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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ナガサキアゲハの飼育(14) 茶色の液が出ていたらウイルス性の病死

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2009年8月9日 [背番号2009-116]が蛹になりましたが、一大事、 [背番号2009-117]が前蛹、 [背番号2009-096]死亡宣告・・・アオムシコバチの被害?、 [背番号2009-127]が衰弱気味

[背番号2009-116]

何か判りますか?
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箸の上に浮かんだナガサキアゲハの蛹のアドバルーンではありません。
この写真は、蛹の形が判りやすいように、写真を180°回転させてあります。実際の状態は、ディスプレイを逆さまにするか、あなた自身が逆立ちして見て下さい。
それにしても、ナガサキアゲハの反り返った姿ではありませんねえ。頭をペコンと前に垂れているようにも見えます。


何故このような姿になったのかお教えしますが、 [背番号2009-116]に恥をかかすことになりますので、内緒です。


この [背番号2009-116]は昨日前蛹になりましたので、アオムシコバチ対策用のケースに入れておきました。これは全く問題なかったのですが、問題は、箸の下の方で糸掛けをしていて、夜の間の蛹化の時に背中の糸が外れたこと。従って、尻尾で垂れ下がればこんな姿にはならなかったのですが、ケースの底に頭がつかえてしまって、オジギをしたような形になってしまいました。
これに輪を掛けたのは、気が付いたのが今日の昼過ぎ。蛹の形は変えようがありません。
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P20090809-P1020068-2


[背番号2009-117]
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[背番号2009-096]
ナガサキアゲハの蛹化から羽化は、最近の状況では10日後です。 この[背番号2009-096]の蛹化は7月28日ですから、羽化予測日は過ぎています。
昨日は羽化の兆候が現れるのではないかと期待しましたが、中途半端でした。
今日は健康診断をすることにして、先ず、尻尾の打診。全く反応なし。
続いて、尻尾の曲げの反抗テスト。これも反応なし。但し、尻尾のほうには、茶色の液体があります。
これで一応死亡宣告としましたが、もう少しだけ調べることにしました。
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蛹の殻と中身が離れており、一部に空洞があるようなので、懐中電灯で照らしてみました。
殻の中では蝶の形が出来上がっていて、端っこの方は隙間(赤矢印)が出来ています。
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次に、目の上あたりを指でつまんでみました。
羽化する時に裂ける部分が口を開きましたので、取り除いてみました。蝶としての形は出来上がっていて、足を動かしました。
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ついでに尻尾も出してみようかなと思いましたが、今日は中止。
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ところで、この [背番号2009-096]は、8月3日(蛹化から6日後)にアオムシコバチに付き纏われたのですが、羽化出来なかったのは、アオムシコバチが影響しているのかもしれませんねえ?・・・しかし、アオムシコバチであれば、蛹の殻の中はスッカラカンのはずですから死因は不明。
但し、影響しているか否かは判りませんので、今後は安心・安全の見地から、ナガサキアゲハについては、蛹化から8日後にケースから取り出して、庭の蛹置き場へ置くことにします。


しかし、8月3日に、アオムシコバチに産卵されたとしたら、今日は6日後。アオムシコバチの卵は何日で孵化するのでしょうかね?
すでに孵化していて、蛹の中で、尻尾のあたりを食べ始めているのでしょうか?


[背番号2009-127]が衰弱気味
夕方見たら、橙の葉の上にゴロンと転げて、衰弱気味。
怪しい病気に掛かったのでは困りますので、[背番号2009-127]だけ別のケースへ移しました。
引越し後、全く動きませんので、明朝は死んでいるかもしれません。

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2009年8月9日(2) 雨の中で産卵です

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今日は、台風9号になろうとしている熱帯低気圧の影響で一日中雨。
午後、一時的に小降りになった時に、なんと大きなナガサキアゲハのメスが庭へ来ました。
赤いハイビスカスの花や、オニユリの花に掴まって蜜を吸ったり、赤い葉鶏頭に掴まったり、橙の葉に産卵したり。飛び去ったかと思ったら戻ってきたり。
結構長い時間、優美な姿を楽しませてくれました。
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2009年8月10日 [背番号2009-119][背番号2009-120][背番号2009-121][背番号2009-130][背番号2009-122]が前蛹、 [背番号2009-117]が蛹、 [背番号2009-138]が終齢、 衰弱気味の[背番号2009-127]の様子

[背番号2009-119][背番号2009-120][背番号2009-121][背番号2009-130][背番号2009-122]が前蛹


右が[背番号2009-119]、左が[背番号2009-120]。
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[背番号2009-121]
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[背番号2009-130]
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[背番号2009-122]
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[背番号2009-117]が蛹
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[背番号2009-138]が終齢
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衰弱気味の[背番号2009-127]の様子
糞が3つ。2つは引越し前のケースからの持参品ですから、昨夜のうちに、糞が1つ追加です。
橙の葉は全く食べていません。頭のほうの膨らみがなく、500系新幹線の先頭車のようにほっそりとしています。
自分で歩く力がないのでしょうね。場所は昨日から殆ど変わっていません。体を触ると反応はありますし、肌の色は変色していないので、まだ生きています。橙の葉は全く食べていません。
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2009年8月11日 [背番号2009-120][背番号2009-121][背番号2009-130][背番号2009-122]が蛹に、 [背番号2009-119]は蛹化失敗、 [背番号2009-126]が前蛹、 [背番号2009-132]が終齢、 衰弱気味の[背番号2009-127]の様子・・・死亡宣告

[背番号2009-120][背番号2009-121][背番号2009-130][背番号2009-122]が蛹に


[背番号2009-120]
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[背番号2009-121]
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[背番号2009-130]
P20090811-P1020144-2


[背番号2009-122]
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[背番号2009-119]は蛹化失敗
綺麗な蛹になっていることを期待してケースの中を覗いたら、何と言えばよいのか?無残な姿になっていました。背中の糸の右側には、同じ色になった頭の部分があったのですが、ケースから出して、写真を撮る前に千切れて落ちてしまいました。腐ったような感じに見えますが、一晩でこんなに腐ることは考えられませんよね。どうしたことでしょうか?
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[背番号2009-126]が前蛹
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[背番号2009-132]が終齢
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[背番号2009-179][背番号2009-180]が終齢
写真撮り忘れです。


衰弱気味の[背番号2009-127]の様子
朝見た時には尻に糞がのぞいていて、便秘気味のような感じに見えたのですが、午後見たら弱りきっていて、下痢気味になっていました。
橙の葉は全く食べていませんし、触っても動きません。この状態では助かる見込みはないと判定し、死亡宣告します。
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