2008年7月14日 ギョッ! 大事件発生! 犯人は誰だ!
人間が歩き回り、庭の禿げかけた芝生の上に、なんと、ナミアゲハの幼虫の煎餅が・・・
現場検証の結果、交通事故だと判明しました。蛹になる場所を探しに出掛けた遠足の途中で、幼虫から見ればゴジラのような人間に踏み潰されたようです。
我が家の住人は私を含めて2人。2人のうちどちらが、どちらの足で踏み付けたのでしょうか?
2008年7月14日(2) 痩せ細った幼虫を救出
今朝は幼虫の煎餅を発見した後、橙の木の下のスミレとパセリを植えた鉢を並べ替えていたら、鉢の外側へ幼虫がしがみついて救助を待っていました。
痩せ細って、歩くことも出来ないほど疲れ果てているような様子です。
直ちにGARAKUTA救助隊が割り箸を持って出動。
目の前に割り箸を差し出したら大急ぎで割り箸に乗り移ってきました。
この割り箸を橙の木にガムテープで貼り付けたと思ったら幼虫は「待ってました!」と言わんばかりに橙の木へ移動しました。
歩くことの速いこと。走って逃げたような感じでしたが、どこやらの国の前首相のように、「難病」とかで誤魔化して、仮病で逃げ隠れしたのを真似たんではないでしょうね。
2008年7月15日 蛹を収容 [背番号2008-②]
13日に蛹になったナミアゲハを※※ポケットに強制収容しました。
(蛹を剥ぎ取る作業は、失敗すると蛹を死なせてしまいますので、自信のない方は実施しないで下さい。蛹に傷が付いたり、蛹が死んでも責任は持てません。)
③尻尾の所の真綿のような糸をセロテープにくっつけて蛹を取り外しました。
④※※ポケットに収容。※※ポケットの柱には、キアゲハと間違えないように名札を付けました。
2008年7月21日
庭の橙の木も大きくなり過ぎました。
一番高い所は3mくらいあります。幼虫を探す時は脚立が必要です。
毎年、実が50個くらい成り、無農薬、無添加の酢として、鍋物などに重宝していますので、背丈を低く切り詰めることができません。
この橙の木に、アゲハの幼虫が何匹隠れているのでしょうか???
2008年7月22日 [背番号2008-②]が羽化しました!
今朝はナミアゲハに羽化の前兆があり、頭の後ろでドラをガンガンと鳴らすようなクマゼミの泣き声と、カブトムシが衣装ケースをガリガリ掻き毟る音を聞きながら蛹を見つめていました。
蛹がピクピクッと動いたと思ったら殻が割れて中からアゲハの頭が出てきて、ギョロリとした目が出てきたなと思ったら間髪入れずに改良版の保護用ポケット(謎の※※ポケット)の横向きの棒を掴み、ぶら下がりました。
羽化の時はアゲハにとって全くの無防備状態。早く羽根を広げて固めて飛び立たないと敵に襲われますよ。
「蛹の殻が割れて、殻から出てきて、何かに掴まる。」・・・この間は非常に短時間で、油断していると見逃しますので、ピクッと動いたのに気づいたら、殆ど瞬きをしないつもりで睨みつけているしかないですね。次にビクピクッと動いたら羽化の始まりです。
写真の下に時刻を記載しておきますので、その差を計算して、アッと言う間を感じてください。
7時28分 |
7時41分46秒 |
7時42分14秒 |
ピクッと動きました | ピクピクッと動いたと思ったらカパッと蛹が口を開きました | 折り畳んでいた足が出てきました |
7時42分20秒 |
7時42分28秒 |
7時43分46秒 |
横向きの棒に足を掛けました | 落ちないように頑張ります | あとは待つだけです |
7時45分 |
7時47分 |
8時00分 |
羽根がほぼ広がりました | 羽根は柔らかいですよ | この後は、風の当たらない所へ移動して、置いておきました |
横向きの棒を追加した改良版の保護用ポケット(謎の※※ポケット)での羽化は初めてでした。
羽化した時から風が吹き始め、羽根はユラユラしていましたが、割り箸は滑り難いので落下することはありませんでした。横向きの棒を追加した改良版の効果を確認できました。我ながら傑作品です。皆さんもアゲハの蛹の救助用に使ってみて下さい。
改良版の保護用ポケット(謎の※※ポケット)を使用して、羽化の予兆が現れたらダンボール箱を被せて、翌朝の夜明けを遅らせば、家の中でも羽化の観察ができます。但し、飛び立つときにオシッコをしますので要注意です。