ナミアゲハの観察(17):順調に育っていると思ったナミアゲハの幼虫もアオムシコバチの被害に。蛹からアオムシコバチが出てきます。
[背番号2008-*]の表示は2008年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧をご覧下さい。
2008年8月2日 [背番号2008-⑭]が前蛹に!
朝のことですが、飼育箱の橙の木に[背番号2008-⑭]が見当たりません。蓋はスキマなく閉まっていますので逃げられるわけはないし・・・
糞は転がっていますので葉の裏側に隠れているのかなあと思いながら飼育箱の底の方を見たら下痢のような糞。
何事か異変があったのかと見回したら、底に近い壁に前蛹!!
なんとも小さくて可愛い前蛹です。
まさか、痩せ細った幼虫が前蛹になっていました。
何度も橙の木から落ちたりして十分な食事にありつけなかった幼虫ですから、なんとか羽化させて大空へ舞い上がらせてやりたいものです。
2008年8月3日 [背番号2008-⑭]が可愛い蛹になりました!
昨日飼育箱に入れたキアゲハの幼虫に這い回られたのでしょう。背中の糸の固定が緩んでしまったようですが、小さいながらも一人前の蛹になりました。
2008年8月3日(2) 羽化・・・[背番号なし]
前ページの7月26日にお知らせしました壁のモルタルにくっ付いていた蛹が羽化しました。
2008年8月4日 [背番号2008-⑭]を退避
飼育箱の中はキアゲハで超満員になってきて、キアゲハが蛹になる前の糞を頭に落とされたりしますので、飼育箱から退避させることにしました。
しかし、この[背番号2008-⑭]は超小型の蛹。
既に作ってあったポケットは大きすぎて頭の近くまで落ち込んでしまいます。
円錐形のポケットを少しずつ切り取って、超小型のポケットを作って退避させました。
退避のついでに、[背番号2008-⑪]のナガサキアゲハの蛹と並べてみました。
2008年8月5日 幼虫を保護・・・[背番号2008-31]
「抜き足、差し足、忍び足」。
丸坊主になったキアゲハ用のパセリを整理していたら、その傍を、縞模様の無い見慣れぬ幼虫が通り抜けようとしています。しかし、残念なことには、岩国市田舎村昆虫館の館長にみつかってしまいました。
逃走中に発見されたらどうなるのか? 皆さんはお判りですよね。
そうです。牢屋、ではなく、飼育箱です。
大きい飼育箱はキアゲハで満員のため、小さい飼育箱を出してきて入れました。
背番号は[背番号2008-31]としました。
2008年8月5日(2) 蛹化の準備OK・・・[背番号2008-31]
飼育箱へ入れた時には、少し早すぎたのかなと迷いがあったのですが、夕方、腹の中の物を出して、蛹化の準備が整った姿を見て一安心しました。
2008年8月5日(3) しつこく付きまとうアオムシコバチ
[背番号2008-⑭]の蛹に付きまとうアオムシコバチです。
近くに置いてあるキアゲハの前蛹が入った飼育箱の上には、アオムシコバチが入り込まないように濡れたタオルを被せていますので、イライラしているのかもしれません。
それにしても、しつこいアオムシコバチですね。
2008年8月6日 前蛹になっていました・・・[背番号2008-31]
朝見たら、飼育箱の壁で前蛹になっていました。
[背番号2008-⑭]ほど小さくはありませんが、可愛い蛹になりそうです。