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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ツマグロヒョウモンの飼育(9) 尻尾を引っ掛けて、頭を下に垂らした垂蛹

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ツマグロヒョウモンの飼育(9) 尻尾を引っ掛けて、頭を下に垂らした垂蛹

昆虫館の館長
昆虫館の館長

ツマグロヒョウモンの飼育(9):ツマグロヒョウモンの幼虫は、尻尾を引っ掛けて頭を下に垂らして前蛹に。そのまま蛹になりますので垂蛹です。羽化する時は、蛹の中から赤い液体が出てきますので、部屋の中では畳や床を汚してしまいます。


[背番号2008-*]の表示は2008年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧をご覧下さい。

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2008年8月26日 [背番号2008-39]・・・前蛹です

今日は朝早めに様子を見たら、前蛹になってもよいくらいに大きくなった幼虫が3匹いました。
食料ですが、鉢植えのスミレを全部食べさせると飢饉に陥る恐れがあるので、朝食後、レンコンの田圃の中を通っている道路へスミレ探しに出掛けました。


夏の暑い時期、スミレの葉の小さいこと。幼虫に食べさせた後は、我が家のスミレ畑(スミマセン、鉢です。)に植えておこうと思って、出来るだけ根を付けて持ち帰りました。

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帰ってからスミレを洗って水に浸して、2~3枚だけ食べさせてみようと飼育箱の蓋を開けたら、蓋に前蛹が垂れ下がっていました。 [背番号2008-39]と名付けました。

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2008年8月27日 [背番号2008-39]は蛹に。[背番号2008-40]は前蛹、蛹に。

朝一番、[背番号2008-39]は蛹になっていました。

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もう1匹、飼育箱の蓋で前蛹に。[背番号2008-40]の番号を付けました。

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夕方近くには[背番号2008-40]が蛹になっていました。
周りには見物人がいっぱい。蹴落とさなければよいのですが。

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朝の「餌補給+糞掃除」の時の飼育箱の中です。
餌は、食べ具合を見て、朝夕2回入れています。
補給する量は、夕方は多目に。朝は茎ばかりになっていたら多目に。はっきり言えば餓死しないように適当です。
糞掃除ですが、割り箸を取り出して、壁にくっ付いた幼虫を取り出します。その後ですが、先日幼虫がプカリプカリと水に浮くことが判ったので、飼育箱の中に水を入れて幼虫が浮き上がったら素早く救出していますよ。

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餌補給の時でしたが、1本の割り箸の先端に3匹の幼虫が集まって密談中。飼育箱の蓋の蛹になる場所をめぐって、利権がらみの談合中のようです。

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頭隠して尻隠さず」とはこのことです。
パセリを植えていたプランタでしたがスミレに占領されてしまいました。
幼虫を探し易いようにコンクリートブロックの上に置いていますが、縁の下に異様な物体・・・
近づいて見たら、尻を隠し忘れた幼虫でした。プランタを持ち上げた時に潰さなくてよかったですね。

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サボテン版のツマグロヒョウモン。今日のオマケです。
何年か前に買ったものですが、この棘はツマグロヒョウモンの棘のように刺されることもなく、先端を触っても痛くありません。

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2008年8月28日 20何匹かを国外退去処分、3匹が前蛹に

薄暗いうちに庭へ出てみたら、今朝はどんよりした曇天。風もなく、生暖かい空気の中からツマグロヒョウモンの糞の臭いが漂っています。
昨日の夕方は少し多目に食料を補給しておいたのですが、見えるのはスミレの茎と糞ばかり。
今朝は、前蛹の確認は後回しにして、早目に飼育箱の大掃除をしました。


飼育箱の中の幼虫を数えたら30数匹。このまま飼育を続けたらきりがないので、もう少しで前蛹になるのではないかと思われる丸々と太った14匹を飼育箱に残して、20何匹かは国外退去処分の判決を下し、スミレの鉢やプランタへ追放しました。(写真は残った14匹です。)スミレは茂っていますので餓死することもなく自力で羽化して飛び立つことでしょう。

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強制退去の引越しが一段落して飼育箱の蓋を改めて確認。

前蛹が3匹垂れ下がっていました。
[背番号2008-41]、[背番号2008-42]、[背番号2008-43]の背番号を予約。
個別割当は蛹になった順にします。

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2008年8月28日(2) [背番号2008-40]ですが、嫌な感じがします

飼育箱の蓋に垂れ下がった3匹の前蛹の写真を撮る時に異様なものに気付きました。


[背番号2008-40]に黒い穴のようなもの。

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蜂などが出てきたにしては早過ぎるし、幼虫の時に何かに産卵されたのかなあと疑問に思いつつ目を近づけたら、穴ではありません。何か黒っぽい液体が付着して乾燥して黒く光っています。
蛹を指で軽く弾いてみましたが、蛹の中はぎっしり詰まっています。
実は、上に書きました飼育箱の大掃除の時に、飼育箱のわりと上のほうに、黒っぽい緑色の液体が固まったようなものが付着していたことを思い出しました。
あの時は糞が水に溶けて、歩き回る幼虫の体にくっ付いていたのが飼育箱に付着したのだろうなと簡単に考えていましたが、水を弾くツマグロヒョウモンの体に糞がくっ付くことはありませんね。
推理小説には劣りますが、諸般の事情から推測すると、明け方までに食糧不足に陥り、空腹の幼虫は苛立たしさから [背番号2008-40]の蛹もお構いなしに飼育箱の中を走り回り、走り回った幼虫か[背番号2008-40]の蛹に傷が付いたのではないかと思います。
ツマグロヒョウモンの蛹は、蛹になって2日目でも、何かが触れると体を激しく動かして暴れますので、注意が必要です。
食料不足もあるでしょうが、小さな飼育箱(大きい飼育箱はカブトムシの幼虫が居座っています)のために過密状態も原因の一つかもしれません。

2008年8月28日(3)[背番号2008-41][背番号2008-42][背番号2008-42]が蛹に

昼前の巡視で[背番号2008-41](写真左)と[背番号2008-42](写真右)の蛹を確認。
[背番号2008-42]は蛹になって形が整ったばかりで、柿が熟したような色ですよ。
2匹とも、キラリと光るダイヤモンドの輝きが現れていません。

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午後の巡視では[背番号2008-43]の蛹を確認。
周りには幼虫が5匹うろついていますが、落とされないことを祈っています。

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2008年8月28日(4) 前蛹寸前の姿です・・・[背番号2008-44]

夕方、1匹の幼虫が飼育箱の蓋に掴まって頭を持ち上げて、いや、蓋の下側ですから、持ち下げていました。
頭の先端は上に持ち上がっていますので元気そのものです。
先ずはいつもどおりの推測です。推測の結果、前蛹になろうとして蓋から足を離したいが、ストーンと底へ落ちたらどうなるかと思うと怖くて離せない。・・・これが結論です。

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日暮れ前に見たら、思ったとおり前蛹になっていましたので[背番号2008-44]の番号を付けました。
が・・・写真を撮るのを忘れていましたので、寝る前に庭へ出て撮っておきました。
飼育箱の天井裏は幼虫がウロウロと徘徊していますねえ。

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