記事内に広告が含まれています。
広告
岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ナガサキアゲハの飼育(9) ヤドリバエの被害もありますし、羽化の失敗もあります

広告
●このページは、前ページからの続きです

2009年6月11日(2) 大発見!!!・・・[背番号2009-050]が新入生

ナガサキアゲハなど、黒いアゲハでお世話になっている橙の木ですが、今年は実が沢山付いているなと見ていたら、1本の枝の先端の葉に、幼虫らしきものが・・・
枝を引っ張ってみたら、なんとまあ、プチンプチンに、はちきれそうな肥満体のナガサキアゲハの終齢幼虫が鎮座。早速ケースへ入ってもらいました。
P20090611-P1110870-2
明朝には前蛹になりそうな感じ(?)がしますので、既にケースの中で育った幼虫たちと兄弟が姉妹でしょうね。まだ他にも残っていそうな気がします。天気が良くなれば脚立を出して、幼虫探しをしてみます。
P20090611-P1110867-2 P20090611-P1110864-2
P20090611-P1110868-2

2009年6月12日  [背番号2009-030]がヤドリバエの被害

今年のナガサキアゲハの第1号の羽化も近づいてきているので、今朝は、蛹を蛹化日順に並べていたら、オレンジ色になった蛹[背番号2009-030](写真左と中央)を発見しました。
P20090612-P1110908-2 P20090612-P1110911-2

下の写真は、同じ日に蛹化した[背番号2009-026]です・・・比べてみて下さい。
P20090612-P1110917-2

どこを触っても全く反応なし。
尻尾を曲げてみましたが写真のように曲がったままで元に戻りません。
もう少し曲げてみようかなと思いましたが、節の所から破れそうになったので止めました。
ヤドリバエに間違いないですね。
P20090612-P1110912-2 P20090612-P1110913-2


5月16日にユリにとまっているヤトリバエらしき蝿を見かけて証拠写真を撮っていますが、その頃の橙の葉に卵が付いていて、食べてしまったのでしょうね。
 下の写真はニクバエでした。(2009/06/13訂正)
P20090516-P1100729-2
今年の黒い系統のアゲハの餌は、庭の橙の木の葉を洗って、タオルで拭き取ったのですが、残っていたのですね。


昨年はアオスジアゲハが散々な目に遭い、ヤドリバエのウジを見るのも嫌なので、背中に掛けた命綱を切り、尻尾を外して、火葬場送りの密封袋へ入れました。
P20090612-P1110915-2 P20090612-P1110916-2


なお、今回は蛹の中を見ることはしませんが、ヤドリバエの被害に遭った蛹の中に興味がある方には、貴重なページをご紹介します。
2008年・アオスジアゲハとヤドリバエ(特集号)
気持ちの悪い写真がありますが、幼虫を飼育しておられる方は一度は出会うことがあると思いますので、見ておいて参考にしたほうがよいと思います。
但し、写真を拡大して気分が悪くなり、救急車へ乗ることになっても責任は取れません。あくまでも自己責任で拡大して眺めて下さい。


この[背番号2009-030]ですが、日記を熟読して頂いている方には何かお気づきになっていることと思います。
そうです。この[背番号2009-030]は、2009年6月5日に、デュエットで動画に登場した主人公です。この時の動画が見納めで、羽化した姿を見ることができなかったのですねえ。これも運命ですね。

2009年6月12日(2) 少し、間があいています

残った幼虫3匹は食べるだけが仕事の毎日です。
新入生の[背番号2009-050]ですが、今日ぐらいは前蛹かなと思ったのですが未だ食べ続けています。
蛹も林立しましたよ。
P20090611-P1110875-2

2009年6月14日 [背番号2009-020]が羽化しました!

[背番号2009-020]も蛹化から16日目になりました。
そろそろ羽化してもよい頃ではないかなと[背番号2009-020]を見たら、羽化の兆しあり。
脇腹辺りの皮が透けて、メスの象徴である朱色の模様が見えていました。
P20090614-P1110968-2 P20090614-P1110969-2


蛹の全身の写真も撮っておいたのですが、日陰でしたから色が少し違っているような気がします。
P20090614-P1110971-2 P20090614-P1110972-2


羽化は突然始まりますので、いつ始まってもよいように、動画を撮るぞとカメラをセット。
蛹の場所を見たら、軒の下で陰。このままでは羽化まで何時間待つことになるのやら・・・
蛹の様子を気にしながら、蛹を置く台になるものを探してきて、陽の当たる場所へカメラとともにセットしました。(毎年のことですが、蛹を陽の当たる所へ置くと、羽化が早まるようです。)
P20090614-IMG_7999-2


カメラも準備できたので、椅子を出してきて座って待っていましたが、ピクピクとした動きを見逃すまいと見つめているのも大変なものですね。この蛹はポケットに入っていますので、尻の様子が見えません。♀の尻を見るのは誠に失礼とは思いましたが、頭のほうを掴んでポケットから取り出して、穴が開くほど睨み付けてポケットへ戻したら、脇腹から頭にかけての皮がひび割れてしまいました。ひび割れた所が時々開きかけたりはするのですが、いっこうに出てくる気配はありません。そのうち、ひび割れた近くの皮が乾燥して白っぽくなってきました。
P20090614-IMG_8003-2


このひび割れのために、中のほうまで乾燥してしまい、羽化が出来なくなることはなかろうかなと心配したと思ったら、ひび割れがパクンッと口を開き、本格的に羽化が始まりました。
P20090614-IMG_8014-2


羽化は動画で撮影していますのでご覧下さい。
動画の撮影と同時に、写真も撮りましたが、HPスペースの関係で数枚だけにとどめます。
P20090614-IMG_8015-2 P20090614-IMG_8017-2
P20090614-IMG_8021-2


大きな大きな ナガサキアゲハの羽化(2009/06/14)


途中で箸が見えると思いますが、尻尾が出てくるのに時間が掛かったため、
心配になって、チョッと手伝っただけです。本来の羽化には必要ありません。

P20090614-IMG_8025-2


幼虫も大きいですが、成虫も大きいです。
物差しを一緒に並べてみました。
P20090614-P1110991-2 P20090614-IMG_8030-2

2009年6月14日(2) [背番号2009-046]が前蛹

残り少ないナガサキアゲハの幼虫ですが、今朝は[背番号2009-046]が前蛹になっていました。
P20090614-P1120023-2

●この記事はページ分割されていますので、次ページもご覧下さい