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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ツマグロヒョウモンの飼育(10) 雪がチラついていますが、幼虫で越冬しています

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ツマグロヒョウモンの飼育(10) 雪がチラついていますが、幼虫で越冬しています

昆虫館の館長
昆虫館の館長

ツマグロヒョウモンの飼育(10):ツマグロヒョウモンは幼虫で越冬すると聞きましたが、今年の冬は幼虫のままで越冬しています。12月31日も元気です。


[背番号2008-*]の表示は2008年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧をご覧下さい。

2008年9月24日 植木鉢の縁で羽化・・・登録外です

長らくご無沙汰しています。
ツマグロヒョウモンを忘れたのでもなく、日記を中止したのでもありません。
何故か?不思議なことに、9月14日を最後に、幼虫の姿を全く見かけなくなりました。
一時は食べ尽くされたかなと思ったスミレは青々と茂っています。食痕も全く見当たりません。
♀が産卵している姿は見かけるのですが・・・ただただ不思議です。

今日はスミレやパセリを植えている鉢を並べ替えましたが、何か動くものが・・・
鉢の縁に垂れ下がって蛹になっていたツマグロヒョウモンが羽化していました。

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2008年10月3日 産卵

今日も庭へ産卵に来ました。
庭のあちらこちらに産み付けるのは有難いのですが、球根などを植えようと思って耕した所の砂粒にまで産卵。
ツマグロヒョウモンはスミレだけでなく、草、芝生、パセリ、植木の根元付近、コンクリートブロックなどに産卵しているのを見掛けましたが、孵化してからスミレまで自力で歩いて行くのでしょうね。
時々、砂にまみれた小さな幼虫が地面を歩いているのを見かけますが、食草を探す能力には驚きです。ツマグロヒョウモンの幼虫は強いですよ。

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2008年10月11日 産卵に来てくれました

10月4日に、ツマグロヒョウモンの食草にと思って超特価品のビオラを買ってきて植えましたが、綺麗な花だと言って、玄関先に持っていかれました。
今日は、「蝶が来ている」との声で行ってみたら、このビオラの誘惑に負けて、ツマグロヒョウモンが産卵中でした。時々コリウスに掴まって休憩。そして産卵。何度か繰り返して飛び去っていきました。

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2008年10月22日 幼虫発見!・・・[背番号2008-122][背番号2008-123]

今日は、猫の額のように狭い、我が家の敷地内のスミレを徹底的に大調査。

見つけました! ツマグロヒョウモンの幼虫を2匹!
1匹は体長35mm(10月24日に[背番号2008-122]の番号を付けました。)で、生垣の木の根元に生えているスミレに掴まっていました。もう1匹は体長15mm(10月24日に[背番号2008-123]の番号を付けました。)で、庭木の根元のスミレ近くの地面に居ました。10月3日、11日に産卵を見掛けましたが、ビオラも鉢のスミレも齧った痕跡が見当たりません。あれだけ産卵したのに、孵化した幼虫は何処へ消え失せたのでしょうかね? 今日の天気は下り坂。 少し肌寒いですから、ツマグロヒョウモンの動きも鈍いのでしょうね。 2匹とも動かずにうずくまっていました。

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早速、工作員に指示して拉致しましたが、体を丸めて顔を隠してしまいました。
あれだけ歩き回るツマグロヒョウモンの幼虫ですが、どうしたことでしょうか? まだ冬眠には早過ぎますよね?

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拉致して収容した所は、ツマグロヒョウモンの越冬を見たいと思って、小さ目の鉢にスミレを植えたものです。日当たりの良い所へ置いたら、5分も経たないうちに体を伸ばして歩き始めました。

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ところで越冬ですが、何℃以下になったら越冬するのか?
越冬に入ったら何も食べないとのこと(食べると言うことは越冬体勢に入っていないとのこと。)ですが、どんな姿で過ごしているのか? 興味津々。
今日の2匹が越冬するようには思えませんが、逃走防止のネットを被せておきました。

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2008年10月24日 久しぶりの前蛹・・・[背番号2008-122]

10月22日に捕獲した幼虫のうち1匹(体長35mmだった幼虫)が前蛹になりました。
写真は見え難いですが、スミレの鉢に被せたネットの中の天井裏です。
[背番号2008-122]の番号を付けました。

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もう1匹の体長15mmだった幼虫は[背番号2008-123]の番号を予約済み。
スミレの鉢の中には居るはずです。

2008年10月24日(2) 蛹化・・・[背番号2008-122]

庭の方から「ネットの中の幼虫から、何か黒い物が落ちた」の声で出てみたら、イガグリ頭の[背番号2008-122]が皮を脱いで尻尾を動かして体を振り回していました。「黒い物」とは、ウニのような脱いだ皮だったんですね。アオムシコバチは付き纏っていませんでしたので無事に羽化してくれることと思います。

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2008年10月26日 もう1匹の幼虫・・・[背番号2008-123]

今日は肌寒いくらい冷え込んでいて、海水温度より空気温度の方が低くなり、瀬戸内海の島々や、行き交う船が水平線の上に浮き上がって見える下位蜃気楼(浮島現象)がはっきり見えました。

スミレの鉢で、1匹だけで頑張っている[背番号2008-123]。少しずつ寒くなっていく中で、どうしているかなと被せてあるネットを取り除いてスミレを掻き分けてみましたが見当たりません。
逃げたのか?死んでしまって縮んで見えなくなったのか?必死で探しました。
鉢の受け皿に落ちて体を丸めていました。
スミレの葉の上に乗せておき、昼過ぎに見たら、スミレの葉を食べていました。

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2008年10月28日 [背番号2008-123]は寝ているんですかねえ?

暖かい昼間にスミレを掻き分けて探したら、地面近くに居ました。
寝ているようでもあり、起きているようでもあり。
もう少ししたらスミレは枯れてしまいますので、ハンジーを鉢植えして、引越しさせなければなりません。

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