には攀じ登って出てきます。
人工蛹室を使っている例
個々の写真の寄せ集めは省略しますので、下記のページをご覧下さい。
2008年・カブトムシ飼育日記(14)
2008年・カブトムシ飼育日記(15)
2008年・カブトムシ飼育日記(16)
これらのページでは、ダンボールで作った人工蛹室、ラップの芯で作った人工蛹室も使っています。なお、船のような形の物は外国産カブト用で、写真撮影の時のみに使うことにしています。
人工蛹室作りで慌てないために
私は、カブトムシの幼虫を飼育していますので、トイレットペーパーの芯は捨てずに、全て保存しています。
カブトムシの幼虫を飼育されている皆さんも、トイレットペーパーの芯は捨てずに溜めておきませんか。
ご覧頂いた皆様へお願い
人工蛹室は、カブトムシの幼虫を飼育して羽化させるために、通常の時に使う物ではありません。幼虫が自分で蛹室を作ることができなかったなどの異常事態の時に使用しますが、まれにしかない事に高い金を掛けるのもバカらしいものです。
皆さんも、異常事態で人工蛹室が必要になった場合はこのページを参考にしてお作りになり、使用しての結果や、改良点などを掲示板へお寄せ願います。皆さんと一緒に情報を共有したいと思いますので宜しくお願いします。
人工蛹室・・・緊急時の一時的に使用する人工蛹室・・・ダンボールを使用
トイレットペーパーの芯を使用した人工蛹室の作り方をご紹介しましたが、予めトイレットペーパーの芯が準備してあることはないですよね。まさか、芯が必要だからといって、一巻きを解してしまう訳にもいきません。
そんな時には、緊急時の一時的に使用するために、ダンボール箱の紙を使用して、丸い筒を作りましょう。
但し、ダンボールは表面が凸凹しているため、羽化したばかりの柔らかい翅が凸凹になります。
従って、がらくた昆虫館では、ダンボールの人工蛹室は、羽化寸前の蛹を入れるためにはお奨めできません。
マットの上に押し出されて前蛹になった場合、トイレットペーパーの芯が無い時の、前蛹の緊急用とする場合のみに限定して使用して下さい。入れた後は、羽化するまでにトイレットペーパーの芯など、内面に凸凹がないものに交換して下さい。
人工蛹室の製作・・・ダンボールを使用
- 材料はダンボールと荷造り用のテープです。
道具は、ハサミと丸い棒(この例では、ラップの芯)です。
- 直径4cmとすると、4cm X π(3ではありません。3.14ですよ。)=12.56が、ダンボールの厚み分を考慮して14cm X 6cmの大きさに切りました。
- 丸い棒に巻きつけて、丸みを付けます。
- 合わせ目を荷造り用のテープで貼って完成です。
人工蛹室作りで慌てないために
私は、カブトムシの幼虫を飼育していますので、トイレットペーパーの芯は捨てずに、全て保存しています。
カブトムシの幼虫を飼育されている皆さんも、トイレットペーパーの芯は捨てずに溜めておきませんか。