ツマグロヒョウモンの飼育(16):ツマグロヒョウモンの幼虫は、食草が少なくなると所かまわず歩き回ります。1匹の幼虫が、食虫植物のハエトリグサに捕まってしまいました。
[背番号2009-*]の表示は2009年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧をご覧下さい。
刺されたら痛そうですが、ツマグロヒョウモンの幼虫は刺しません。
手のひらに乗せても痛くはありません。
2009年8月30日 一夜明けて・・・「スミレ(母)をたずねて三千里」の旅
「母をたずねて三千里」は、その昔、テレビのアニメで見たことがありますが、我が家の今日は、「スミレをたずねて三千里」です。
スミレが丸坊主になった今、ツマグロヒョウモンの幼虫が庭を歩き回る姿を見ていたら、哀れで可哀想になりました。
このまま飢え死にさせたのでは、残り短いとはいえ、一生に悔いを残すことになるので、今日は、選挙の投票から帰ったら、庭のツマグロヒョウモンの幼虫をケースに入れて、5kmくらい離れた所ですが、スミレがあると思われる所へ車に乗せて、連れて行くことにしました。
ご覧下さい。車に乗せる前に集めた幼虫です。時間の取れる方は数えてみて下さい。
思った所(道路の歩道の端です)にスミレが沢山ありました。
ツマグロヒョウモンの先住幼虫も居ましたよ。
大きな幼虫10匹をケースに残して、その他は、スミレの上に乗せて、自力で生き延びてもらうことにして、10匹を残したケースにはスミレをたっぷりと入れました。
それと、2~3日分のスミレを持ち帰りました。
この場所ですが、米軍岩国基地を拡張して補助金(全国の皆さんの税金ですよ)を貰うしか発展の道を見出せない自民党の現岩国市長が、国(自公政権)と山口県知事とで共謀して、拡張のための海面埋立工事の土砂を確保するために、山を削り取って、自然環境崩壊した愛宕山を横断する道路です。
岩国市の愛宕山といえば、国が、日本国の責任で2000戸の米軍用住宅を立てる(これも全国の皆さんの税金ですよ)密約が漏洩してしまい、米軍用住宅反対の運動が盛り上がっています。
我が家は愛宕山の東の麓。今でさえ米兵相手に真昼間から稼ぎまくる怪しい女性軍など、環境が最悪状態ですから、私も今年、2009年4月12日の米軍用住宅反対の集会に参加しました。
前置きが長くなりましたが、この集会へ自転車で行きましたが、その時にスミレ色の花に気が付いて、我が家の庭で大飢饉が起こった時の最後の手段として頭に留めていました。
帰宅してみたら、ツマグロヒョウモンの幼虫が庭をウロチョロ。中には目立つようにと思ってか、網戸を這い回っているのもいました。
皆、生きようとして一生懸命。
見つけ次第ケースに入れて、持ち帰ったスミレを食べさせています。
しかし、この調子でケースに入れていたら何十匹になることやら・・・?
明日はバスツアーで出掛けますので、明後日にでも、小さな幼虫はスミレの自生地へ運ぶことにします。
2009年8月30日(2) 昨日の6匹のうち1匹が蛹に・・・[背番号2009-212]
朝早く見たら1匹が前蛹で垂れ下がっていましたが、
昼前に見たら蛹になっていました。
2009年9月1日 大事件勃発・・・今日は、「スミレを探して三里」の旅
昨日は遠出をしましたので、朝から夜まで庭の様子を見ることが出来ませんでしたが、今朝、西部劇映画の荒野のようになったスミレのプランターを見たら20匹以上のツマグロヒョウモンの幼虫が飢餓に耐えているありませんか。
ところで、がらくた昆虫館には、自慢の食虫植物があります。
食虫植物の中で面白いのはハエトリグサです。ハエトリグサは2枚貝のような葉があり、昆虫などの獲物が葉の内側の感覚毛に2回触れると葉を閉じて、葉が閉じると同時に周辺のトゲが内に曲がって、トゲで獲物を閉じ込めてしまいます。時々試していますが、不思議なものです。
今朝、ハエトリグサの水の状態を確認しようと覗き込んだら・・・ツマグロヒョウモンの幼虫が、葉に挟まれているではありませんか! 事件です! 大事件です!
ハエトリグサの葉の内側を、ツマグロヒョウモンの幼虫の足が、ペコペコと歩いたら葉が閉じるのは当然です。が・・・ツマグロヒョウモンの幼虫は逃げようとして大暴れしたと思いますが、ハエトリグサの葉の力のほうが勝っていたのですね。
この悲惨な様子を見て、今朝集めた20匹以上のツマグロヒョウモンの幼虫と、一昨日の三千里から帰ってから集まった約30匹の幼虫を、スミレの自生地へ引越しさせることに決断しました。
引越しの餞別として、一昨日持ち帰ったスミレと共に、ケースに入れて車に乗せました。
一昨日のスミレが自生していた所へ行ったら、なんと、草刈をしていて、スミレは全くなくなっていました。この道路は岩国市の市道ですから、岩国市の自然環境破壊の一つですね。この場所は、岩国市長が2000軒の米軍住宅(通称・アメリカ村)を作ろうとして山を崩した近くですから、自然環境破壊も何も考えない所です。哀れなのはツマグロヒョウモンの幼虫。
今日は月始めで墓参りの日。墓の周辺でもスミレは見当たらず、何処を探そうかなとキョロキョロして脇見運転で走っていたら、某マンモス団地の郵便ポストが建っている歩道にスミレの大きな茂みが・・・辺りをキョロキョロと見回して、誰も見ていないと思ったので、約50匹の幼虫を置き去りにしました。
今日の件は証拠隠滅のためにコソコソとやりましたので、証拠写真は撮っていません。
明後日(3日)には、近くのスーパーへ買い物ツアーの運転手で行きますので、様子を見てくることにします。
今日は、スミレの自生地へ幼虫を置き去り(はやく言えば、捨てた)にしてきましたが、大きいのから8匹を我が家に残しました。
この8匹が羽化まで漕ぎ着けたら、秋のパンジー、ビオラの苗が園芸店に並ぶまで、この日記は休刊になるかもしれませんよ。