2007年9月11日
これがルリタテハの幼虫の食堂の百合です。葉が千切れていますが、幼虫が食べました。
鉢に残っている百合も枯れてきていますので、早く大きくなってくれないと食料が無くなります。
身長測定器を導入しました。これまでは2mの巻尺で使い難かったので、100円ほど投資しました。しかし、赤い網を外すまでは背伸びをしていた幼虫も、網を外す時の葉の揺れなどに驚いて、丸くなってしまいました。
この物差しは、100年大丈夫な年金に負けられないと思って、アルミ製のものを買いましたので、丸められた身体に沿って曲げることが出来ません。
5匹ともピチピチと活きていますよ。
2007年9月12日
百合の上の方の葉が食べられて小さくなってきたので下の方の葉へ引っ越すことにしました。
赤い網を取り外した最初の仕事は恒例の身長測定。
幼虫に番号札を付けていませんので、どれがどれやらサッパリ判りませんが、昨日と比べて「ほぼ完熟」組が1匹増えて4匹に。(昨日の写真の順番とは違います。)
「未熟」な1匹は死んだのかな?それとも病気かな?と思ったのですが、脱いだばかりのスーツが置いてあります。活きていますよ。
小さなスーツのボタンが外れず、脱ごうにも脱げなかったのでしょうか?
強制的に立退き、引越ししたのは上の方に居座っていた4匹です。へばり付いていた葉を切り取られ、引越しセンターで写真撮影。その後、葉を更に小さく切り取って、新しい葉へセロテープで貼り付けました。
自分で下の方へ移住していた幼虫は、そのままです。
2007年9月14日 蛹になっていました!
昨日は写真を撮っていませんが、確かに幼虫は5匹いました。
今日の昼過ぎに数えてみたら4匹。
赤い袋の外からですから見え難いなと思いながら何度も数えなおしていたら、百合の葉の裏側へ見慣れぬものが・・・
ルリタテハの蛹!
ツマグロヒョウモンの蛹のように尻をくっ付けて、ぶら下がっていました。
話がややこしくなりますので、ルリタテハの番号を付けることにします。
これはNo.R-1と呼びます。
百合の葉をもぎ取って、ツマグロヒョウモンの蛹の物干し竿へくっ付けておきました。
パッと見たらツマグロヒョウモンの蛹に似ていますが、じっくりと見たら違いますね。・・・当然。
ルリタテハの蛹、初めての出会いです。
卵から孵化したのを見つけたのが8月27日。孵化してから18日目で蛹化したと記録しておきましょう。
気持ち悪い毛虫ではなく、芸術作品ですね。赤い網の中には4匹の幼虫が残っています。次はどの幼虫が蛹になるのでしょうか?出来ることなら、前蛹の姿も見てみたいものです。
2007年9月15日
ルリタテハが掴まっている百合の葉を見て下さい。
約20cmくらいの葉を「シャリシャリ」と食べ、1/3くらいになっています。
「シャリシャリ」は「サクサク」かも知れませんが、美味しそうに百合の葉を食べている時には、音が聞こえます。ナミアゲハが橙の葉を食べている時も、飼育箱の中から響いてきましたね。
入れ歯では、こんな音は出ません。鮫のような頑丈な歯を持っていますよ。
葉ばバリバリになった部分を切り落として、幼虫が掴まっている葉を小さく切って、新しい葉へ貼り付けました。新しい葉へは、自分で引っ越してもらいます。
テロリストに襲撃されないように、直ちにテロ対策の赤い防護服で固めました。
ルリタテハの幼虫は、何時見ても丸まっていて、長く伸びた姿を見ることはまれでした。
しかし、今日は赤い網の中で這い回るし、「シャリシャリ」音を響かせて食べまくるし、なにか特別なことがありそうな感じがします。
2007年9月15日(その2) 前蛹との出会い
今日は台風11号の影響か? 朝から時々雨がパラパラ。
朝の引越し作業も百合の残骸鉢を軒下、しかも私の部屋の近くへ持ってきたので何度も様子を見ていました。1匹は蛹になっているので、同じ頃に孵化した幼虫だから蛹化の時期。前蛹の可愛い姿に出会えるのではないか・・・
夕方近くですが、網の中を見たら、3匹しか姿が見えません。網の下は強めに絞ってあるので食い逃げ出来るはずはない。
上から下まで、表も裏も、そして下のほうから見上げたら・・・一番下の葉の裏に尻をくっつけた前蛹!
ルリタテハの幼虫は、チョッとした衝撃を物凄く怖がります。百合の茎に触ったり、赤い網に触ったりすると、身体を丸めて動きません。但し、風が吹いてユラユラ揺れるのは気にしないようですが・・・
赤い網を取り外したら、垂らしていた頭を持ち上げてしまいました。
安心して頭を垂らすまでに時間が掛かるし、その間にテロの襲撃に遭う可能性もあるし。椅子を庭へ出して座り、カメラを一脚に取り付けて杖代わり。
百合の葉の先端が邪魔になるため切り取って、よく見えるようにしました。
No.R-2と命名します。
少しずつ背筋を伸ばしています。
四方八方から撮りたがったのですが、鉢を回すとショックで丸くなりますので、艶やかな後姿はありません。
綺麗で、美しくて、可愛いルリタテハの前蛹です。
[参考] ツマグロヒョウモンの前蛹と比べてみて下さい。
大仕事が終わって、今日も幕引きです。
明日は、どんな出会いがあるのでしょうか?
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