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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

キアゲハの飼育(18) 幼虫には、スーパーなどで売っているパセリは与えないように

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●このページは、前ページからの続きです

2007年7月22日(その2)

鮨詰めの満員電車のような小さな飼育箱の蓋。
嫌な悪い予感が的中しました。
昼前に背番号No.5の様子を見たついでに小さい飼育箱の蓋の様子も見ました。
丸々肥った幼虫が、前蛹やサナギの上を歩き回ったり、同居させたナミアゲハの上を歩き回ったり・・・挙句の果てには、前蛹No.11は糸を切られて底へ墜落。
サナギNo.10は飼育箱と蓋の間に押し込まれて身体が変形して死亡。

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死亡した写真はありません


前蛹No.11を飼育箱の底から救出し、蓋の上に転がしておきましたら蛹化。
さて、背中の糸も無いし、尻もくっついていない。
どうしたものかと見ていたら、腹から緑色の液体が・・・
飼育箱の蓋に、以前の接着剤か何かの固くて尖ったものが残っていて、これで怪我をしたのかもしれません。前蛹No.11も死亡です。


2007/07/22  14:44現在

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この際、ナミアゲハのサナギは引越しさせました。

<<< ここらでチョコッと気分転換 >>>

キアゲハの幼虫だけでなく、セミも湧き出しています。

これは今朝(2007/07/22)庭の木から取ってきたものの一部です。
3日分くらいでしょうか?

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出てきた穴を2つだけお見せします。

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2007年7月22日(その3)

今日は、どえらいものを見せてもらいました。
夕方近く、飼育箱を見たら、前蛹らしきものが動いていました。
蓋を取り外してじっくりと見てみたら、前蛹直前の幼虫No.14候補が、両端の2ケ所を蓋にくっつけて輪にした糸を、背中に回して掛けている真っ最中
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写真を撮りながら眺めていましたが、頭を持ち上げたり、首を振ったりしながら、上手に背中に掛けましたよ。誰に教わったのでしょうか?
なお、写真に糸が現れるかなと期待していたのですが、あまりにも細い糸であるうえに、慌てていたので写っていませんでした。けっこう短時間でやってしまいますので、撮るのは難しいものですよ。


2007/07/22  16:50現在

No.14候補をご覧下さい。糸を掛けている真っ最中。顔が上を向いていますよ。

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今日も一日が終わるなあと思った矢先、庭の方から救助要請の声。
1坪くらいしかない狭い花畑に掘った野菜屑を埋める穴に、我が家のコック長がゴミを持っていったら、穴の中に幼虫が鎮座とのこと。
昼に捨てた、死んだサナギのことかなと思ったら、丸々と、パンパンに肥満した幼虫。
サナギになるために旅に出た途端に穴に滑り落ちたんですね。
直ちに手で掴んで(もちろん、潰れないように)、飼育箱に入れておきました。
スミマセン・・・慌てていましたので写真は撮り忘れです。

2007年7月23日

キアゲハの卵が孵化しました。
昨日の夕方は卵でしたが、今朝見たら黒に黄色の帯の幼虫がウヨウヨ。
大きさは3mmかな? いや、4mmかな?と物指で測ったら、3.5mmくらいでした。
比較するために、昨日の写真と上下に並べておきます。
黄色い丸が卵。赤い丸が孵化したばかりの幼虫。


7月22日18時15分
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7月23日7時49分
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2007/07/23  05:51現在

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2007/07/23  05:53現在

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今朝は背番号No.12背番号No.13がサナギになっていました。しかし・・・
背番号No.12は負傷。

背中の糸は尻のほうへ食い込んで、尻尾は外れて宙ぶらりん。
時々ビクピクと動いていますので、このまま様子を見ることにします。

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それにしても訳の解らないのは背番号No.5
胸のほうは羽根の模様が見えるのに羽化の気配は全くなし。
昔の言葉で言えば、「わしゃあ、もうしらん!」

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2007/07/23  13:44現在

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背番号No.12の怪我の様子を見に行ったら、なんとNo.16候補が黒焦げ状態!
焦げたのではありませんが、身体が黒ずんで、全く動きません。
中国地方は今日が梅雨明けとのこと。
紫外線にやられたのか?日射病か?熱中症か?

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何か判りますか?

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岩国市田舎村昆虫館のカブトムシの日記を見た人は判りますよね。
そうです。右側はカブトムシのサナギが入る五右衛門風呂の風呂桶、すなわち、羽化するまで住んでいた人工蛹室です。
カブトムシが人工蛹室で羽化できるのだから、アゲハも人工蛹室を作って、この中で羽化まで過ごしてもらうことにしました。
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2007/07/23  16:56現在

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この飼育箱の中にはパセリの鉢が入れてあり、幼虫が1匹パセリを食べています。
そのパセリには卵が4個付いていたので、幼虫が前蛹になったら他の鉢の所へ戻そうと思っていたのですが、卵の付いたパセリの葉が無くなっています。
大食漢の幼虫がパセリの葉を食べてしまったのですよ。
卵も食べたのかな? まさか?と思いながら飼育箱の壁を見たら、孵化したばかりの小さな幼虫が壁を登っているではありませんか!
歩くのが速いこと!
カメラを取りにいって、支度をする間に、飼育箱の一番上に到着していました。
右の写真は飼育箱の底から這い上がれなくて困っていたお客さんです。
少し前のことですが、近所の小学生の男の子が、「ダンゴムシが逃げた」とナキベソをかきながら登校していましたよ。

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2007/07/23  16:56現在

背番号No.14がサナギになりました。
No.16候補は埋葬しました。
背番号No.12は人工蛹室(ゆりかご)で寝ています。

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お知らせ

今年は、これまでに3匹が死亡。
蛹になる場所が狭くて、押し合いへし合い状態も一つの原因だったかも知れませんが、本当の死因は判りません。
今、サナギになる場所を探して旅に出そうな幼虫が4匹いますので、これを含めて背番号20までで、2007年夏の観察日記を中止し、秋になるまで書店へ行って涼みながら勉強してきます。
(本当のことを言うと、パセリが丸坊主になり、飢饉です。今年はパセリの苗も見当たらないし、今から種を蒔いても手遅れ。スーパーで売っているパセリを食べさせると死んでしまいますし・・・)


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