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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ナミアゲハの飼育(25) 自転車のサドルの下で越冬したナミアゲハが羽化

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●このページは、前ページからの続きです

2009年6月9日 隠された秘密がありそうな?[背番号2009-050]

[背番号2009-050]の蛹を見ていて、自分勝手に想像することですが、小さいからと言って、脱皮が不完全だとは言えませんよね。近頃は、「無農薬」の言葉が流行っていますので、「農薬らしからぬ農薬」、「蒔くだけの農薬」などの農薬の売れ行きが好調とのことですね。

この[背番号2009-050]の小ささ、脱皮の不完全さを見ると、何か隠された秘密がありそうに思えます。(人間は強い生き物ですから、人間には害はないと思いますので、ご安心下さい。)

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なお、チビ蛹[背番号2009-050]と、ナガサキアゲハの蛹と並べてみます。

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2009年6月13日 幼虫5匹を救出・・・一時保育します

6月になってから、ナミアゲハが橙の木とデコポンの木へ頻繁に産卵に来るようになりました。
今日の午後は、キアゲハがパセリに来て産卵していましたので卵探しをして、そのついでに、デコポンの木を点検しました。


デコポンの木の葉には「アブラムシ」所狭しとギッシリ。これに加えて「アリ」「テントウムシ」「クモ」などが居座っています。アゲハの幼虫用になってしまったデコポンの木ですから、殺虫剤を散布できませんので、悪漢どもの巣窟になってしまいました。その中にナミアゲハの卵と小さな幼虫が肩身の狭い思いをして救いを待っていました(待っているように見えました)。このデコポンの木には大きな幼虫は居ません。大きくなるまでにクモなどに襲撃されてしまうようです。

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昆虫館館長
昆虫館館長

この写真を撮った2009年頃は、我が家にも、日本の在来のアリが居たんですね。しかし今では当地(岩国市)もアルゼンチンアリに占領され、我が家周辺では、大きなアリは見当たらなくなりました。

皆さん、アルゼンチンアリは日本の在来のアリは全て殺してしまいますし、家の中にも入りこんできますし、家のスキマなどても越冬します。(2019/11/28追記)

参考に—> 身の毛もよだつアルゼンチンアリがゾロゾロ(岩国市)


今年は、ナミアゲハは自己責任で生き抜いてもらうつもりでいましたが、あまりにも環境が悪いので、孵化して間もない幼虫を4匹と、少し大きくなった兄貴分の幼虫を、ナガサキアゲハの用済みケースへ取り込み、保護しました。今後も、孵化したばかりの小さなのを見つけたら保護することにします。しばらくケースの中で過ごしてもらって、大きくなったら橙の木へ引越しさせます。

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この最悪の環境の中でも、食草だと判れば産卵するのですね。
近くには、綺麗な葉の橙の木があるのですが、ナミアゲハにとってもデコポンは美味しいのでしょう。

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昆虫館館長
昆虫館館長

上の写真にも、日本の在来のアリが写っています。懐かしいですね。

皆さん、アルゼンチンアリに噛まれないように!(2019/11/28追記)


一時保育所のケースの中です。

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2009/06/16追記
その後も発見しだい一時保育のケースへ入れています。

孵化したばかりで、出てきた卵の殻を食べるために向きを変えています。小さな卵に、このような幼虫が入っているのですよ!

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今年は、ナガサキアゲハなどの黒いアゲハに手を取られていますので、ナミアゲハの日記は、特別な場合のみ書くことにします。

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2009年6月19日 [背番号2009-050]が羽化・・・しかし・・・

ツマグロヒョウモンより小さなナミアゲハが誕生!と喜んだのですが・・・

今朝は、変形したナガサキアゲハの蛹を確認しようと思って蛹置き場を見たら、チビ蛹の[背番号2009-050]が羽化しているではありませんか!
翅が縮れているので、羽化したばかりで、これから翅が広がるのかなとも思ったのですが、広がる気配はありません。
翅に触ったら、足を動かしますが、頭の部分が蛹の殻から出ていないような気がします(私のボラ目は暗いところでは見えません)。

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頭の部分の殻をピンセットで掴んで破ってみました。頭の部分は出てきましたが、頭の形は見えません。目は片側だけしか見えません。明るくなったら、庭へ持ち出して、もう一度確認します。

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★★★ しかし、[背番号2009-050]が宿っていたホームセンターの苗木ですが、アゲハの幼虫に影響する何かが土に撒かれていたのか、混ぜられていたような気がしてなりません。
皆さん、ホームセンターや園芸店の苗木から採取した幼虫で、何か異変が起きたことはありませんか? ホームセンターや園芸店にとって、苗木は大事な商品、アゲハの幼虫は害虫です。ホームセンターや園芸店で殺虫剤を散布したりすることはないと思いますが、苗木の生産者のことはわかりません。これもしかたのないことでしょうね。


明るくなってから庭へ持ち出して、頭の部分の殻を取り除こうとしましたが、何かが引っ掛かっていて、頭の部分が完全には出てきません。自分でも足を動かして殻から出ようとします。

目は両側にあることが確認できました。尻尾も形良く出来ていました。
この蛹には、蛹化の時、脱皮した皮が残っていましたので、これが災いして、出てくることが出来ず、バタバタと騒いでいるうちに翅が縮まったまま固まってしまったと思います。

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お断り=言い訳
哀れな姿の写真を掲載しまして申し訳ございません。
アゲハの幼虫の飼育要領を記載したページなら、このような羽化に失敗したようなことは必要ありませんが、このページは、飼育していることの日記ですから、失敗や、哀れな姿も、ホームページのレンタル容量の許す限り掲載しています。
幼虫を飼育して、大空に飛び立つアゲハの姿を見るためには、少なくとも一度は経験することと思います。その時のためと思ってご覧になって下さい。

2009年6月19日 懲りもせず、また貰ってきました・・・[背番号2009-066]

今日は、カブトムシの蛹を寄付しに行った帰りにホームセンターへ寄ってみました。
先ず最初に見るところは、柑橘類や山椒の苗木売り場です。
柑橘類には小さな鳥糞程度の幼虫が3匹くらい居ましたが、山椒の木には終齢が居ましたので、貰ってきました。山椒の木から幼虫を剥がしている時、ナミアゲハが傍の柑橘類の苗木に産卵して飛び去りました。

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2009年6月19日(2) 一時保育所の幼虫を橙の木へ引越しさせました

GARAKUTAマンションへ[背番号2009-066]が入居し、部屋のヤリクリがつかないため、一時保育所の幼虫は橙の木へ引っ越してもらうことにしました。
引越し方法は、「セロテープによる古い葉の貼り付け+自己責任による新しい葉への引越し」方式です。左側の写真の幼虫は、自分で引越し済み。引越しが終わったら古い葉は剥がします。

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