アゲハなどの幼虫を飼育してから何年か経ちましたが、幼虫の食草である柑橘類なども害虫(柑橘類の農家の方にとってはアゲハの幼虫も害虫でしょうが・・・)だらけの状況です。
一番大きな、30年は超えたと思う橙の木も、年々弱っていくような気がしますので、今年は、庭に植えてある柑橘類の木は徹底的に害虫退治をすることにしました。
少し強めの殺虫剤を散布することになると思いますが、狭い庭ですから、殺虫剤は柑橘類の木だけではなく、周りのスミレ、ビオラ、パセリなどにも飛散し、ナミアゲハ、ナガサキアゲハ、クロアゲハだけでなく、キアゲハ、ツマグロヒョウモンなどへも影響が及ぶと思います。
但し、鉢植えのクスノキだけは殺虫剤散布をしませんので、今年(2011年)は、アオスジアゲハの幼虫飼育だけにとどめて、その他は、自然の状態で見ただけの日記にすることにします。
2011年5月20日 ユズの木で幼虫を発見
今年は「獅子ユズ」の苗木を鉢植えしていますが、なかなか新芽が出てきません。
昨年、ナミアゲハの幼虫が鈴なりになって、殆どの葉を食べて丸坊主になった「ユズ」の鉢植えは新芽が出ています。
今日は、ナガサキアゲハが橙の木に産卵に来たので卵を探しましたが、卵はみつからず、ユズの木でナミアゲハの幼虫を1匹発見しました。
新芽を齧っていましたので、そばの橙の木の柔らかい葉へ強制引越しさせておきました。
2011年7月27日 今年初めての終齢との出会い
今年の幼虫飼育は、今のところナガサキアゲハだけになっていて、日記もナガサキアゲハだけですが、橙の木に住み着いているナミアゲハの様子も見ています。
午前中にナガサキアゲハの幼虫探しをしていたら、模様が異常なナミアゲハの幼虫を発見。
白い帯が広いし、終齢で現れる頭側のヘアバンドがうっすらと透けて見えています。
その後2時間。
幼虫が居た葉を見たら、可愛い終齢が座っていました。
脱いだ皮は傍にあります。
日記に書いてもらえない幼虫は沢山居ます。
しかし、終齢を殆ど見ませんので、何者かに襲撃されているのでしょうね。
2011年7月29日 卵と、孵化したばかりの幼虫
7月27日に書きました終齢幼虫ですが、今朝は姿が見えなくなりました。
鳥か蜂(庭には、オオスズメバチとセグロアシナガバチが来ます。)の餌食になったのかもしれません。
今日は、デコポンの木で、ナミアゲハの卵と、孵化したばかりの幼虫を発見。
卵の大きさは約0.8mm。
幼虫の大きさと比べてみて下さい。
2011年8月14日 久しぶりの終齢との出会い
今日は、カボチャのように大きい実が成る獅子ユズの鉢植えに居座っている終齢に出会いました。
久しぶりのナミアゲハの終齢。
このまま静かに見守ってやりたいのですが、獅子ユズの葉を食い尽くされては大変ですから・・・
隣の鉢の、普通のユズの木へ強制引越しさせました。
2011年10月1日 ヤドリバエに卵を産み付けられた幼虫
何故か、今年は庭の橙の木でアゲハの幼虫を見かけるのが少ないですが、今日は久しぶりに終齢幼虫を見かけました。
しかし、写真の頭側の赤矢印の所を見て下さい。
何か小さな白い米粒のような物が見えると思います。
これが悪魔のような憎きヤドリバエの卵です。
赤矢印の小さな白い米粒のような部分を切り抜いて拡大してみました。
幼虫の皮膚に傷付けないように、橙の葉を使って卵を掻き落そうとしましたが、皮膚に食い込んでいて取れません。
残念ながら、この幼虫は、蛹になった後に、ハエのウジが出てきます。
なお、ヤドリバエの被害については、・2008年・アオスジアゲハとヤドリバエ(特集号)をご覧下さい。
2011年10月2日 なんとか1匹見つけ出しました
今日も庭の橙の木で終齢を1匹発見しました。
綺麗な終齢ですから、ケースへ取り込んで羽化に立ち会いたいのですが、今年はケースで飼育しているナガサキアゲハが次々と死んでいますので、橙の木へ残しておきました。
お知らせ
今年はナガサキアゲハの飼育に失敗して、自信喪失状態に陥っていますし、橙の木などの柑橘類には、鳥糞状態の幼虫すら見られませんので、少し早めですが、ナミアゲハの日記は終わることにします。
なお、2012年も簡単ではありますが、次ページに日記を続けます。
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