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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

キアゲハの飼育(9) 蛹化のための脱走対策として藤丸籠(とうまるかご)を準備

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●このページは、前ページからの続きです

2006年10月23日

22日に前蛹の真似をして抗議していた1匹目が、観念してサナギになりました。

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幼虫と知恵比べの真っ最中です。
2匹目がサナギになる場所を探して、狭い藤丸籠(とうまるかご)の中を歩き回っています。
しかし、網にくっつかれると、春までの保管に困りますので、なんとか箸にくっつかそうと思っているのですが・・・

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ところで、幼虫には沢山の足があるでしょう。
本気になったら、物凄く速く歩きますよ。

丸い藤丸籠(とうまるかご)の底を何回もグルグル回るので、ストップウォッチを使って計ってみました。

すみません。歩く速度を計算してメモした付箋紙が消え失せました。
計算した後で感心したのですが、サナギになる場所まで歩く時には、10分間、目を離すと、探せなくなるほど遠くへ行ってしまいますよ。

★緊急注意報★

田舎村昆虫館看護師
田舎村昆虫館看護師

あなたが飼育されている蝶の幼虫の食草無農薬ですか?
我が家の庭に植えてある蝶の餌(食草)であるパセリ、スミレ、ユリ、ホトトギス、橙の木の葉、デコポンの木の葉などには殺虫剤は一切使用せず、無農薬で栽培しています。スーパーなどの店頭で売られているパセリ、セロリ、ニンジンの葉などを食べさせると幼虫は死んでしまいます。我が家ではキアゲハの幼虫の食草が不足してしまい、スーパーでパセリなどを買ってきて食べさせて、幼虫を死なせてしまいました。
皆さん、真似をして幼虫を死なせないようにして下さい。

2006年10月24日

 ↓  ↓  ↓  ↓  ↓ あなたが飼育されている蝶の幼虫の食草無農薬ですか?

2匹目は知恵比べで勝ちました。箸にしがみついて前蛹になりました。

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3匹目が網を這いまわり始めました。
前蛹になる前兆ですね。

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順調にサナギになってくれるので、食料危機はなんとか切り抜けられるかも知れません。
しかし、スーパーで買ってきたパセリは美味しくないのでしょうか?
左側の瓶に挿したパセリは残り過ぎですよ。

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↑  ↑  ↑  ↑  ↑  あなたが飼育されている蝶の幼虫の食草無農薬ですか?

2006年10月26日

赤い網の中でサナギになった1匹目を取り外して、箸にくっつけました。

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2匹目は箸の下の方なので、継ぎ足して高い位置にしました。
3匹目は藤丸籠(とうまるかご)の一番上でサナギになりました。

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2006年10月28日

残りは2匹です。

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2006年10月29日

4匹目が前蛹になるために、網の壁を這いまわっています。
赤い色も薄くなりましたね。

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あと1匹です。
この5匹目は少し若すぎるような気がしますが、パセリも残っているので、しっかり食べて、サナギになってもらいます。

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2006年10月30日

羽化の時にお世話になったハイビスカスの鉢植えが約30鉢ありますが、
今年はまだ咲き続けています。
黒いアゲハは、赤いハイビスカスが好きなようですね。

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2006年10月31日 朗報と訃報

4匹目がサナギになりました。

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非常に残念なお知らせです。
10月も終わりですから、幼虫にとっては寒いでしょうね。
力尽きて死んでしましました。

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2006年11月1日

2006年のキアゲハとの遊びが終わってしまいました。
写真は、来年の春に羽化してくれる4匹のサナギです。
寒さには耐えられると思いますが、強風で吹き飛ばされないように、物陰に置いておき、来年の春には庭に出してやることにします。
また、来年は食料危機に陥らないように、冬の間からパセリを育てておきます。

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2006年12月27日・・・ナガサキアゲハです

まさか? 12月27日に幼虫が・・・
2006年も残り5日になりました。
今年も例年のごとく、庭の橙の木から実を収穫しました。
小さな木ですが、50個くらい獲れます。
しかし、今年は暖冬ですね。

今月の上旬にはドイツのクリスマス市へ行きましたが、10年くらい前から雪が少なくなったとのことで、雪景色のパンフレットのような雰囲気は味わえませんでした。

😀 ドイツ の クリスマスマーケット巡りの旅行 (Christmas market tour)
ドイツのハイデルベルク、シュトゥットガルト、ニュルンベルク、ローテンブルクのクリスマス市を回りました。宿泊地のカールスルーエ、フランクフルト中央駅、経由地のオランダ,スキポール空港などのクリスマスの様子などを紹介します。

冬が暖かくなるのは有り難いのですが、人間の自然破壊により猛暑、酷暑、台風は強烈化。
有り難い以上に怖いことですよ。


ところで、橙の実の収穫後、暖かかったので庭の草取りをしました。
先ずは橙の木の下から始めたのですが、目の前に草ではないが、見慣れたものが転がっているではありませんか。
なんと、ナガサキアゲハの幼虫ですよ! 生きています! もがいています!
この寒い中で、橙の木の葉にしがみ付いていたのでしょうね。
運悪く、実を獲る時に落ちたと思われます。
これは悪いことをしたなと思って、橙の葉の上に載せたのですが、動こうとしません。
寒いからかなと思って、小さな飼育箱に入れてやりました。
なんとか、葉を食べて、サナギになってくれればと、飼育箱を部屋の一等地、日の当たる場所に置いたのですが翌日には死んでしまいました。

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いくら暖冬とはいえ、2日後の12月29日には、岩国市にも雪が降りましたよ。
幼虫にとっては、あのまま橙の木に掴まっていたほうが良かったのかもしれませんね。

お知らせ

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