2008年9月4日 今朝は体長45mmでした
今朝は食糧不足でむくれていたのか、体を縮めて身長を測るのに苦労しました。
モノサシを近くに置くと、モノサシに這い上がろうとするし・・・写真の身長測定器では40mmに見えますが、リラックスした時にパッと見たら、45mmでした。
ところで、夕方見たら、体を縮めて元気がない様子。
先日から気になっているのは、幼虫の大きさに対するケースの大きさと、ケースが密封型であることです。
幼虫が小さい時に飼育箱では孔から逃げ出すので、100円ショップの 15cm X 11cm X 4cm の密封ケースを使い、今もそのまま使っています。
幼虫が日増しに大きくなり、心配事が一つ。
植物は、昼間は炭酸ガスを吸収して酸素を吐き出し、夜は酸素を吸収して炭酸ガスを吐き出すんですよね。茎からちょん切ったスミレの葉も呼吸していますよね。呼吸しているから枯れずに長持ちしているんですよね。
となると、この小さな密封型のケースの中にはスミレの葉が7~8枚。これでは夜の間は酸欠状態ではありませんか!
体を縮めて元気がないのは、この影響が現れたのかなと思って、夜、大きくて、蓋に空気抜きの孔を明けたケースに引越しさせました。
明日の朝には元気になっていてくれればよいのですが・・・
2008年9月5日 非常事態宣言
今朝はヤボ用があり巡視は8時前でした。
最初は、昨晩大きなケースへ引越しして庭へ出したツマグロヒョウモン。
昨夕入れたスミレは殆ど食べていなくて、幼虫はうずくまって体を丸めているではありませんか!
大きなケースへ引越しさせるのが遅れて死んでしまったか? 息絶え絶えになっているようにも思えます。
可哀想なことをしてしまったなと後悔しながら幼虫を出そうとしたら、体を動かすではありませんか!
動かした体の頭の部分を見たら、見慣れた前蛹のイガグリ頭そのもの。
「うーーん、これは前蛹だな。しかし、前蛹だとしたら何故ケースの底に転げているのかなあ?」
そういえば思い当たることがあります。
昨日の夜引越しする時ですが、小さいケースに幼虫がへばりついて離れようとしませんでした。
住み慣れたケースから引越しするのが嫌なのかなと思ったのですが、思い切って引っ張って離しました。今思えば、前蛹になる支度中だったのかもしれません。しかし、深さが 4cm のケースの中で、前蛹になるとは思いませんよね。
スミレの葉を取り除いて幼虫を取り出して、平らな所へ置いてみました。
これは間違いなく前蛹です!
この場所に置いて5分も経たないうちに尻から水色の透き通った液体がポツンと一滴。何の液体か判りません。初めて見ました。
横に寝かせた前蛹ですが、蛹なら吊り下げる自信はありますが、前蛹を吊り下げる自信がありませんので、このまま蛹化をしてもらうことにします。
今日は、これから出掛けて午後まで帰ってきませんので、その後の状況は午後の部でお知らせします。
2008年9月5日(2:午後の部) 蛹になっていました・・・しかし・・・
午後4時前に帰宅して様子を見たら蛹になっていました。
ウニのような黒い脱いだ皮は尻の所にくっ付いていました。
横に転がしておいても蛹化は可能なんだと思いながら頭の方を見ると奇妙奇天烈な形です。
写真を通常の垂れ下がっている蛹と同じように回転してみました。
下側の頭の所の突起がなく、頭が丸いですよ。突起の代わりに、10個あるキラリと輝くダイヤモンドのような金ボタン2つが輝いています。
本来なら垂れ下がって下に伸びる部分が伸びずに、縮んでしまったような形ですね。
昨年は飼育箱の超過密で多くの前蛹が飼育箱の底へ墜落したまま蛹になったり、飼育箱の中の糞掃除中に地面に転がしていたら脱皮して蛹になったこともありました。しかし、頭の部分の突起は有りました。
尻にくっ付いた皮を取り除こうとした時や、蛹の形を見る時に蛹に触りましたが全く反応なし。
死んでしまったのでしょうか? いずれにしても2~3日後、蛹が堅くなったら糸で吊り下げることにします。
2008年9月6日 生きています
朝一番に様子を見たら、蛹を寝かせていた位置が少しずれていました。
夜中に寝返りでもうったのかなと思いながら元の所に戻そうとしたら尻をピクピク動かして暴れまくり。 生きています。
(今日はお知らせだけで、写真はありません。)
2008年9月7日 蛹を吊り下げました
触ったらピクピクと暴れますが、部屋の中に置いてありますので足で踏みつける心配もあるし・・・
暴れないように用心しながら、木工ボンドで尻に糸を接着して、特製の羽化補助具に吊るしました。
人面ツマグロ蛹。
頭の尖り具合を見ていたら、誰かの顔に見えてきました。
2008年9月13日 [背番号2008-SP]が羽化しました・・・しかし・・・
横に転げて蛹になった[背番号2008-SP]が羽化しました。しかし・・・失敗です。
羽化したことに気が付いたのは昼前に米軍岩国基地から帰ってきた時。
羽をバタバタとしていましたが、羽が伸びきっていないので羽化したばかりかなと思って様子を見ていたのですが羽は固まっているようです。
割り箸の水平部分を行ったり来たり。羽を開いたり閉じたりしますが、羽は歪んだまま直りません。
この[背番号2008-SP]の蛹は頭の方の尖った部分が殆ど無かったし、転げた蛹の横には水色の液体がありましたので、羽に関係する何か(?)が欠落していたのでしょうね。
昼食後に庭に出てみたら飛び立ちました。
しかし、この羽では飛べません。ドタッと1mくらいの高さから芝生へ墜落してしまいました。
[背番号2008-SP]も砂糖水部屋行きです。
お知らせ
[背番号2008-SP]の特別号は9月13日で完結しました。
一般のツマグロヒョウモンの日記は続いていますので、このページの前後のページもご覧下さい。