ツマグロヒョウモンの飼育(1):庭のスミレの葉を食べ尽くす派手な棘がついた幼虫。毎年、トゲが派手だから蛾の幼虫だと思って溝に捨てていましたが、掲示板でツマグロヒョウモンの幼虫だと教わり、飼育することにしました。手に乗せてみましたが刺されることはありません。
<<< ご注意 >>>
蝶の好きな方にとっては、蝶の幼虫は非常に可愛いものですが、
蝶に興味のない方にとっての幼虫はイモムシ、ケムシ同然です。
興味の無い方は、写真を拡大しないで下さい。
見ていて気分が悪くなったと言われても責任は負えません。
私は、蝶の幼虫大好き人間です。
今年(2007年)もキアゲハの幼虫と仲良く遊んでいますが、我が家の庭のスミレを食べ尽くすトゲトゲの幼虫について、キアゲハの2007年8月6日のページに書いたところ、掲示板でミルクティさんからツマグロヒョウモンだと教わりました。
私はキアゲハ、ナミアゲハ、ナガサキアゲハなど、頭や身体がツルンとした幼虫しか知りませんし、トゲトゲのある幼虫は蛾であろうし、刺されたら痛くなったり痒くなるだろうと思っていました。
ミルクティさんの説明を読んでいまして、これなら触れるだろうと思って、自分の手に載せて歩かせたのは、教わった日の8月8日でした。
小さな吸盤のついた8つの足。歩くのは結構速いですね。
手のひらに載せてカメラを構えるうちに手の甲へ回ってしまいました。
よし、これならキアゲハのサナギが鎮座している飼育箱の蓋に一緒に並んでもらったら楽しいだろうなと思ったのですが、今年は、なにぶんにも様子が判らないので、写真だけでも多く残しておくことにしました。
我が家の庭にはスミレが自生していて、4ケ所は大株になっています。これだけあれば食料の心配もないだろうと面倒を見始めたのですが・・・
だんだんと食料のスミレの葉は無くなり、残った所へ一生懸命歩いて移動。(スミレの葉の臭いでもするのでしょうね。)
我が家の庭のスミレの葉も瞬く間に食べ尽くされ、8月10日から、米軍岩国基地間近の海岸近くへスミレ探しのサイクリングを始めました。昔はあちらこちらで見かけていたスミレですが、最近は見かけなくなりましたね。
パンジーの葉でも食べるとのことですが、キアゲハのパセリと同様に、園芸店に行ったら、「今の時期に・・・」と笑われました。
このツマグロヒョウモンの幼虫ですが、スミレが無くなった庭を這い回り、庭を歩いていると踏みつけそうになるため、飼育箱に入ってもらうことにしました。(白状しますが、1匹、踏みつけてしまいました。)
飼育箱の幼虫も急激に増え、8月8日に生垣の下のスミレの所で数えたら30匹くらいは居るなと思ったのですが、8月12日朝、飼育箱の掃除の後で数えたら、既にサナギになったもの、前蛹、幼虫の大きいものから小さいものまで含めて、70匹を超えていました。
黒いイガグリ頭の前蛹、金箔がキラキラ輝くサナギがずらりと並んで垂れ下がった飼育箱の蓋。壮観ですよ!
まあ、今年は初めてのことなので、見たまま、撮ったままを、撮った順に写真を並べるだけにします。従って、説明は徹底的に手抜きしてあります。
鬼に笑われるのは毎度のことですので書きますが、来年も私が活きていたら、キアゲハに負けない観察日記にしたいと思います。
2007年8月8日
以前から気になっていた庭のスミレの葉を食い尽くすトゲトゲの幼虫。
ツマグロヒョウモンだと判ってから改めて見に行きました。
我が家の猫の額ほどの庭に、野生のスミレが生えていて、大きな株が4ケ所あります。
説明の都合上、一応、A地点、B地点、C地点、D地点と名前を付けます。
生垣の下、A地点のスミレです。上に伸びた葉は無くなっています。
よく判らないのですが、ひょっとするとサナギになるのかと・・・
なにはともあれ、割り箸に掴まらせて
キアゲハのサナギの付いている飼育箱の蓋へ掴まらせてみました。
A地点のスミレ。
残り僅かです。
B地点のスミレ。
A地点から50cmくらいしか離れていませんが青々と茂っています。
割り箸に掴まらせてA地点からB地点、C地点へ強制移転です。
引越ししている最中に初めて見るものに出会いました。
脱皮です。
既に2/3くらいは脱いでいましたが、引越しを中断して眺めていました。
アゲハに比べて脱ぐのが速いですよ。
脱いだ後の頭(?)の色は肌色。
脱いだトゲトゲの皮は放りっぱなしのようですね。(アゲハは脱いだ皮を食べるんですよ。)
キアゲハのパセリのプランターにスミレが一株あるんです。
身体には橙色の筋。頭のほうのトゲトゲは真っ黒。
後ろの方のトゲトゲは根元が橙色で先端は黒。
トゲトゲには細かいトゲが何本も。
幼虫を引越しさせながら考えました。
ミルクティさんから教えて頂いたこと。
- トゲトゲしていますが全然危険じゃない。
- 前蛹のポーズもとってもかわいい。
- 蛹もキラキラの飾りがきれい。
よし、これだけ幼虫が居るのなら、一度か二度くらいは前蛹にもお目に掛かりたいものだとGARAKUTA悪巧みを思いつきました。
昨年、キアゲハの逃走防止用に作った藤丸籠(とうまるかご)の残りの網を
C地点のスミレに被せて、これに幼虫を全て入れることにしました。
しかし、割り箸に掴まらせて1匹ずつ運んでいたのでは何日あっても不足。
よし、ひとつトゲトゲを手で触ってみようか。
トゲトゲに刺されることもなく、何事もありませんでした。
ただ、身体が非常に柔らかいですから、下手に掴むと潰れると思います。