
カブトムシの飼育(25):カブトムシの成虫飼育箱の準備、産卵床の準備をしました。交尾が終わった後は、産卵床が整備されたケースへ入れています。翌年の人工蛹室製作用のトイレットペーパーの芯も貯め込んでいます。
幼虫が入っていることがあることで有名な、岩国市田舎村昆虫館お勧めの三晃商会の育成マットです。
出てきた幼虫の数は日記に書いてありますので、皆さんで数えてみて下さい。
2009年7月4日 産卵床(成虫の飼育場兼用)の準備
我が家に居残って、来年のカブトムシのために、繁殖に貢献してくれる蛹は全て羽化しましたが、まだマットの中に潜ったままで、翅が固まるのを待っています。(幼虫が自分で造った蛹室の中に居る場合は、蛹室の中で翅が固まるのを待っています。)
翅が固まって、マットの表面へ出てきてからでは遅いですから、産卵床(成虫の飼育場兼用)の準備をすることにしました。
ケースは安物の衣装ケースです。
幅=68cm、奥行=25cm、深さ=27cm。
これくらいの大きさのケースなら♂♀5匹ずつのペアの飼育に十分です。また、これくらい広いと、産卵済みの卵を掻きまわして潰してしまうことも少ないはずです。
マットは、産卵床を兼ねていますので、上から押さえて固く締まってくれるもの。また、産卵した卵から孵化した幼虫が食べやすいもの。この2つの条件をかなえるものとして、従来から幼虫飼育に使用しているマット(写真に写っているもの)を使用します。(これだけで、産卵から幼虫、成虫まで1年中使えます。)
クヌギなどの木を粉砕しただけのマットは、成虫が昼間に隠れる程度なら使えますが、産卵床には適しません。また、クヌギなどの木を粉砕しただけのマットは、「幼虫の餌としては向かない」と、某メーカーへの苦情に対する回答としてもらいました。
また、値段を安くするためか、土が混ぜてあるマットがあるようですが、このようなものは使わないほうがよいですよ。蛹になるための蛹室も、土の必要はありません。
広葉樹(幼虫は、針葉樹では食べずに、痩せ細って死んでしまいます。)を発酵させて、熟成させたマットを使いましょう。(「バイオ」とかをうたって値段を高くしたマットでなくても、幼虫は丸々と肥ります。)
マットの購入は、店舗を沢山もったホームセンターが大量仕入れで安いと思います。但し、マットの選定は購入者の自己責任。ペットショップで売っているものは高価ですが、最後まで相談に乗ってくれる店は殆ど無いのではありませんか?
マットについては、「岩国市田舎村昆虫館:カブトムシの幼虫の飼育環境・・・人工蛹室・産卵床」のページに掲載していますのでご覧下さい。

マットが2袋(20リットル)残っていましたので、衣装ケースに入れて、水を注いで、上から手で押さえつけて固めました。
これで深さは約10cmありますので、産卵する場所は確保できました。
産卵床については、「岩国市田舎村昆虫館:カブトムシの幼虫の飼育環境・・・人工蛹室・産卵床」のページに書いていますのでご覧下さい。
幼虫が入っていることがあることで有名な、三晃商会の育成マットです。
マットを1袋(10リットル)買ってきて、昼間に潜る所用として追加しました。
深さを測ってみたら16cm。この衣装ケースなら、これ以上入れられません。このマットの上には餌皿を置かなければなりませんし、餌皿の上から蓋の間にはカブトムシのオスが這い上がる余裕が必要です。
2009年7月4日(2) 卵の孵化の観察をする場合の産卵床
上に書きました産卵床は来年のための繁殖用ですから、ケースは大きめで、衣装ケースを使用しています。
オス、メス1匹ずつの1組など、少数の成虫を飼育されている方は、飼育されている小さなケースに産卵床を造って産卵させ、卵を掘り出して、孵化を観察することも出来ます。
産卵床のマットの深さは、上の衣装ケースの例より浅くても構いませんが、産卵が終わった頃を見計らって、卵を掘り出して別のケースに移すか、成虫を別のケースへ移すとかしないと、成虫が産卵床を掻きまわして、卵を蹴散らしたり潰したりしますので、注意が必要です。
2009年7月12日 交尾、その後、産卵床が整備された衣装ケースへ
今年の我が家への居残りですが、最終的にはオスが4匹、メスが5匹になりました。
最初にメスが羽化したのが6月25日で、今日は17日目。餌(ゼリー)は1匹あたり1日に1個くらい食べるようになっています。最後にオスが羽化したのが7月3日で、今日は9日目。餌(ゼリー)は殆ど食べていませんので休眠中だと思います。
人工蛹室に入れていた蛹の時から、オスとメスは区分して別々のケースに入れておきましたが、今日は交尾のためにオスとメスを1匹ずつ、ペアで小さなケースに入れてやりました。
オスが4匹、メスが5匹ですから4組のペア。
7月3日に羽化したオスには早過ぎるかなと思ったのですが、このオスも含めて3組のペアは一緒にした途端に直ちに交尾。1組のペアは相性が悪いのかメスが逃げ回りました。
交尾中のペアは、オスの角を掴んで持ち上げても我関せず。交尾は止めませんので、そのまま角を掴んで、産卵床が用意してある衣装ケースへ入れました。相性の悪いペアと1匹多いメス、そして交尾が終わった元気そうなオス1匹の2組のペアは別のケースに入れて、翌13日に衣装ケースへ移しました。
写真の黒い粒々は幼虫の糞ではありません。カブトムシは糞尿を撒き散らしてマットが異臭を放ちますので、活性炭の消臭剤をマットに混ぜ込んでいます。
この衣装ケース内のマットは幼虫の掘り出しまで交換しませんので、かなり臭くなります。
それでは、これからしばらくの間は成虫の飼育になりますので、来年用の幼虫の確保のための注意事項を、思いつくままに書いておきます。