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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ナミアゲハの飼育(22) ヤドリバエに卵を産み付けられた

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●このページは、前ページからの続きです

2008年11月10日 [背番号2008-128] [背番号2008-127]の蛹の越冬支度

[背番号2008-128](写真上側)と [背番号2008-127](写真下側)をケースから取り外して越冬用のポケットへ入れました。

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同じ日に、同じケース内で蛹化した2匹ですが、色が全く異なります。
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皆さん、ミカンの季節になりましたが、美味しそうなミカンの香りが漂ってきませんか?
ケースの中は [背番号2008-136]だけになりましたが、もの凄く神経質で、ケースを動かしただけでも臭角を出して威嚇します。

11月2日に終齢になってから8日目ですから、そろそろ蛹になってくれてもよいと思いますが、食草の橙の葉を入れたらバリバリと食べています。おかげで丸々と太っていて、大きな蛹になれそうです。

日が短くなってからは、夕方は日暮れとともにケースをダンボール箱に入れて暗くし、夜明けとともにケースをダンボール箱から出して、自然と同じようにしていますが、[背番号2008-136]の居座っているケースも毎日入れたり出したりしています。

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2008年11月14日 [背番号2008-136]が下痢便を済ませて歩き回っています

今朝はケースの壁に掴まっていましたが、昼前には下の橙の葉に下痢便を山盛り。やっと蛹化の準備に入りました。

ケースの中は糞だらけなので、綺麗なケースと交換しました。中に割り箸を入れてやりましたが、歩き回っていて、時々ケースの底へ墜落しています。

明日の朝には前蛹になっていることでしょうね。

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2008年11月15日 [背番号2008-136]・・・体を縮めています

今日は背中の糸掛けをしてもらわなければなりませんので、今朝は早目の4時にダンボール箱から取り出して、蛍光灯の日の出を迎えさせました。

昨夜は割り箸を歩き回ったことでしょう。立てかけてあった割り箸は全て倒してしまっていて、ケースの蓋にしがみ付いていました。

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2008年11月15日(2) [背番号2008-136]・・・今年最後の前蛹です

昼前に外出から帰ってみたら、朝とは向きを変えて、位置も少しずれた所で前蛹になっていました。11月2日に終齢になったので13日目です。来週は12月の気温くらいに冷え込むとのこと。早く脱皮して蛹になるように、ケースは室内の日当たりの良い所に置いてあります。

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2008年11月16日 [背番号2008-136]・・・非常事態

今日は、時々尻尾の方をピクピクと動かしていましたので蛹化かなと思って安心していましたが、非常事態発生です。尻尾の方をピクピクと動かす回数が多いとは思いましたが・・・


夕食の前に確認した時には綺麗な前蛹でした(と思ったのです)が、夕食を済ませてケースの中を見たら、尻が外れて、背中に掛けた糸だけで宙ぶらりん。尻尾の方が黄土色に変色しているではありませんか!

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このままでは脱皮して蛹になるのは難しいので、ケースの蓋を裏返してやりました。
しかし、場所が悪くて、このままの位置では、皮を脱ぐ時に傷がついてしまうことが考えられるので、背中に掛けた糸を切って、ティッシュの上に置くことにしました。

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糸を切る時に気が付いたのですが、体はフニャフニャで張りが無く、嫌な予感がしましたが、明日様子を見ることにします。

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2008年11月17日 [背番号2008-136]は絶望的です

今朝確認したのですが、緑色のところも黒っぽくなり、全く動きません。
死んでしまったのですね。

尻尾の方をピクピクと動かしていたのは、尻尾の方の中に何かの異常があったのでしょうが、尻尾を動かすうちに尻が外れて垂れ下がったのだと思います。

尻尾の方の何かの異常は解剖しなければなりませんので、このまま処分しました。

この[背番号2008-136]が今年最後の越冬蛹になってくれるものと期待していましたが、残念です。

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2008年11月17日(2) 2008年のナミアゲハの日記を終わります

2008年のナミアゲハの日記は[背番号2008-136]の死により本日で一応終わることにします。
但し、越冬するであろうと思われる蛹が居ますので、今年中に羽化すれば続きに、来春羽化すれば2009年の日記に書くことにします。
それでは皆さん、また来春お目に掛かりましょう。


なお、下の写真は、越冬準備が整ったナミアゲハ4匹、キアゲハ5匹、ナガサキアゲハ1匹、アオスジアゲハ2匹の蛹です。
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(2008年11月17日撮影)

2008年12月28日 ニュース速報・・・ミイラ(?)になった蛹を発見しました

12月28日は年末の大掃除。もちろん、越冬蛹の周辺も掃除をしました。

庭の手入れをするための道具を入れているプラスチックのケースを掃除しようとしたら、ケースの縁にナミアゲハの蛹がついているではありませんか。

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これも越冬蛹の仲間入りだなと、背中の糸を切ろうとしたら、蛹の殻が2つにちぎれてしまいました。殻の中から現れたのは乾燥した尻尾。

尻尾の形はきれいで、ヤドリバエなどに寄生された形跡はありません。
殻を全て剥がしてみました。翅も形成されています。
羽化のタイミングを失して死んでしまい、乾燥してしまったのでしょうか?

色は全般的に肌色がかった薄茶色です。
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2009年1月5日 ニュース速報・・・[背番号2008-128]が羽化しました

この寒空で、まさか?
詳しいことは次ページをご覧下さい。

お知らせ

孵化したばかりで卵の殻を食べる寸前のナミアゲハの幼虫を採取して飼育した特別号があります。

ナミアゲハの飼育(23) [特別号]孵化したばかりで卵の殻を食べる前の幼虫を捕獲して飼育
昆虫館館長 ナミアゲハの観察(23)特別号:孵化したばかりで卵の殻を食べる寸前のナミアゲハの幼虫を採取。飼育していたのですが死んでしまいました。 10月2日に庭のデコポンの木の葉から孵化したばかりの幼虫を捕らえてきましたので、として特別室へ...

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ナミアゲハの飼育(21) ヤドリバエの被害・アズキ色の小豆粒のようなヤドリバエの蛹
田舎村昆虫館館長 ナミアゲハの観察(21):次々と現れるヤドリバエのウジ。アズキ色の小豆粒のようになったらヤドリバエの蛹です。密封できるビニール袋に入れておくと、羽化したヤドリバエにお目に掛かれます。 の表示は2008年・幼虫・前蛹・蛹の背...
ナミアゲハの飼育(24) 越冬蛹編・正月明けに越冬蛹が羽化
田舎村昆虫館館長 ナミアゲハの観察(24):正月明けにナミアゲハの越冬蛹が羽化してしまいました。砂糖水を与えて、10日間生きていました。3月下旬、暖かくなってから越冬蛹の羽化が始まりました。 の表示は2009年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧を...