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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ナミアゲハの飼育(25) 自転車のサドルの下で越冬したナミアゲハが羽化

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●このページは、前ページからの続きです

2009年6月20日 オマケつきの山椒の苗木を買ってきました

今日は土曜日。約4kmくらい先にある園芸店の恒例の売出し日です。
掲示板で、「山椒の木の幼虫が、カラスアゲハの幼虫だった」とのことを読み、我が家にも来てくれないかと淡い期待を持って、約20年ぶりくらいになりますが山椒の木を植えることにして、苗木を買ってきました。

園芸店の裏のほうの売れ残り気味の所をみたら、380円の苗木が280円。この中で、葉が一番多く残っているものを買うことにして、他の苗木を見たら、ナミアゲハの終齢が1匹。
この終齢は、図々しくも、680円の苗木に掴まっているではありませんか。見たら連れて帰る悪い癖が頭をもたげ、臭角を出さないように軽く掴んで、280円の苗木に掴まらせて、車に乗せて帰りました。[背番号2009-067]とします。

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買ってきた山椒の木は、鉢植えにして、どこに置いたら黒いアゲハが気付きやすいかを試しながら、場所を変えて置いてみたいと思います。

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鉢に植えて水をかけようとしたら、葉に幼虫がしがみついているではありませんか。他には居ないかと見回したら、幹に1匹。2匹の幼虫のオマケ付でした。この2匹は、橙の木の葉へ引越しさせておきました。

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2009年6月23日 [背番号2009-066]が前蛹間近ですが・・・小さ過ぎます

今日は[背番号2009-066]が下痢便をして、ケースの蓋にくっ付いて縮こまっていました。
6月7日に前蛹になったチビの[背番号2009-050]の体長が25mmでしたが、この[背番号2009-066]は20mmしかありません。スーパーチビです。

[背番号2009-050]と同じホームセンターの出身ですが、矮性効果のある新しい何かが使われているのでしょうか?

脱皮阻害効果」をうたった肥料は見たことがありますが、このようなものが使用されていたとすると終齢になることも出来ませんよね。私も疑い深くなってきていますが、「自然環境を破壊すると言われないために、幼虫を殺すことはしないで、成虫にならないようにしてアゲハを絶滅する」ことを企んでいるような噂は聞いたことはありませんか?

まさか、このようなことはないと思いますが、それにしても小さ過ぎます。まあ、無事に蛹化して、無事に羽化することを願って、様子を見ることにします。

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この[背番号2009-066]ですが、ケースの蓋はよいとしても場所が悪すぎ。まだ糸は張り巡らせていないようだったので、尻を押して、割り箸に引越しさせました。

2009年6月24日 [背番号2009-066]が前蛹・・・矮性です

やはりケースの蓋が良かったのか、割り箸から蓋へ戻っていました。
体長は20mm。小さいこと以外は一人前の前蛹です。

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2009年6月24日(2) ただいま引越し中です

山椒の葉から橙の葉へ引越しの真っ最中です。

6月20日に買ってきた山椒の苗木の葉に、ナミアゲハの幼虫が4匹居ました。
買ってきた日に居た幼虫は全て引越し済みですから、その後に孵化したものですね。

先日から橙の葉へ引越しさせたものは姿が見えなくなりましたので、土砂降りの雨で流されたのではないかと思います。今日は、軒の下にある葉にセロテープで貼り付けておきました。

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2009年6月24日(3) [背番号2009-066]が蛹に

夕方見たら、[背番号2009-066]が綺麗な蛹になっていました。
[背番号2009-066]は、脱皮した皮が残っているなどの異常は見当たりません。

体長は24mm。そういえば昨年もこれ位の小さな蛹がいましたよね。
あとは、モンシロチョウくらいの大きさでもよいので、無事に羽化してほしいものです。

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2009年6月26日 幼虫の食草の変更について・・・[背番号2009-067]

園芸店の山椒の苗木から連れ帰った[背番号2009-067]ですが、我が家へ来てから食草はの葉です。

「食草を変えたら食べない」とのことも聞いてはいましたが、この[背番号2009-067]の状態をみて、「やはり」と納得できたような気がしてきました。

連れ帰ってから、橙の葉は周囲をチョロチョロと齧るだけ。糞も小さなものが出るだけ。生き延びるためになんとか食べているだけの状態に見えます。体も大きくならず、橙の葉に掴まって、全く元気がありません。


