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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

アオスジアゲハの飼育(10) 越冬蛹編・ヤドリバエに白い卵を産み付けられた

●このページは、前ページからの続きです

2010年11月9日 [背番号2010-E05]・・・よく食べています

室内へ入れて暖かくなったからか、食欲旺盛。
よく食べています。

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2010年11月10日 [背番号2010-E05]・・・肌がメロンのように透けてきました

昼前に見たら、ケースの蓋を歩いていました。
肌の緑の模様はなくなり、メロンのように透けてきました。

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しかし、気になる黒い斑点!
白い粒を見落として、ヤドリバエの卵が孵化して体内へ入ったのか否かは判りませんが、白い粒くらいの大きさであり嫌な予感がするので、取り除くことに挑戦してみることにしました。

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ピンセットで引っ掻いてみたら何か粒のようなものがあり、肌の表面だけの色ではありませんのでピンセットで掴めないかと試みました。
力は入れていなかったのですが、一大事! 黒い粒の近くから透明な液体が流出!
掴まっていたクスノキの葉も透明な液体がベットリ。
このまま死んでしまうのかと思ったのですが、思ったより早く流出は止まりました。
すみません。写真を撮るような雰囲気ではありませんでしたので写真はありません。


夕方近くに確認しましたが、[背番号2010-E05]はケースの壁に掴まっていました。
透明な液体が流れ出た所ですが、元からあった黒い粒のようなものは見えますが、他のアゲハの幼虫が緑色の液体を流して、それが固まって黒くなったような状況は見られません。
ケースの壁に近い所に掴まっていますので、黒い粒の部分を撮ることが出来ません。

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夕方薄暗くなった頃ですが、下向きになっていましたので黒い部分の写真が撮れました。
見れば見るほど嫌な雰囲気です。

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黒い部分を切り取って拡大してみました。
食い込んだ黒い粒と、除去に失敗して破れた所が見えます。

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2010年11月11日 [背番号2010-E05]・・・前蛹が近いのですが

ケースの壁にくっ付いていたのですが背中に掛ける糸を作ることもなく、夕方見たらケースの底に落ちていました。
体に傷が付いて、糸の原料が透明な液体とともに流れ出たのでしょうか?・・・まさか???
まだ歩きますので、壁で糸張りしてくれることを期待しています。

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2010年11月12日 [背番号2010-E05]・・・前蛹にはなりましたが・・・

朝確認したら前蛹になっていました。
しかし、背中の糸は無く、昨日のままでケース底にゴロンと転がっていました。
体は動かしますが歩くことは出来ません。

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無事に蛹化出来るか否かは判りませんが、傷が影響することなく脱皮して、蛹になることを祈ってティッシュの上に寝かせました。

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2010年11月13日 [背番号2010-E05]・・・蛹化には一応は成功しましたが

傷痕が災いして脱皮に失敗するのではないかと心配しましたが、グシャグシャにしたティッシュペーパーの上で蛹になっていました。
蛹の周囲を見ましたが、黒い傷痕は全く見えなくなっていました。
ただ、傷痕部分の脱皮に一苦労して暴れたのか?翅になる部分と思えるところが胴体と一体化せずに、離れてしまっています。
このまま越冬してくれるのか?それとも小豆粒が出てくるのか? 2~3日したら蛹の保護ポケットへ引っ越すことにします。

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2010年11月19日 [背番号2010-E05]・・・蛹の保護ポケットに入れました

蛹化後、タッパーのティッシュペーパーの上に寝かせていましたが、怪しい色にもなりませんので、このまま越冬するであろうと期待して、蛹の保護ポケットを作って入れました。

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2010年11月19日(2) 2010年の日記を終わります

今年はクスノキの鉢植えに産卵しているところを発見して、自給自足でアオスジアゲハの幼虫を飼育して、無事に羽化まで漕ぎ着けることができました。
また、現在のところ、[背番号2010-037] [背番号2010-E02] [背番号2010-E03] [背番号2010-E05]が蛹で残っています。
全てが来年の春に羽化してくれることを期待して、2010年の日記をひとまず終わります。


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