記事内に広告が含まれています。
広告
岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ナガサキアゲハの飼育(3) 体が重いので、ケースの壁から糸が外れる

広告
●このページは、前ページからの続きです

2007年10月17日

先輩は飼育箱の壁で前蛹になる準備中。

P20071017-IMG_6578


後輩は飼育箱の底を這い回っています。
橙の葉をたっぷり入れて、夜の寒さを防ぐために、飼育箱をブルーシートで包んでおきました。

P20071017-IMG_6579

2007年10月18日

米軍岩国基地の戦闘攻撃機が昼も夜も飛びまわり、テレビの音は聞こえず、昔の無声映画を見ているような毎日です。この戦闘攻撃機の轟音でストレスは蓄積。私の胃はキリキリと痛んでいます。この轟音は穏やかな瀬戸内海の島や船にも影響を及ぼし、島も船も海面から飛び上がって空中を飛んでいます。青線が水面。赤線が浮き上がった水面。写真の左が米軍岩国基地。
P20071018-IMG_6588-91
米国に占領された姫小島(爆弾処理専用の島)も浮き上がっています。
寒くなってきたんですね。こんな光景が毎日のように見れるようになりました。
ナカサキアゲハも、屋外に出されて轟音を直接受けるようになり、耳の鼓膜を破られたか?
それとも急に寒くなったので固まってしまったのか?
なんだか様子が変ですよ。

P20071018-IMG_6589-91

2007年10月18日(その2)

昨日、飼育箱の壁にへばり付いて前蛹になろうとしていた先輩ですが
朝見たら、飼育箱の底に落ちていました。
糸が足りなくなったのか?糸の粘りが無くなったのか?

P20071018-IMG_6601


代わりに後輩が壁に足を吸いつけて
イナバウア!・・・糸掛けですよ!
ところが・・・

P20071018-IMG_6602


昼に見たら、後輩はイナバウアのやりすぎで飼育箱の底にドスン!
左側の、マリリンモンローのように、お尻の大きいのが後輩です。
(腹の中を空にするのを忘れて前蛹になろうとしているのでしょうか?)

P20071018-IMG_6603


16日、17日の2晩、庭で過ごさせたのですが、寒さがこたえたのでしょうかね。
ナガサキアゲハだけでなく、キアゲハにも異変が起こっています。
前蛹になろうとしてあちらこちらに掴まっているのに、前蛹になる前に地面に落ちたり、背中の糸が無くて尻だけで垂れ下がったり・・・
今晩から、ナガサキアゲハの前蛹前、キアゲハの前蛹前を室内へ入れることにしました。

P20071018-IMG_6606 P20071018-IMG_6608

2007年10月20日

同居しているキアゲハは順調に蛹になっているのですが、ナガサキアゲハは皮膚の色が悪くなってきています。
心配ですねえ。

P20071020-IMG_6635

2007年10月21日

先輩の色が黒くなってきました。

P20071021-IMG_6659 P20071021-IMG_6660

2007年10月22日

後輩も黒くなりました。 2匹とも望みはありません。

以下、省略。

P20071022-IMG_6668

お知らせ

9月21日に卵でお目見え。
9月26日に孵化したばかりの時に逮捕され、10月17日の前蛹前まではスクスクと育っていた先輩幼虫ですが・・・
昨年は、12月27日、橙の実の収穫の時に橙の木から幼虫が落ちてきて、ビックリするやら、ナガサキアゲハは寒さに強いと感心するやらしたものですが、この2匹は、暖かい室内から寒くなった屋外へ、何の前ぶれもなく出したことで、急激な温度変化に対応できなかったのでしょうかね?
キアゲハのパセリの糞の匂いと、ナガサキアゲハの橙の葉の糞の匂いを嫌がらず、室内へ置いたままにしておけばよかったのになあとも思っています。
今年は、橙の木には幼虫は残っていませんので、今年のナガサキアゲハの飼育は終わることにします。
暮れに橙の実を収穫した後は、殺虫剤の散布などして、来年のナガサキアゲハを待つことにします。
来年こそは産卵に出会い、卵から羽化までを見届けたいと思います。
皆さん、また何処かでお会いしましょう。


このページの前後のページもご覧下さい。

ナガサキアゲハの飼育(2) 庭の橙の木で見つけた幼虫や卵を飼育
昆虫館の館長 ナガサキアゲハの飼育(2):庭の橙の木の葉でナガサキアゲハの幼虫や卵を見つけて、今年から本格的に飼育しています。ナミアゲハの幼虫とは違って、緑色で綺麗です。 今年(2007年)は3種類の蝶の幼虫と遊び、本サイトで紹介していませ...
ナガサキアゲハの飼育(4) 蛹の引っ越し・蛹の保護ポケットが役立っています
昆虫館の館長 ナガサキアゲハの飼育(4):庭の橙の木の葉にナガサキアゲハが産卵。橙の木では終齢幼虫も見かけますので採取してケースへ。しかし、蛹が腐ったような色になったり、羽化に失敗したり。蛹の保護ポケットを作ったりしています。 の表示は20...