2008年9月7日 羽化するのですが異常続き
[背番号2008-49]♀
飼育箱の蓋の裏を覗いたら、通常は羽の裏が見えるはずですが、♀の表側の羽の模様が見えるではありませんか? それも垂れ下がった姿勢ですから変ですよね。
近寄って見たら、片側の羽が殆ど(全くと言えるくらい)広がっていません。これなら広がった羽の表側が見えるはずです。
広がっていない羽の近くにに、赤い水の袋のようなもの(赤い矢印)が付いています。この赤い水が入ったような袋は、赤いオシッコが入った袋ではないかと勝手な想像をしましたが、そうだとすると何故オシッコが入った袋が外に出ているのか? 全く訳が判りません。
羽が固まってから飼育箱の蓋の上側に出てきて歩き回りましたが、反対側から見ると正常なツマグロヒョウモンの♀に見えます。
いざ飛び立とうとしたら下の芝生へドスンと墜落。片側の羽では飛べませんよね。
直ちに救出して、ハイビスカスの鉢植えに掴まらせておきました。
[背番号2008-51]♂
これも既に羽化していたのですが、最初に見た時には羽が伸びきっていなくて、羽化して時間が経っていないなと思って待っていても、羽が伸びそうな気配はありません。
羽をよく見たら、黄色い液体が6滴付着しています。
反対側を見たら、黄色い液体が1滴付着し、2ケ所絞られたような小さな縮みがあります。
無理なお願いをして羽を広げてもらいましたが、羽が異常です。
後で気が付いたのですが、後羽の裏側の黒い模様が他とは異なります。
[背番号2008-47]と並んでいますので、赤矢印の所の模様を比べてみて下さい。
[背番号2008-47]♂
特に異常なし。
[背番号2008-54]♂
羽化の状況を確認しようと飼育箱の蓋の裏を見た時、蛹から羽が縮れたツマグロヒョウモンが出てきたばかり。久しぶりに羽が伸びていくところを見せてもらいました。
[背番号2008-46]
昨日から、羽化のときに避ける部分が少し開きかけているなと思ってはいましたが、指で弾いてみたとき、軽い音がしましたので、殻の中で羽化できずに死んでいると判断して開いてみました。蛹の中での死亡を確認しました。これ以上は分解しません。
2008年9月9日 羽化が止まりました
9月7日の羽化から、ピタッと羽化が止まりました。
昨年のように数多くの蛹が羽化できないままで終わるのでしょうか?
ところで、ツマグロヒョウモンの幼虫たちは、庭のスミレが少なくなったので、狭い庭を、あっちへ行ったり、こっちへ来たり、歩き回っています。発見次第スミレが残っている鉢へ連れて行っていますが、1日に1~2匹は走り回っている幼虫に出会います。足で踏みつけないように歩くのも大変ですよ。
2008年9月11日 交通事故発生
交通事故です。心配していたことが起こりました。
もう少しで彼岸ですが、彼岸が秋植え球根の植え付け場所の土作りです。
狭い庭ですが、4m X 2mは耕して、生ゴミの腐らせたものや鶏糞を入れて、10月初めには花の球根を植えたり、大根の種を蒔いたりしています。
こんなことで今日は庭を何度も行ったり来たり。夕方一段落して水撒きしようとしたら幼虫らしきものが・・・近づいてみたら頭の方が潰れたツマグロヒョウモンの幼虫。
我が家の住人は2人。2人のうち1人が轢き逃げの犯人ですが、2人とも突然ですが急性悪質記憶喪失症。時効の日が来るまで「記憶にない」を押し通すらしいです。
2008年9月12日 蛹の中に空洞があります
この2枚の写真ですが、左は[背番号2008-42]、右は[背番号2008-52]です。
羽化しなくなったので、蛹を指で弾いて見たら、中が空のような軽い音がします。
[背番号2008-42]を見たら、尻尾の方が光が透けて、ぼんやりと明るく見えるんですよ。
はっきりと確認しようと思って、蛹の向こう側からライトの光を当てて見たら、尻尾の方に空洞がはっきりと見えました。ついでに[背番号2008-52]も同じように光を当てたら、胴体の辺りが空洞であることが判明しました。
明後日は時間が取れるので、羽化していない蛹を全て調べて見ることにします。
2008年9月14日 羽化しない蛹(その1)・・・蛹の中から小さな幼虫が・・・アオムシコバチ?