やはり、食草が変わったために拒食反応が出たのだろうかと思って、夕方、橙の木の葉に変えて、山椒の葉を入れてみました。

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入れたとたんに山椒の葉を齧り始め、15分の間に、葉を2杯半食べました。
今夜のうちにどれだけ食べるか、様子を見ることにします。

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2009年6月27日 幼虫の食草の変更について(2)・・・[背番号2009-067]

朝一番に様子を見たら、山椒の小さな葉を10枚食べていました。
糞は橙の葉の時よりは大きくなって、13個並んでいました。

夜中に山椒の葉を食べ尽くして飢饉に陥らないようにと、橙の葉も横に置いていましたが見向きもしないでケースの底で寝そべっていました。

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皆さん、幼虫の食草を途中から変えたら、食べてくれないことが自分なりに体験できました。

6月7日にホームセンターで採取した[背番号2009-050]はスダチ。・・・終齢
6月19日にホームセンターで採取した[背番号2009-066]は山椒。・・・終齢
6月20日に園芸店で採取した[背番号2009-067]は山椒。・・・終齢

柑橘類どうしなら問題ないだろうと思えますが、大きくなった幼虫は食べないらしいです。
貰ってきた3匹は終齢ですから、「食べない」よりは「食べさせなかった」のですよね。
山椒から柑橘類への変更は、なんとなくですが絶対に無理なように思えます。

大きくなった幼虫を採取してくる場合は、
それまで食べていた食草と同じ食草を所有していること。
貰ってくるあてがあること。
です。


午後、山椒の葉を追加しました。

「食べます。食べます。食べまくります。」
この様子を見ると、自分達だけがたらふく食べてメタボ気味、国民にはひもじい思いをさせて餓死させている某北朝鮮の国にそっくりです。

我が家は某北朝鮮の国には関係ありませんので、核兵器を所有するなどと抵抗せずに、素直に反省します。

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夕方撮った写真です。
上の写真と殆ど変化は見えませんが、[背番号2009-067]は下側にある葉を食べている最中です。
やっと食料にもありつけましたが、山椒の葉探しが大変です。

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2009年6月30日 [背番号2009-067]は、まだ食べ続けています

橙の葉を嫌がって食べなかった[背番号2009-067]ですが、6月26日に山椒の葉に替えてから、まだ食べ続けています。27日までの様子は写真でお伝えしていますが、その後の様子の写真を纏めて入れておきます。

この記事のテーブル(表の枠)内に挿入されている写真は、クリックすることにより拡大できます。
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2009/06/28 07:42
P20090628-P1000052-2
2009/06/28 16:28
P20090629-P1000071-2
2009/06/29 08:23
P20090629-P1000084-2
2009/06/29 17:24
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2009/06/30 04:15

ケースの中の山椒の葉は、幼虫が動かすだけで、私は動かしていません。
山椒の葉は、少なくなったなと、気が付いた時に補充しています。糞もそのまま置いてあります。
26日から同じ向きで写真を撮っていますので比較してみて下さい。


[背番号2009-067]ですが、山椒の葉に替えずに、橙の葉のままだったら、既に死んでしまっているのか? それとも、蛹へと進んでいったのでしょうか?

24日に超ミニの前蛹になった[背番号2009-066]ですが、それまで食べていた山椒の葉が無くなったので、しかたなく前蛹になったような気がしています。もし、そうであれば、まともな形のアゲハの誕生は無理でしょうね?

2009年6月30日(2) [背番号2009-067]が前蛹の兆候

午後、[背番号2009-067]の独房を偵察したら、ケースの壁を這い回って脱走を試みている最中でした。ケースの底を見たら、下痢便・・・・・いや、下痢便どころではなく、私も会社の現役の頃に経験した、ストレスが原因の潰瘍性大腸炎を思い出させる状態でした。今までに見たことのない下痢便。狭い所へ入れられて、胃潰瘍にでもなったのでしょうか?

昆虫館館長
昆虫館館長

見方によっては気持ち悪い写真ですから、ゲテ物好きでないかたは下の写真を拡大しないで下さい。

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直ちにケースを綺麗に洗って、[背番号2009-067]は、割り箸に掴まらせておきました。
しかし、気になることが一つあります。
28日くらいからですが、時々、「ヒクッ、ヒクッ」と、シャックリのような状態を見せていたのですが、何でしょうかね?胃痙攣かもしれませんよ。

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お知らせ

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