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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ルリタテハの飼育(5) ネットを被せてセグロアシナガバチの被害予防

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ルリタテハの飼育(5) ネットを被せてセグロアシナガバチの被害予防

昆虫館の館長
昆虫館の館長

ルリタテハの飼育(5):今年も花が咲き終わったユリの葉で幼虫を発見。セグロアシナガバチの被害に遭わないようにネットを被せて、羽化にまて漕ぎ着けました。


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昨年(2007年)に引き続いて、今年もルリタテハの幼虫と遊ぶことにしました。
今年も6月の中旬から鉢植えの百合が咲き始め、咲き終わったものは花柄を取り去って、球根を肥らせて来年も咲いてくれないかなと期待して裏に並べてあります。
球根はなにしろ高価ですから、ルリタテハの食料のためだけとして植える予算はありませんので、枯れてしまうまでに産卵から羽化まで進んでくれないかなと思っています。
さて、今年は産卵に来てくれるのでしょうか? 楽しみです。
なお、ルリタテハだけでなく、ナミアゲハ、キアゲハ、ツマグロヒョウモン、ナガサキアゲハ、カブトムシの幼虫の飼育日記もありますのでご覧下さい。


[背番号2008-*]の表示は2008年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧をご覧下さい。

2008年7月8日 幼虫発見

カブトムシの羽化も山を超え、今年もルリタテハは来てくれるのかなあとユリの残骸を見たら、虫に齧られた痕跡のある葉が何枚か見つかりました。
ヒョッとするとヒョッとするなあと、葉の裏側を1枚ずつ調べてみたら、1cmにも満たないルリタテハの幼虫が3匹!
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昨年のように蜂に襲われて食べられては困るので、直ちにネットを被せておきました。
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昨年観察したおかげで、見た瞬間にルリタテハの幼虫だと判りました。
一昨年までは、ユリの葉を食い荒らす憎き毛虫だと思っていましたので、可愛そうなことをしていたのですね。今年も、我が家の庭で違った蝶の幼虫に出会いたいものです。

2008年7月16日

3匹のルリタテハの幼虫を発見してから8日が過ぎました。
毎日、1日に4~5回、鉢の傍を通るのですが、「幼虫は居るよ」と、チラッと見るだけでした。
今日の午後は、赤い網の袋を取り除いてみました。

幼虫は大きくなっていて、イガイガの奥にはルリタテハの幼虫の模様がハッキリと見えるようになっています。
しかし、3匹居た幼虫の内1匹が行方不明で、2匹しか居ません。
2つの赤い網の袋のうち1つは、下の口元が少し開いていたので逃走したのかもしれません。
セグロアシナカバチの攻撃で被害に遭ったのなら、ユリの葉に黒い液体の痕跡があるはずですが、それは見当たりません。
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赤い網の袋2つでは警備の目も届きにくいので1つに纏めることにして、幼虫がヘバリ付いている葉を小さく切って、新しい葉へセロテープで貼り付けました。幼虫が自分で新しい葉へ移動してくれますので、この方法がお奨めです。貼り付けるのは葉の裏側ですよ。
2匹分を貼り終えて、念のためにユリの残骸の上から下まで徹底的に捜査したら、下の方で1匹の幼虫が見つかりました。
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この幼虫は小さいですから、行方不明の1匹とは違うような気がします。
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何はともあれ、3匹を1本のユリに載せて、赤い網の袋を掛けて、下の口元はしっかりと結んでおきました。

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2008年7月20日

網の袋を取り除いて、幼虫の様子を見ました。
大きい2匹は肌に茶色味を帯び、蛹化が近づいています。
ルリタテハは葉の裏側の日陰に居ますので、写真を撮ろうと思って葉を裏返すと嫌がります。
写真は3匹とも、葉を裏返して1枚。葉を下から見上げて1枚。それぞれ2枚撮りました。


それでは、1匹目です。
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2匹目です。
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少し小さい3匹目です。
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明日からは、「前蛹になっていないか?蛹になっていないか?」、毎日見なければなりませんね。

2008年7月24日

今まで食べていたユリの葉が食べ尽くされた感がします。
新しいユリの残骸に引越しすることにしました。

網の袋を取り除いたのですが、小さい1匹が見当たりません。
網の袋の口の紐が弛んでいましたので、網の袋の外へ落ちたのかもしれません。
気になるのは、昨日ユリの残骸の周りを飛び回っていたスズメバチ。しつこく飛び回っていたのが気懸かりです。
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2008年7月25日 [背番号2008-⑫]・・・前蛹になり、蛹になりました

幼虫2匹のうち1匹が、朝見たら前蛹になってユリの葉の裏に垂れ下がっていました。
[背番号2008-⑫]と命名しました。

夕方見たら蛹になっていました。
しかし、気になることがあります。
蛹の下の葉に、黒い液体の痕跡があるのですが、この蛹は大丈夫でしょうかね?
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