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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

クロアゲハの飼育(特別号) 初めてのクロアゲハの幼虫

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クロアゲハの飼育(特別号) 初めてのクロアゲハの幼虫

昆虫館の館長
昆虫館の館長

クロアゲハの飼育(特別号):ナミアゲハかなと思って飼育していた幼虫ですが、終齢幼虫になって模様を調べたらクロアゲハ。
しかし、終齢の段階で、赤い臭角を出したまま死んでしまいました。


10月7日に庭のデコポンの木の葉から採取してきた幼虫ですが、ナミアゲハのつもりでいたら、掲示板でおイモさんにクロアゲハだと教えて頂きました。
[背番号2008-SP11]として特別室へ入ってもらい、羽化するまでを見守りたいと思います。[背番号2008-*]の表示は2008年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧をご覧下さい。

2008年10月7日 ナミアゲハのつもりで拉致してきましたが・・・

この他に幼虫を6匹。[背番号2008-SP10]と同じくらいの大きさの幼虫も拉致してきました。(写真は拉致した幼虫のうち大きいものです。)

P20081007-P1070722-2

2008年10月12日 ナミアゲハのつもりで並んでもらいましたが・・・

「写真の上側は背伸びしたナミアゲハ。」と紹介しましたが・・・クロアゲハでした。

P20081012-P1070862-2

2008年10月13日 突然ですが [背番号2008-SP11]と命名して特別室へ

今日までナミアゲハのつもりでいたのですが、掲示板でおイモさんにクロアゲハだと教えて頂きました。[背番号2008-SP11]として特別室へ入ってもらい、羽化するまでを見守りたいと思います。
おイモさん、有難う御座います。
これまで黒いアゲハは2005年に予想外にナガサキアゲハが羽化して、我が家の橙の木に産卵に来るのはナガサキアゲハだなと思い込んでいました。
2006年からはキアゲハに熱中してしまい橙の木は殆ど無関心。
今年は掲示板で皆さんから色々と教えてもらいながら、皆さんに負けてはならないと勉強していたつもりですが、まだまだ勉強不足です。
また、何年も実を付けないデコポンですが、今日もホームセンターでスダチの苗を見て、植え替えようかなと思ったのですが、アゲハの産卵と幼虫用に残しておくことにします。


今度は間違わないようにします。
P20081013-P1070876-2
上・・・[背番号2008-SP11]のクロアゲハ
中・・・不審な斑点がある[背番号2008-117]のナミアゲハ
下・・・住民未登録のナミアゲハ


P20081013-P1070882-883-2
上・・・[背番号2008-SP11]のクロアゲハ
下・・・住民未登録のナミアゲハ

2008年10月17日 体長は25mm、元気です

先日からのナガサキ・オナガ連続死亡事件以来、黒いアゲハの幼虫は1匹だけ。
ストレスを与えないようにと思って、腫れ物に触るように、かつ、過保護気味に扱っています。

P20081017-P1080013-2


体長は25mmになりました。
尻尾の白い模様は、これまで見たことがありません。

P20081017-P1080014-2

2008年10月19日 英雄は騒がず

太陽の光が当たっても無視。
橙の葉の上に掴まって、とにかく動きませんね。
身長が伸びず、縮んだような感じがしますが・・・

P20081019-P1080145-2

2008年10月20日 クロアゲハらしくなりました・・・終齢幼虫

厳めしい顔つきの黒帯姿。クロアゲハです!
これまでは白帯のナガサキアゲハしか出会ったことがありません。これがクロアゲハなんですねえ。

P20081020-P1080199-2


しかし、体長は18mmです。
脱皮前は25mmあったのですが、こんなものでよいのでしょうか?
今、我が家の幼虫はミニが流行中とはいえ、少し小さ過ぎるように思えるのですが・・・

P20081020-P1080200-2


まだ神経質的なところがあります。
写真を撮ろうとしてケースの蓋を開けたらニュルッと臭角。写真を撮るからには周りの糞を掃除。その糞の一つが体に当たったらニュルッと臭角。この写真は納まる寸前です。この後、きれいに収納しましたのでご安心下さい。

P20081020-P1080198-21

2008年10月21日 怖がっています、 いや、苦しんでいます

[11時45分]

今日は元気なところをお目に掛けようと記念撮影。
日当たりの良い所へ出したら歩き回って、モノサシと並んでくれませんでした。

P20081021-P1080235-2


[18時40分]

夕方、幼虫たちの様子を見ようとケースを順番に確認し始めたのですが、一番下に置いてある[背番号2008-SP11]が、他のケースの音に驚いたのか臭角をニョキッ。
その後は臭角を引っ込めずに頭を振りながら体をくねらせて、悶えているような仕草。
ケースの外から見ていたのですが、尻には糞が半分くらい出た状態です。
体をクネクネと動かしていたら糞が出て、おとなしくなりましたが、臭角は完全には引っ込んでいません。 便秘気味なんでしょうかね?
さて、明日の朝の様子が問題ですね。
P20081021-P1080258-2 P20081021-P1080260-2


[19時20分追記]

ケースの中をそっと覗いてみたのですが、臭角を出したまま横に寝転んでいます。
時々、体全体をピクピクッと動かしています。
何がどうなったのかも判りませんし、臭角を押し込んでやることも出来ません。
近所にはクロアゲハの救急病院はありません。(但し、ヤブ医者はありますが役に立ちません。)
明日の朝、様子を見ることにします。
P20081021-P1080266-2

2008年10月22日 [背番号2008-SP11]死亡

気になるので今朝は早起き・・・3時に起きて[背番号2008-SP11]のケースを見ました。
体は縮み、尻には糞を付け、臭角を出したまま死んでいました。

P20081022-P1080269-2 P20081022-P1080273-2

2008年10月22日(2) [背番号2008-SP11]の日記は中止します

最初はナミアゲハと間違えられたクロアゲハも威厳のある顔つきの終齢になりホッとしていましたが突然苦しみだして死んでしまいました。斜めの黒帯姿の幼虫を見たのは初めてでしたし、羽化したクロアゲハが見れることを楽しみにしていましたが残念です。
まあ、来年もあることですから、黒いアゲハを追いかけますよ。

お知らせ

次ページもご覧下さい。

クロアゲハの飼育(1) 蛹からアオムシコバチの大群
昆虫館の館長 クロアゲハの飼育(1):2009年は黒いアゲハを重点的に飼育。 ナガサキアゲハに混じってクロアゲハの幼虫も発見。 しかし、蛹からはアオムシコバチがぞろぞろと出てきます。 ウサギ顔のクロアゲハの蛹・・・ ディスプレイから3m以上...