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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ツマグロヒョウモンの飼育(14) セグロアシナガバチに襲われている幼虫を動画で撮りました

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●このページは、前ページからの続きです

2009年7月24日 [背番号2009-134]が前蛹、午後には蛹

昨日保護した3匹は、深さ7cmのケースに入れてありますが、今朝見たら、[背番号2009-134]が垂れ下がっていました。
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昨晩の早目に前蛹になったのでしょうね。
午後見たら、脱皮したばかりでした。
キラリと光るダイヤモンドは未だ輝いていません。
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2009年7月24日(2) 逃走中らしい終齢を保護・・・[背番号2009-137]

一時期はツマグロヒョウモンの幼虫を見かけないと心配しましたが心配ご無用。
何処で育ったのか、今日も逃走中らしき終齢を見かけました。もちろん保護。
庭のスミレの葉も、幼虫が齧った痕が目立つようになりました。
P20090724-P1010162-2

2009年7月25日 [背番号2009-135]が前蛹

午後は天気が回復したので、庭のスミレにくっ付いているツマグロヒョウモンの幼虫の調査。
調査とはいっても、数は数え切れないため、何となく眺めたり写真を撮るだけ。
そこへツマグロヒョウモンが産卵に来たので証拠写真を撮ろうとしたら、「ワーーッ!」
ツマグロヒョウモンがカメラのレンズに掴まってしまいました。これでは撮ろうにも撮れず。


部屋に戻ってツマグロヒョウモンの幼虫のケースを見たら、箸に掴まった[背番号2009-135]の後のほうの足が離れていて、前のほうの足だけで掴まっているではありませんか。これは垂れ下がる寸前だなと思って見ていたら、ダラリ! 頭を下にして垂れ下がりました。
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2009年7月26日 [背番号2009-135]が蛹、 [背番号2009-136]は前蛹、その後、蛹に、 [背番号2009-137]は前蛹

朝5時30分頃に見たら、[背番号2009-135]が蛹になっていました。
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朝5時30分頃には、[背番号2009-136]は前蛹になっていましたので写真を撮ろうかなと思ったのですがナガサキアゲハの糞掃除で後回し。9時にケースの中を見たら、蛹になっていました。
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夜、寝る前に見たら、[背番号2009-137]が前蛹になって垂れ下がっていました。
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2009年7月26日(2) [背番号2009-134]が墜落

前蛹になろうとする[背番号2009-136]がケース内を歩き回り、他の蛹に触るので蛹は大暴れ。ケースに垂れ下がっていた[背番号2009-134]の蛹の尻尾の糸が剥がれてケースの底へ墜落。
ケースの深さが浅いため落下したのは約3cm。助かりました。
羽化から6日目まではアオムシコバチ対策がありますので、ケースの中に寝かせてあります。
左の写真の左下隅をご覧下さい。
黒いものが見えますが、穴ではありません。新幹線のように速く、目の前に何があろうと乗り越えて歩き回るツマグロヒョウモンですから、使用しているケースが小さ過ぎます。判ってはいますがケースのヤリクリがつきません。他の3匹の幼虫が触るたびに大暴れして負傷し、緑色の液体が出て、固まって黒くなったものです。
救出作業中に尻尾に触った時、ピクピクと尻尾を動かしましたので活きています。
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2009年7月27日 [背番号2009-137]が蛹

7月23日と24日に保護した4匹の幼虫が、今朝の[背番号2009-137]の蛹化で全てが蛹になりました。
我が家のツマグロヒョウモンは野生のスミレ(庭で繁殖したもの)を食べさせていますが、糞の臭いは厳しいです。飼育用のケースは、ナガサキアゲハなどと共に部屋に置いていますが、蓋を開けたら抜群の臭いです。
現在、庭のスミレには数え切れないほどの幼虫が潜んでいますが、これから暫くの間は幼虫のケースへの保護は中止して、幼虫の自己責任で羽化に漕ぎ着けてもらうことにします。
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2009年7月27日(2) 食べる、食べる、ツマグロヒョウモンの終齢幼虫

我が家のツマグロヒョウモンの食草ですが、秋から春の寒い時期はパンジーとビオラ、春から秋の暑時期は、今流行の「安心・安全」なスミレです。
ツマグロヒョウモンの幼虫の飼育を始めた2007年は食草探しで大童でした。道路の傍で見つけた野性のスミレを取ってきて、幼虫に食べさせた残りの根を鉢に植えていたら、今ではもの凄く増えて、食草に困ることはなくなりました。
種をつけて、この種が弾き飛ばされて、庭のあちらこちらから芽が出てくるし、ハイビスカスなどの鉢からもスミレの芽が出て生い茂っています。
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この美味しいスミレをバリバリ食べるツマグロヒョウモンの幼虫・・・下の動画でご覧下さい。


食べる、食べる、食べまくりのツマグロヒョウモンの終齢幼虫 (2009/07/27)

2009年7月27日(3) 特ダネ! 大事件発生! セグロアシナガバチに襲われた!

今日の午後は、キアゲハの4齢の脱皮を途中からですが動画に撮り、その後、脱いだ皮を食べる最後の晩餐を動画に撮り、ツマグロヒョウモンの幼虫の様子を見ようとスミレの鉢の所へ行ったら、事件が発生していました。
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事件現場の証拠として写真を撮り終えた時、犯人が舞い戻ってきました。
犯人は生きた蝶や蛾などの幼虫を食べるセグロアシナガバチ
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どうするのかと見ていたら、大きな終齢幼虫をガブリ!
幼虫の体を引き千切りながら、糞などを残して、美味しい部分を咥えて飛んでいきました。
美味しい餌の在り処を知ると、何度でも通ってきますので、近くに置いてある「ハエ・蚊によく効く※※」をシューと吹きかけて、気絶したところを踏み潰そうとしたのですが、ボンベの中はスッカラカン。まんまと逃げられてしまいました。今後も通ってくる筈ですから、現行犯逮捕して、法務大臣のハンコを押してもらって、裁判なしで死刑執行しますよ。
なお、犯行中の様子は、途中からですが動画に撮りましたので、興味のある方はご覧下さい。
蝶の幼虫を飼育されている方は、凶暴な犯人、セグロアシナガバチを一目見ておいて下さい。

哀れ・・・セグロアシナガバチに襲われたツマグロヒョウモンの幼虫 (2009/07/27)
●動画は非公開のため埋め込み不可。 ご覧になりたい方はご連絡下さい。

お知らせ

暫くの間は幼虫のケースへの保護は中止して、幼虫の自己責任で羽化に漕ぎ着けてもらう」と閣議決定したばかりですが、大事件が発生してしまいました。
このような悲惨な光景を見て、麻生首相のようにブレまくって、方針変更したいのは山々ですが、雀の涙ほどの定額給付金ではケースすら買えませんので、自然に任せることにします。
但し、明日からはツマグロヒョウモンの幼虫の楽園周辺のパトロールを強化して、犯人逮捕、即死刑執行に漕ぎ着けたいと思います。


翌28日、執念でもって犯人を逮捕し、処刑しました。
詳しいことは次ページをご覧下さい。


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