今朝から、羽化していない8匹の蛹を全て点検することにしました。
1匹ずつ順にライトの光を当てて確認。
光が透けて空洞が確認された蛹はセロテープを使って剥ぎ取り、順に割り箸へ貼り付けて並べました。写真の上側に並んだ[背番号2008-42][39][45][50][53][56][57]の7匹が尻の方に空洞があります。
写真の下側の[背番号2008-52]は9月12日に胴体の所に空洞を確認したものです。
蛹を剥ぎ取る時に手元が狂って、[背番号2008-39]の尻尾の部分が口を開いてしまい中が見えます。
勉強のために羽化しない蛹のミイラでも見ておこうかと思って蛹の中を見たら、米粒を小さくしたような白いものが何個も見えます。ツマグロヒョウモンの尻ではないし、足でもない。
何だろうかと思って蛹を振ってみたらパラパラと何かが出てきました。・・・何かの幼虫です。
蛹の胴体の方を見たら、白い小さなものがギッシリと入っています。
ピンセットで殻を少し剥がして見ましたが、頭に近い方は湿っていて、ツマグロヒョウモン自体が残っています。
この米粒より小さい何かの幼虫の体長は2mm~2.5mmくらいです。紙の上に出した時は全く動きませんでした。この何かの幼虫は何でしょうか?
蛹の中に、数多くの小さな幼虫となると、アゲハの幼虫の飼育から考えると憎っくきアオムシコバチですが、ツマグロヒョウモンへも寄生するのでしょうね。
昨年も今年もツマグロヒョウモンへ付き纏うアオムシコバチは見たことがなく、蛹化の時期には全く気が付きませんでした。
他の7匹は分解しませんでしたので各々の死因は判りませんが、この[背番号2008-39]の状態も羽化しない理由の一つです。 なお、今日チェックした8匹は死亡届を提出しておきました。
2008年9月14日(2) 続・羽化しない蛹(その2)
この写真はアオムシコバチの紹介のページで使うつもりで撮っていたものですが、幼虫飼育に使っている飼育箱の蓋とアオムシコバチです。蓋には9mm X 2mmの孔が全面にあります。
9月2日に撮ったものですが、この蓋の下側にはツマグロヒョウモンの蛹がぎっしり。
8月31日には全て蛹になっているから、蛹の殻も固まっているので大丈夫だと思っていましたが、その前からウロチョロしていたのでしょうね。アオムシコバチを見つけたら捻り潰すのですが、この蓋の下は見え難いため見落としたのかもしれません。
ツマグロヒョウモンの幼虫は、この蓋とセットの飼育箱の中で飼っていましたが、飼育箱の蓋は孔だらけですよね。
飼育箱の中の幼虫が少なければ蓋の上に濡れたタオルを置くのですが、朝夕蓋を開けて飼育箱内の糞掃除、餌のスミレの葉補充。面倒くさい濡れタオルはツマグロヒョウモンに限って手抜きしていました。それに、何匹かが未だ前蛹の時に蓋を台の上にセットしましたので全くの無防備状態。蓋の裏側で、黒い前蛹に黒いアオムシコバチがくっ付いていても気が付かなかったのですね。(本当のことは・・・蓋の裏側は見ていませんでした。・・・完全な手抜きです。)
2008年9月14日(3) 羽化しない蛹(その2)・・・ミイラの途中です・・・
これは、管理対象外の蛹です。一時期は羽化の予兆らしきものが見えたような気がしたのですが結局は羽化しなかったものです。蛹を引っ張ったら尻尾と胴体の境目から切れて、現れたのは、真っ黒で縮んだ尻尾。
熱中症か、水分不足か、何かは判りません。
頭の方は湿っていますが、これ以上の解体は止めました。
取り外さずに垂れ下がったまま乾燥したらミイラですよ。
もう一つ、植木鉢の縁に垂れ下がっていて羽化しなかった蛹も引っ張って取り外してみました。
蛹の殻は、尻尾の部分の途中で千切れたのですが、縮んだ尻尾は無く、胴体部分の半分くらいまで空洞になっていました。蛹の殻の外周を見ましたが、虫が出てきたような孔はありませんでした。(これは写真が撮れませんでした。)
2008年9月14日(4) 交通事故寸前
我が家の庭をチョロチョロと歩くのは、高速道路をの中央を歩くようなものです。踏み潰してしまうところでした。
スミレの葉は乏しくなりましたが、安全なサービスエリア(スミレの鉢)へ運んでおきました。
2008年9月14日(5)
羽化も止まってしまい、残った蛹は死亡届を提出しておきました。
しかし、ツマグロヒョウモンは幼虫で越冬しますので、これで日記を終わるわけにはいきません。
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