アオスジアゲハの飼育(9):9月下旬に発見したアオスジアゲハの卵が孵化したので、越冬蛹に向けた飼育をすることにしました。
小さい時から短い日照時間で育てると蛹で越冬しますので、毎日ダンボール箱に出し入れして、人工的に日照時間を短くしました。
[背番号2010-*]の表示は2010年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧をご覧下さい。
2010年9月24日 アオスジアゲハが産卵に来ました
11時前のことですが、なんとなく庭のクスノキの鉢植えを見たらアオスジアゲハが周りを飛んでいました。直ちにカメラの支度をして待ち構えていると産卵。
写真でもなんとか判りますが、新芽に産み付けていますよ。
今年のアオスジアゲハは終わったのかなと思っていましたが忙しくなりそうです。
しかし、困ったことがあります。
昨日採取したナガサキアゲハらしき卵は越冬蛹用に飼育しますが、今日産卵した卵を越冬用に飼育するとなると、餌やりが大変です。しばらくの間は新芽がついた枝を切り取って食べさせるとなると、鉢植えの苗木ですからたちまちのうちに新芽が無くなります。
まあ、取り越し苦労はしないことにして、午後に卵の確認をしておきます。
2010年9月24日(2) 卵が2個ありました [背番号2010-E02] [背番号2010-E03]
産卵している時の写真の枝を見たら、新芽に卵が2個!
それも殆ど離れていない場所です。
[背番号2010-E02] [背番号2010-E03]で登録して、越冬蛹用の飼育に挑戦してみることにしました。孵化したらケースへ取り込み、越冬蛹用安置箱を使用して育ててみます。
2010年9月29日 [背番号2010-E02] [背番号2010-E03]が孵化しました!
午後、14時前に確認した時に、卵の色が変わっていました。
今晩は雨が降りそうなので、重い鉢を抱えて、卵が付いたクスノキ苗木を軒下へ持ち込みました。
夕方17時に見たら、2つの卵が無くなっていました。
孵化したのだと思って、卵があった付近の葉をチェックしたら、新芽の葉に黒い小さな幼虫がくっ付いていました。
もう1匹は何処だろうかと探したら、卵があった所に居ました。孵化したばかりと思いますが、下に落ちたりすると大変なことになるので、なんとか写真を撮っただけにしました。
2匹いることが判ったので、この2匹は越冬蛹用の飼育をすることにして、幼虫がくっ付いた新芽を切り取ってタッパーへ入れました。
このタッパーは、今晩から越冬蛹用安置箱を使用します
2010年9月30日 [背番号2010-E02] と [背番号2010-E03]
予定通り6時に越冬蛹用安置箱から[背番号2010-E02] [背番号2010-E03]が入ったタッパーを取り出して夜明けにしました。
タッパー中にいれてあるクスノキの新芽を齧っていました。
なにしろ体長は2.5mmくらいですし、薄暗い時にフラッシュを使って撮りましたので右側の写真はピンボケです。
[背番号2010-E02]と[背番号2010-E03]は1つのタッパーに同居させていましたが、成長の速さが異なると思いますので、1匹ずつ個別のタッパーで飼育することにしました。
2010年10月3日 [背番号2010-E02] と [背番号2010-E03]は順調です
[背番号2010-E02] と [背番号2010-E03]は順調に育っています。
頭のほうも丸みを帯びてきました。
今は、クスノキの新芽の葉だけを切り取ってタッパーへ入れていますが、枝の部分がないので、食事の後で定位置の葉へ戻るアオスジアゲハの行動を見ることが出来ません。
そのためか、食べる時以外はタッパーの壁にくっ付いています。